fusion IP Phone SMARTと050Plus、Skypeの比較

050Plusの強力なライバルで、Fusion純正のアプリ、SMARTalkが登場しました。Skypeやホワイトプランなどの通話料金やサービスと比較してみました。

fusion IP Phone SMARTと050Plus、Skypeの比較

 

Last update 2015-05-26 01:43

 

050で始まる電話番号がもらえ、30秒8.4円(1分16.8円)で携帯電話や固定電話に電話がかけられる格安電話アプリ、SMARTalkがiPhoneで使えるようになりました。似たようなアプリとして、050PlusやSkypeがあるのですが、050PlusやSkypeの弱点として「起動させていないと着信できない」「月々の基本料が300円+消費税」かかってしまうという2点があり、今まで導入に躊躇していた人もいるかと思います。
で、とうとうFusionという会社が、月々の基本料無料の「IP-Phone SMART」というプランを公開。
また、IP-Phone SMARTに対応した「SMARTalk」というアプリも登場しました!

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IP-Phone SMARTとSMARTalk

ちょっとややこしいんですけれど、「IP-Phone SMART」というのは、月々の基本料が0円で、30秒8.4円(SoftBankのホワイトプランは30秒21円(税込))のFusionが提供しているIP電話のプラン
SIP(Session Initiation Protocol)というプロトコルに対応した端末(iPhoneなどのスマートフォン)と対応したアプリを使い、インターネット経由でIP電話を使うことができます。

050Plusと違い、対応した電話アプリであれば、このプランに契約して電話をかけることが出来るんです。で、その対応したアプリも同じくFusionから「SMARTalk」というのが発表されました。
つまり、SMARTalkをインストールして、IP-Phone SMARTに申しこめば格安電話を使えるようになるんです。
050Plusは、アプリ上から契約できるんですけれど、IP-Phone SMARTは、SMARTalk以外のアプリでも使えるためか、Appleの規約に抵触するとかで、Web上から別にIP-Phone SMARTの申し込みをしないといけないんです。
IP-Phone SMARTとSMARTalkの使い方と設定は、次回詳しく紹介します。
今回は、SoftBankやauの音声通話プランや050Plus、そして最も早くから始まっていたSkypeとの比較をしてみました。

基本料金と通話料の比較

  基本料金 通話料
ホワイトプラン 980円 21円/30秒
050Plus 315円 固定電話

8.4円/3分
携帯電話

8.4円/30秒
IP-Phone SMART 0円 8.4円/30秒
Skype月額プラン 400円 6.667円/60秒

固定電話にかけるなら050Plusがお得

050PlusやIP-Phone SMARTは、ソフトバンクのホワイトプランやauのLTEプラン(21円/30秒)に比べ、5分の2ほどの通話料(8.4円/30秒)で通話ができます。
ただし050Plusの場合、固定電話にかけた場合、3分で8.4円なので、固定電話をメインに掛ける場合は、050Plusの方がお得になります。

基本料金がSoftBankのホワイトプランやauのLTEプランが980円/月。
050Plusも315円/月。使っても使わなくても基本料金がかかってしまいますが、IP-Phone Phoneは、基本料金が0円
IP-Phone Phoneで固定電話に315円でかけられる時間は、約19分なので、1ヶ月19分以内で固定電話に電話する場合は、IP-Phone SMARTの方がお得になります。
参照:通話料を節約!安い電話代を比較

Skypeは安いものの・・・

Skypeには2種類のプランが有り、月々400円かかる「月額プラン」の場合、通話料は最も安く、1分間で6.667円となっています。
ただし、「料金が前払い」「相手には非通知」「050の番号を取得・維持に料金がかかる」という弱点があります。
Skypeには、もう一つ「プリベイド」プランというものも用意されていて、こちらの場合は1分17.50円+9.9円/回の接続料がかかってしまうので、あまりメリットはないでしょう。

まとめ

  メリット デメリット
ホワイトプラン
Softbank
LTEプラン
au
  • ほぼ確実につながる
  • SMSに対応
  • ほとんど遅延がない
  • 通話料が高い
  • 基本料金が高い
  • 音質が悪い
050Plus
  • 固定電話が安い
  • 通話料が安い
  • 起動していないと着信不可
  • 基本料金がかかる
  • 転送電話に非対応
  • 若干遅延が発生
IP-Phone SMART
  • 通話料が安い
  • 起動していなくても着信
  • 転送・留守番電話対応
  • 基本料が0円
  • ワンコールしか着信音がならない
    ※ 相手が切るまで鳴り続けるようになりました
  • 若干遅延が発生
Skype月額プラン
  • 通話料が一番安い
  • SMS対応
  • 起動していないと着信不可
  • 基本料がかかる
  • 非通知
  • 若干遅延が発生

呼び出し音の比較

呼び出し音の比較を動画で紹介します。
「SoftBank」「au」「LINE」「comm」「050Plus」「SMARTalk」「Skype月額プラン」の順になります。
LINEは、呼び出し音自体が独特というかオリジナルのものになっていますね。
050Plusは、「050Plusにお繋ぎします」というアナウンスが流れてから呼び出し音が聞こえるのが特徴です。
Skypeの場合も、「インターネット経由でお繋ぎします」というアナウンスが流れます。

LINEやcommといった同じアプリ同士しか通話できないアプリの場合、相手に着信するまでに若干タイムラグがあります。
また、相手が音声通話に出る前に切った場合でも、相手側に着信音が鳴り続けてしまうという症状が起こります。
それに対して携帯電話にかけられるアプリの場合、携帯電話同士と同じで着信と切断がリアルタイムに反映されます。

SMARTalkの着信音が電話機をとるまで鳴り続ける仕様に変更

今までSMARTalkで着信すると、1回しか着信音が鳴らなかったのですが、現在のバージョンでは、電話機をとるか、相手が切るか、留守番電話などに転送するまで鳴り続ける仕様に変更になったようです。
これで一歩、使いやすくなりましたね!

IP-Phone SMARTの特徴

050で始まる電話番号が取得できる

050Plusでもそうですが、050ではじまるIP電話の電話番号が取得出来ます。
もちろん、相手側が携帯電話かナンバーディスプレイに対応している固定電話であれば、番号を通知して電話をかけることができます。
この点では、050PlusやSoftBankのホワイトプランやauのLTEプランと互角ですね。

ただSkypeは、電話番号を取得することが出来るのですが、着信用の電話番号として使えるだけで、相手には通知できないんです。
また、通話料は最も安い(1分6.667円)ものの、050から始まる電話番号を取得するのに月々750円かかってしまい、基本料400円とプラスすると1,050円/月かかってしまいます。
参照:Skype番号と050Plus 通話が安いのは?
そのため、Skypeを使っている人は乗り換えるメリットは大いに有りそうです。

無料通話

IP電話はお互い無料通話で話すことができます。つまり、SMARTalkアプリ同士であれば、24時間無料通話が実現します。
月々の基本料は0円なので、ソフトバンク同士やau同士でも、21時から1時までの時間も無料で通話することができます。

ただ、残念ながら同じ050で始まる050Plusとの通話は、料金がかかってしまうようです。

私の友人や同僚は、SoftBankばかりなのですが、21~1時にも電話をかけたい場合が多いので、導入するメリットは大いに有りそうです。
050Plusだと基本料がかかるので、友だちなどにはおすすめしにくいんですけれど、基本料0円だったら「とりあえずインストールしておいて」なんて頼みやすいですよね。

転送電話に対応!

転送電話の設定そして050Plusにはない、めちゃめちゃ便利な機能がこれ。
転送電話に対応しているんです。もともとSMARTalkは、Push通知に対応しているので、起動していなくても着信できるんです。が、Push通知は音を鳴らせる回数が1回だけなんです。(音がワンコールしかならないだけで、着信し続けます)
そのため、場合によっては気が付かないこともあるかもしれません。
また、IP電話は050PlusもSkypeもそうなんですけれど、まれに繋がらないことがあります。そのため転送電話先としてiPhoneの電話番号にしておくと、ほぼ確実に着信できるようになると思います。
転送電話や留守番電話の設定は、Web上から簡単に設定可能。設定後、すぐに反映されます。

050PlusやSkypeは、電波の状態によっては着信できない時が多々あるんですよね。それにアプリを立ち上げていないと着信できないので、100%電話の代わりは不安があったのですが、転送ができるのであれば、着信はiPhoneの電話番号に転送する。ということも可能です。
転送電話も、指定した秒数が経過したら転送。という設定も可能です。

基本料無料

やっぱこれが大きいですね。
現在、ソフトバンク同士やau同士であれば21~1時を除いて無料で通話できますし、LINEなどでも無料通話ができるので、通話料が安いだけでは魅力的には見えないんですよね。
実際私も050Plusに申し込んで使っているんですけれど、1年以上経過した今でも、5回ぐらいしか使ったことがない。(笑)
なので解約するか迷っていたんですけれど、IP-Phone SMARTは、基本料が無料なのでこちらに乗り換えようかな、と。
固定電話へ掛ける場合は、050Plusの方が3分8.4円と、6分の1の通話料でかけることが出来るのですが、固定電話にかけること無いしなぁ。

オプションが充実

転送電話だけでなく、もし電話に出れなかった場合、留守番電話に転送されます。また、同時に不在着信のお知らせのメールが登録したメールアドレスに届きます。
Web上で、明細なども見ることができるし、割とオプションサービスが充実しています。

起動していなくても着信可能

050PlusもSkypeも、起動していないと着信ができないんですけれど、SMARTalkは、Push通知に対応していて、起動していなくても電波さえ届けば、着信できます。
これが最大の特徴ではないでしょうか?
Skypeなどは立ち上げていると若干バッテリーの減りがはやくなるので、起動していなくても着信が出来る点は、乗り換える十分な理由になるかもしれません。

ちなみにアンドロイド版の050PlusとIP-Phone SMART(アンドロイド版のSMARTalkはまだ提供されていないので、CSipSimpleというアプリを使用する)は、逆に050Plusは起動していなくても着信でき、CSipSimpleは、立ち上げていないと着信できません。

IP-Phone SMARTとSMARTalkのデメリット

通話が不安定

SMARTalkの一番の弱点は、通話が不安定ですぐ切れてしまうこと。一応、Wi-Fiではある程度安定して話せるのですが、3G回線だと通話していても、いきなり切れてしまうことが非常に多い!
あまりにすぐに切れるので、電話していてもビクビクしながら話さなければならないという・・・。
今後改善されれば、050Plusに変わるすごいサービスなんでしょうけれど、今んとこはまだ友だちのような、あまり電話が切れても支障がないような関係の相手にしか使いにくいかも。

着信音が好きな音楽に変更できない

050Plusは着信音に、音楽で作成した着メロなど用意されているもの以外に変更できるのですが、SMARTalkは今のところできないようです。

支払はクレジットカードのみ

通話料の支払いは、クレジットカードのみ。そのため、学生さんやクレジットカードを持っていない人は、基本的には使えません・・・。

遅延がひどい

ちょっと遅延がひどいかな、って感じます。まるでニュースの国際電話で話している感じ。050PlusやSkype、LINEなども遅延が発生してしまうので、しょうがないわけですが、SMARTalkの遅延は更に輪をかけてひどい気がします。

まとめ

050PlusやSkypeなど、IP電話を使用した電話アプリが色々登場して来ましたが、今までは起動していないと(バックグラウンド)相手から着信できない。という最大の弱点がありました。
一度アプリを立ち上げれば、バックグラウンドで立ち上がり続けるので、着信できるようにはなりますが、050PlusもSkypeもバックグラウンドで立ち上げていると、バッテリーがはやく消費される可能性があります。
また、月々の基本料がかかってしまうというデメリットもあったため、頻繁に他社キャリアや固定電話に電話する人以外は、導入に二の足を踏んでいたかもしれません。
SMARTalkは、それらのデメリットを解消してようやく登場しました。

ただし全ての問題が解決されたわけではなく、「ワンコールしか音が鳴らない」という新たなデメリットが発生してしまいました。
この点は、iPhoneやスマートフォンに保存されている音楽を着信音に出来れば解決できそうな気がしますが、Push通知に音楽を指定できないっぽいので、難しいのかなぁ。
バイブレーターも今のところ未対応っぽい。

肝心な音質に関しては、LINE Viber Skype 050Plus音質がいいアプリを比較で紹介していきたいと思いますが、050Plusとほぼ同じと思っていただいて結構です。
基本的に050PlusやSMARTalk、そしてSkypeのIP電話のような050で始まるようなインターネット電話の場合、低速回線だとほとんど使い物になりません。
また、WiFiのような超高速回線でも特別すごく音質が良くなるわけでもないようです。

逆にLINEやcomm、Skype同士の音声通話は、低速回線でも一応は会話出来ますし、Wi-Fiのような超高速回線だと、まるでそばに本人がいるかのようなクリアな音質で会話ができます。
その分、携帯電話や固定電話には電話ができないわけですが、すべての人がスマートフォンを持つようになり、LINEがインストールされれば、そのうち携帯電話番号が不要になるかもしれませんね。

さて、最後におすすめできるか、ですが、基本料が無料だし、SMARTalk同士の通話も24時間無料なので、クレジットカードを持っている人であれば、契約+インストールして損はないアプリだと思います。
ちょっと申し込みと設定が若干難しい(次回、画像つきで詳しく紹介します)点を除けば、料金なども意識せず、使い続けることが出来ると思います。
なにより起動していなくても着信できる点や、転送電話に対応している点は、今までのIP電話の弱点を克服したという点で、素晴らしいと思います。

ただ、IIJ mioやb-mobileのような超低速データ通信SIMを使って、一ヶ月の携帯電話の料金を1000円以下にしたい!なんていう人は、ちょっと諦めたほうがいいっぽいです。
100kbpsレベルだと、着信や発信はできても相手に音声が聞こえません。
どうしても安くスマホを持ちたい!というのであれば、LTE対応データ通信SIMのほうがいいかもしれません。

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最終更新日 2015-05-26 01:43

 

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投稿日:2013-07-01 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理