ドキュメントスキャナ スキャンスピード比較

ドキュメントスキャナの読み取り速度を比較してみました。パソコンでマンガや文庫本を読むにはだいたい300dpiぐらいの解像度で十分。

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ドキュメントスキャナ スキャンスピード比較

最終更新日 2015-03-03 12:46

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漫画や文庫本を自炊して、電子書籍化する場合に重要になってくるのが、読み込み用の解像度とスキャナーのスキャン速度です。
1冊や2冊程度なら遅くてもかまいませんが、数十冊クラスになるとだいぶ違ってきますし、そもそも自炊する事にもためらいが起きてしまうでしょう。
でも、最近のドキュメントスキャナは結構スキャン速度が速いので、あとはどの解像度で読み込むか・・・で、違ってくるでしょう。

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ドキュメントスキャナの速度の違い

上の動画は、ドキュメントスキャナDR-2050Cで、解像度が200dpi、300dpi、400dpiでスムージンググレーで、両面読み込みでどれくらいスキャンスピードが違うか比較したものです。
9枚(18ページ分)です。
やはり200dpiは速いですね。
ただ、やはり解像度が低いとそれなりに荒い画質になってしまうので、読み込みスピードと画質、どちらを優先させるか考えておく必要があります。
また、解像度を上げ過ぎてもある程度のレベルに達すると、それ以上解像度を上げても、見くらべてもよくわからないという事もあるので、注意が必要です。
特に解像度を上げると、ファイルサイズ自体も大きくなるので、iPhoneやアンドロイド等で表示させたい場合には注意が必要です。

解像度による画質の違い

さて、実際にはスキャンスピードよりも、解像度による画質の違いの方が気になるんじゃないでしょうか?
そこで、今回、某漫画コミックをドキュメントスキャナーで、200dpi、300dpi、400dpiで読み込んでどれくらい画質に違いがあるのか比較してみました。
ちなみに解像度の単位「dpi」ですが、これは「ドット・パー・インチ(dots per inch)」の略で、1インチ辺りのドットの数になります。
値が大きいほど1インチ当たりのドット数が多く、高解像度という事になります。
iPhone4の液晶は、Retina displayと呼ばれる超高解像度液晶なのですが、こちらは326ppi(ピクセル・パー・インチ)なので、拡大しない限り326dpi以上でスキャンしてもそれほど変わらないという事にもなります。

200dpi

以下は、ドキュメントスキャナーで200dpiでスキャンしたものです。

200dpsで取り込んだ

200dpsのドキュメントスキャナで取り込んだパソコンのモニターに横幅が合うように表示させた場合、このような感じで表示されます。
スキャンスピードは速かったんですけれど、ちょっと画質はいまいち。
文字が読めないほどではありませんが、好きな作品にはこの画質では保存したくはないかな・・・。
メモ書き程度をスキャンするなら十分かもしれない。

ファイルサイズ:4.2MB
スキャン時間:35.3秒

300dpi

300dpsで取り込んだ

300dpsのドキュメントスキャナで取り込んだ続いて300dpsでスキャンしたものです。
200dpsの時に比べ、文字やイラストの輪郭がくっきりしていますね。
ファイルサイズ・画質・スキャン速度の3つを比較して、最も自炊・電子書籍化に向いた解像度だと思います。
iPhone4のような超高解像度液晶でも、十分きれいです。

ファイルサイズ:9.7MB
スキャン時間:54.1秒

iPhoneで表示させたところ上の画像は、300dpiでスキャンした漫画をiPhoneで拡大表示させたところです。
文字も十分きれいですね。

400dpi

400dpsで取り込んだ

400dpsのドキュメントスキャナで取り込んだ今度は400dpiで取り込んだ場合です。
300dpiに比べてさらに文字の輪郭がすっきりシャープになりましたね。
お気に入りの作品や、字の小さな文庫本にはこのぐらいの解像度でスキャンしてもいいかもしれません。
ただし、iPhoneで表示させた場合、拡大しない限りほぼ300dpiと違いはわからないでしょう。

ファイルサイズ:16.2MB
スキャン時間:69.0秒

ドキュメントスキャナとフラットベッドスキャナの違い

さて、スキャナにはドキュメントスキャナのような大量の紙をスキャンするように作られた製品と、コピー機のように1枚1枚セットしてスキャンするフラットベッドスキャナがあるのですが、自炊する場合はドキュメントスキャナの方が圧倒的にはやくスキャンする事が出来ます。
なにせ、ドキュメントスキャナは一度30ページほどをセットしてしまえば、あとは全自動で裏表をスキャンしてくれて、なおかつ1つのpdfファイルにまとめてくれるのですから。

ところが、画質の面では圧倒的にフラットベッドスキャナの方がいいみたいです。
以下は、フラットベッドスキャナ(もう10年近く前の製品ですが・・・)で、300dpi・白黒で読み込んだものです。

フラットベッドスキャナで300dpsで取り込んだ
フラットベッドスキャナで取り込んだ場合
フラットベッドスキャナで取り込んだ同じ300dpiでも全然違いますね!
フラットベッドスキャナで読み込んだ場合、紙の質感まできちんとスキャンできています。
これを見ちゃうと、好きな作品はフラットベッドスキャナで読み込みたいなぁ。って思っちゃうかも。

フラットベッドスキャナの利点は、高画質なだけでなくスキャナー本体自体が安い点も見逃せません。
ドキュメントスキャナは、3万円程度しますが、フラットベッドスキャナは1万円を割る製品も。
また、ドキュメントスキャナは基本的にローラーで取り込むことが出来る紙しかスキャンできませんが、フラットベッドはある程度厚みがあって立体的な紙以外のものもスキャンできるのが特徴。

ただし、1回1回手動でとりこまなきゃいけないのと、紙の大きさがA4以下の場合、読み込み場所もしていしないといけない点もめんどくさい。
ドキュメントスキャナで漫画コミック1冊は、1時間程度で取り込むことが出来ますが、フラットベッドスキャナだと3~4時間かかるかもしれない。。。

画質の比較

フラットベッドスキャナで取り込んだ300dpsのドキュメントスキャナで取り込んだ

左がフラットベッドスキャナで300dpiで取り込んだ場合。
右がドキュメントスキャナで300dpiで取り込んだ場合。
うーん。やっぱり全然違うなぁ。
でも自炊する場合は、ドキュメントスキャナで十分なんですけれどね~。

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