iPhoneからプリンターに直接印刷するには

iPhoneで撮影した写真などをパソコンを経由せずに、直接プリンターにつないで、印刷するAirPrintを紹介します。

最終更新日:2019-04-06 21:40

私はあまりないのですが、意外と家族を持っている人や旅行が好きな人は、デジカメで撮影した写真を自宅のプリンターで印刷する人が多いらしく、私の友人も頻繁に旅行の写真を印刷していたのですが、今まではSDカードをプリンターに直接挿して印刷したり、パソコンに一旦取り込んで印刷したり、と、プリントするのに意外と手間がかかっていました。
最近では、iPhoneやスマホのカメラの性能も上がって、デジカメに勝るとも劣らない写真が取れるようになったので、スマホで撮影する人も多いかと思います。
そこで今回は、スマホから直接プリンターに画像を送って、パソコンやケーブル、SDカードを使わなくても印刷できる方法を紹介したいと思います。

目次

AirPrintとは

iPhoneやiPadでは、特別なアプリを使用しなくてもプリンターに直接データを飛ばせる「AirPrint」という機能が搭載されています。
LANやWi-Fiに対応しているプリンターであれば、ほぼたいてい「AirPrint」に対応しているので、LAN対応プリンターを使っている人は、是非試してください。
私はbrotherというメーカーのWi-Fi対応のプリンターを購入したのですが、メチャメチャ便利です。

ただし、AirPrintという機能はiPhoneやiPadでしか対応していなく、アンドロイドでは使えないので注意してください。
アンドロイドにも似たような機能がありますが、若干使い方が難しいので、後で紹介する専用のアプリを使用した印刷を参考にしてください。

iPhoneで撮影した写真を印刷

さて、AirPrintですが、ここではiPhoneで撮影した写真をAirPrintを使って印刷する手順を紹介します。
まずは写真が保存されている「写真」をタップして開きます。

印刷したい写真を開き、左下にある○で囲ったアイコン(共有ボタン)をタップします。

下からコントロールセンターがせせり出てくるので、一番下にある列を左から右へスワイプ(動画参照)すると「プリント」が出てくるので、タップします。

プリンターの選択

まずは印刷するプリンターを指定します。
「プリンタ」という部分をタップします。

この時、プリンターをオンにしておいてください。
私が購入したbrotherのプリンターは、時間が経過すると自動的にスタンバイになるのですが、スタンバイモードに対応しているプリンタであれば、電源を入れなくても自動的にスタンバイが解除されます(すごく便利!)。

LANでつないであるプリンターかWi-Fiに対応しているプリンターであれば、すぐに見つかります。
見つからない場合は、プリンターの電源がオンになっているか、ちゃんとプリンターがLANかWi-Fiに接続しているか確認して下さい。

プリントする

あとは印刷する枚数を選択し、「プリント」という部分をタップしたら印刷が開始されます。

インターネットのページを印刷

AirPrintは、画像だけでなくSafariで見ているページも印刷できます。
印刷したいページを表示させたら、
ディスプレイの下にある◯で囲ってある部分をタップします。

やはりコントロールセンターが表示されるので、「プリント」をタップします。

AirPrintの弱点

AirPrintの弱点は、印刷する用紙のサイズや印刷のクオリティーが選択できないことです。
すべて写真や画像はL版サイズ127x89mmで印刷されてしまうんです。
また、普通紙やインクジェット用紙、写真画質用紙というような紙質も選べません。
画像以外、たとえばインターネット上のサイトをプリントアウトするときは、A4で統一されてしまうようです。
写真や画像はL版。ドキュメントファイルはA4の固定のようです。
インクジェット用紙用の設定で印刷されてしまうようなので、注意が必要です。

プリントだけ

それと、スキャナが搭載された複合機の場合、AirPrintはプリンターにしか対応していないので、スキャナを直接操作することはできません。
複合機のスキャナを利用して、スキャンした画像を直接スマホに飛ばしたい場合は、以下で紹介するような専用のアプリを使用します。

持ち運びできるCANON セルフィーで印刷

小さくて持ち運びもでき、水や色あせにも強いキャノンのセルフィーというプリンターを購入しました。写真印刷であれば1枚当たり約33円程度(108枚入り用紙の場合)。
インクジェットと違い、昇華型熱転写方式で水にぬれても大丈夫。

Wi-Fi環境がなくても直接ワイヤレスで接続して印刷することも出来るし、最新のCP1300ではバッテリー対応で、屋外でも場所を選ばず印刷できます。
専用のアプリもありますが、AirPrintを使えば動画のようにアプリなしで印刷可能です。

アプリを使う

もし、紙のサイズを選択したかったり、インクジェット用紙か普通紙か選択したい場合、エプソンやキャノン、そしてbrotherなどのプリンターのメーカーが公開している専用のアプリを使います。
ここからは、専用のアプリを使用したiPhoneやスマホから直接プリントする方法を紹介します。
また専用のアプリを使えば、スキャナ付きの複合機の場合、プリンターのスキャナで取り込んだ画像をスマホに直接送ることもできます。

AirPrintは、iPhoneやiPadしか使えませんが、ここから紹介する方法はアンドロイドのようなスマホでも使用できます。

brother製プリンター

エプソンもキャノンも、そしてbrotherも同じようなアプリを公開しているので、ほとんど使い方は同じです。
ただ、エプソン用のアプリはエプソンのプリンタ。キャノンはキャノン。brotherはbrotherのプリンターでしか使えないので注意してください。

ここではbrotherのプリンターとアプリを使用したプリント方法を紹介します。
後で、エプソンのアプリや、会社などで使っている業務用のコピー機をプリンターとして使っている場合の設定も紹介します。

まずは、「Brother iPrint&Scan - Brother Industries, LTD.」というbrotherが公開しているアプリをインストールします。
「brother」と検索すれば簡単にヒットすると思います。

これがホーム画面になります。
プリントできるものはiPhoneに保存された「写真」「ドキュメントファイル」「インターネット上のページ」「クリップボードにコピーしたテキスト等」「カメラで撮影して印刷」の4つです。
ドキュメントはiCloudに保存した画像やテキスト、エクセルのファイル、PDFなどが選べます。

iPhoneで撮影した写真を印刷するには「写真アルバム」をタップします。

最初だけアルバムにアクセスしようとすると、このような警告が出ます。
OKをタップします。

アルバムの一覧が表示されるので、印刷したいアルバムを選択します。

印刷したい写真をタップします。

まずはプリンターに接続します。
写真の右下にあるダイアルのようなアイコンをタップします。

プリンターの選択と、用紙の設定画面になるので、「プリンター」の下の部分をタップします。

この画面で用紙の種類や用紙サイズ、ふちなしか、印刷枚数を指定できます。

プリンターの電源が入っているか、スタンバイモードであれば、すぐに見つかります。
もし、見つからない場合は、右上の「手動指定」をタップし、プリンターのIPアドレスを指定してください。
プリンターのIPアドレスを調べる方法は、後で紹介します。

用紙は「光沢紙」「インクジェット紙」「普通紙」から選択できます。

プリンター検索と、用紙設定が終わったら、「プリント」の部分をタップすると、印刷が開始されます。

転送はすぐに完了し、すぐに印刷が開始されました。
スタンバイ状態であれば、自動的にオンになり、印刷が開始されます。

アプリ経由で印刷した場合、このように余白も設定でき、紙の大きさにあったサイズで印刷されます。
またAirPrintで印刷した場合と比べ、色が多少オリジナルに忠実っぽい気がします。

iPad

iPad版もあります。
iPadの場合は、画面も広くもっと使いやすいです。

写真だけでなく、iCloudに保存した、エクセルやワードで保存したファイルも印刷することができます。
実は、brotherの複合機でスキャンした画像は、iCloudに保存することができるんです。

保存したPDFを印刷したところ。

エプソン製プリンター

もちろんエプソンやキャノンもアプリを公開しています。
今度はエプソンの場合を紹介します。
エプソン用プリンターのアプリは、Epson iPrint - EPSONからダウンロードできます。

エプソンのアプリも似た画面になっています。
ただ、エプソンの場合、アプリ上から消耗品(インクや用紙)が購入できるっぽい。

右上のダイアルのようなアイコンをタップして、プリンターの設定をします。

まずはプリンターを指定します。
プリンターの電源をオンにしてください。
「プリンター」の部分をタップします。
brotherのアプリと同じように、LANでつながっているエプソンのプリンターが見つかったら、タップして指定します。

この画面で用紙の設定をすることもできます。
エプソンのアプリは印刷品質や休止装置も選択できるようです。

エプソンのアプリでは、一度に印刷する写真を複数選択することができるようです。

右下の「印刷」というボタンをタップすれば、印刷が開始されます。

プリンターが見つからない場合

LANに繋がっていれば、アプリ上からプリンターを自動的に検索してくれますが、もし見つからない場合は、プリンターのIPアドレスを指定してください。
プリンターのIPアドレスを調べるには、プリンターのIPアドレスの調べた方を参考にしてください。

業務用のプリンターの場合 RICOH編

RICHOが発売している会社などで使われている大型のプリンターも、アプリを使用すればiPhoneから直接印刷することができます。
ただし、うちの会社のRICOHのFAX・スキャナ付きプリンターは、スキャナ機能は使えませんでした。(アプリにはスキャナ機能があります)

立ち上げると、他のメーカーのアプリとほとんど同じ。
まずは「設定」をタップして、プリンターを指定します。
(画面はiPad版です)

「印刷設定」で、用紙などの細かい設定ができます。
まずはプリンターの指定をするので、「機器選択」をタップします。

右上の「機器検索」をタップします。

他のアプリと違い、LANにつながっていても自動的にヒットしませんでした。
なので、①IPアドレスを「ホスト名/IPアドレス」に入れ、②「ホスト名/IPアドレス検索」をタップします。
③すると、すぐにプリンターが見つかりました。
見つかったプリンターの名称をタップし、④「機器追加」をタップします。

プリンターが登録されました。
画面左上の「設定」をタップします。

RICOHの業務用コピー機は、さすがに業務用だけあって用紙など細かく設定できるようです。

RICOHのアプリは、DropBoxやgoogle Driveにもアクセスできるので、google Driveに保存したエクセル用のファイルを印刷してみます。
印刷するには、右上のプリンターのアイコンをタップします。

するとプレビュー画面と、印刷設定画面が表示されました。
さすがiPadは画面が広いので、iPhoneと比べてすごく使いやすいです。
印刷をするには、画面一番下の「印刷」をタップします。

企業用の大型コピー機でも印刷することが出来ました!

プリンターのIPアドレスを調べるには

AirPrintやプリンターのアプリは、LANにつながっているプリンターであれば、自動的に検索してくれるんですけれど、RICOHのアプリのように手動で見つける場合は、まずはプリンターのIPアドレスを調べます。
プリンターのIPアドレスを調べるには、コントロールパネルを開き、「デバイスとプリンター」を開きます。

過去、一度でも接続したことのあるプリンターの場合、「プリンター」にその機種名とアイコンが表示されるので、右クリックして「プロパティ」を選択します。

「Webサービス」タブをクリックし、一番下の「IPアドレス」がプリンターのIPアドレスになります。
アプリからプリンターを検索するときに、見つからない場合は、このIPアドレスを入力してみてください。

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