Apple Watchや他のスマートウォッチ、そして安価なスマートブレスレッドに搭載された心拍数計測機能は正確なのでしょうか?血圧計で計測して比較・検証してみました。
最終更新日:2018-10-06 19:16
Apple Watchの登場によって、好きな時に心拍数を計測したり、24時間心拍数を監視し続けたり、指定した心拍数以下、もしくは以上になったら通知することもできるようになりました。が、そもそもApple Watchや他のスマートウォッチ、そして3000円程度で売られている安いスマートブレスレッドの心拍数は正確なのでしょうか?
オムロンの血圧計には心拍数も測れるので、実際に5つの機器で心拍数を計測してみました。
Apple Watchなどで心拍数を計測しているときは、裏側(皮膚に設置する部分)の黄緑色のLEDライトが激しく点滅します。これは他のスマートウォッチもまったく同じ挙動をします。
このときLEDライトは1秒間に数百回ほど点滅するのですが、その反射光を分析して心拍数を測定しているようです。
健康番組などで血管に血液が送られる様子の映像を見たことがある方もいるかもしれませんが、心臓の鼓動に合わせて血液が送られていますよね。
血液が送られているときは血管が広がるので、LEDの反射して返ってきた光の変化によって心拍数を測定しているようです。
単純にそれだけを元に計測すると、個人差が出てくるので、多くの被験者から得られたデータなども加えて、より正確に測定できるようになっているようです。
そこで、「Apple Watch Series2」、安価な「スマートブレスレット」、スマートウォッチとして有名な「Fitbit charge 2」、アンドロイドOS(Wear OS by Google)を搭載した「Ticwatch Pro」、そしてオムロンの血圧計で同時に心拍数を計測してみました。
血圧計による心拍数の測定は、実際に測定してみると分かるのですが、血管の鼓動に合わせて正確に測定します。ベルトで腕を縛られると腕の血液の鼓動が自身でもわかりますが、鼓動に合わせて血圧計のアイコンも正確に点滅するのが分かります。
安静しているときはほぼ同じような値を表示します。
Apple Watchは初期設定の状態で腕につけているときは24時間、心拍数を計測し続けます。
※オフにすることもできます
実際には1時間に数回の頻度で計測されます。
単位は「BPM」で、「Beats Per Minute」の頭文字をとったもの。1分間の脈数で心拍数の単位ですね。
タップすると・・・
Apple Watchは他のスマートウォッチなどと比べて、iPhoneとの連携が協力でまた、グラフやアプリの操作性が見やすく扱いやすいのが特徴です。
最大が161になっているのは、クロスバイクで15キロほど走ったため。
Apple Watchのアンドロイド版「Wear OS by Google」(旧名 Android Wear)を搭載したスマートウォッチ「Ticwatch Pro」を購入しました。
この「Ticwatch Pro」はApple Watchと違い、初期設定では24時間の心拍数記録機能がオフになっています。
手動で心拍数を測定するには・・・
※警告が表示されるので「OK」もしくは「はい」をタップします
右上の丸で囲った部分をタップします。
その日の平均値と、最高、最低値も表示されました。
ちなみに夜中の3時頃にもかかわらず、心拍数が高いのは、夜中肉体労働で働いているからです。(笑)
基本的に心拍数測定機能付きのスマートブレスレットは、デフォルトで心拍数を記録し続けます。が、マニュアルで測定したい場合は、まるで囲った部分をタップしていくと、心拍数測定モードになるので、もう一度まるで囲った部分を長押しすると測定が開始されます。
なお、安価なスマートブレスレットは種類も多く、機種によってはやり方も違うと思われるので、注意。
Fitbit charge 2はデフォルトで心拍数を記録し続けるので、画面を点灯させると自動で心拍数が表示されます。
Apple Watchを購入したころは、心拍数なんて測定して何の意味があるのだろう?心臓に問題を抱えている人ならまだしも、バッテリーの無駄じゃないのだろうか?と思ったのですが、心拍数を計測するとより運動による消費カロリーの正確性が上がるらしいです。
そういえば激しい運動をしたときは心拍数が上がるし、当然その分カロリーを消費する。腕立て伏せや室内トレーニングのようなGPSから運動データが取得できないエクササイズに関しては、消費カロリーを推測しようにもあてになりませんよね。
なるほど。
また、心拍数と運動強度には相関関係があるので、ある程度計算から求めることができるそうです。
私が購入したスマートブレスレット(V07)は、心拍数が指定した値以上になると振動で知らせてくれる機能があるのですが、実はびっくりするほど1日に何度も通知してきます。(笑)
実際にはそうした状態が短時間に連続して何度も続かない限りは心配しなくても言いそうなのですが、Apple Watchを購入したときは、心拍数計測なんて必要ないや。などと思っていましたが、今は必須の機能だと思っています。
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