アンドロイドで自炊用アプリを探す

アンドロイドで自炊で取り込んだ漫画を読もうとしたんですけれど、うまくPDFを表示してくれるアプリがなかなか無い!そんな中Perfect Viewerという無料の素晴らしいアプリを見つけました。

最終更新日:2012-04-23 22:30

アンドロイド・スマートフォンの人気機種、GALAXY S2を購入したので、アンドロイドで自炊して取り込んだ漫画を読めるか、実験してみました。
GALAXY S2は、画面が4.3インチとiPhone4の3.5インチより一回り大きく、有機ELという自ら発光する液晶より鮮やかと言われているディスプレーを搭載しています。
iPhoneは、網膜ディスプレイと呼ばれる非常に高密度の液晶を使用しているため、文庫本サイズの漫画を取り込んでも、小さな文字がくっきり表示され、一応1文字1文字読むことができます。

iPhoneで表示させた漫画。

ところが、いくらくっきり表示された文字でも、いかんせん文字が小さすぎる!
かと言って拡大すると、1コマ、1コマを表示させるためにスクロールしなくてはならず、めちゃめちゃめんどくさい。
じゃあ、一回り画面が大きいGALAXY S2なら少しは漫画も読みやすいかな。と。
タブレットだと、ちょっと寝転んで見るには重いし、4.3インチ程度だとどんな感じなんでしょう?

アンドロイド用PDF対応アプリ

マンガをドキュメントスキャナーで取り込んで、PDFにしてアンドロイドにコピーすれば、豊富なPDFアプリがあって、その中から使いやすそうなのを選ぼうかな~。なんて気軽に考えてたんですけれど、実はなかなかいいアプリがない!
Adobe Readerが評判が高かったので、インストールしたのですが、パソコン版のReaderのようにページがくっついて表示されてしまい、なんか読みにくい・・・。
しかも、画面の幅と取り込んだPDFの幅が違っていて、最初に拡大しないといけないっぽい。
スクロールも画面ピッタリに大きさを揃えても、左右にもスクロールできるので、上下だけのスクロールは難しい。

有料のものは結構あるのですが、無料版でPDFを表示できるアプリがあまりない。

Perfect Viewer

そんな中、無料でPDFを表示せることができ、タップだけでページをめくったり、色を調節したり、マンガの表示にぴったりな使い方ができるPerfect Viewerというアプリを見つけました。
無料の割には、めちゃめちゃ機能が多そうです。
コミックビューアとして、人気が高いアプリです。

Perfect Viewerは、アプリ単体ではPDFを表示させることができないので、Perfect Viewer PDFプラグインが必要です。
Perfect Viewerを終了させてインストールしておいてください。

使い方

アプリをインストールして立ち上げると、最初だけこのような注意事項が表示されます。
結構メモリを消費するので、初代Xperiaや初代GALAXYでは厳しいかもしれません。
私が購入したGALAXY S2は、メモリを1GB搭載しているのとデュアルコアの恩恵か、結構サクサク動作します。

画面のどの位置をタップすると、どのような動作になるか・・・の説明画面が表示されます。
この画面は後でメニューから呼び出すことができます。
基本は、画面左側をタップしていくと、次のページが表示されていきます。

続いて、主にどんな電子書籍を読むか、を設定。
私はマンガを読みたかったので、「漫画ビューア」を選択。
「本棚フォルダ」とは、アンドロイドの特定のフォルダを指定しておくと、そのフィルダを本棚にサムネイル表示してくれます。
本棚フォルダは後で変更できるし、複数のフォルダを指定することができます。

本棚はこのようにPDFの1ページ目をサムネイルで表示して並べてくれる機能。
iPhoneのアプリでもおなじみですよね。

MicroSDカードや本体に保存しているPDFなどを指定して開くこともできます。

豊富なメニューや設定

圧巻なのは、無料にもかかわらず非常に作りこまれているということ。
メニューボタンをタップすると、このようにメニューが表示されます。
これは一般機能。
ファイルを開いたり、しおりをはさんだり、お気に入りを整理したりすることができます。
意外と使うのが、「画面回転」
基本は縦画面表示ですが、漫画の場合は吹き出しの文字が非常に小さくなってしまうので、横向き表示のほうが見やすくなります。が、今度は1ページが画面に収まらなくなって、読むのがめんどくさくなりそうですが・・・・

横向きモードにして、画面の中央より左側をタップすると・・・

自動的にページの中央部までスルスルっとスクロールしてくれます。

もう一度画面中央より左側をタップすると、ページの一番下まで自動でスクロールしてくれます。
Perfect Viewerは、横向きにすると画面を幾つかに分割して、タップごとに自動でスクロールしてくれるんです。
分割も、重複して重なっている部分があるので、中途半端な位置に吹き出しやコマがあっても充分読めるんですよね。
マンガのような縦と横の比率だと、3分割してくれます。
意外とこの3分割でちゃんとコマが読めるんです。
大きさもちょうどいいし、読みやすい~。

続いて「エフェクト」の設定メニューです。

あまり使うことはないかもしれませんが、ドキュメントスキャナーで取り込んだときにコントラストがおかしい場合などは、「色の調整」で変更することができます。
この他にも、小説など文字のみを読む場合、「色反転」を選択すると、黒字に白文字になって、布団の中や電気を消した中で読書したい時に目が疲れないかもしれません。

「画面スケール」です。
デフォルトではページ全体が画面に収まるように表示されますが、自炊でマンガを取り込んだ場合、余白がある場合があるので、細かく設定することができます。

「画像平滑化方法」です。
これが結構大事で、デフォルトでは「平均画素法」になっているのですが・・・

このようになんか見にくい。
スクリーントーンがギラギラするというか・・・
うーん。これはスキャナーで取り込んだ時の設定が悪かったのかなぁ。なんて諦めかけていたところ、画像平滑化方法で他のものに設定してみると・・・

「バイニリア補間」にした場合です。
シャープさが消え、非常に綺麗な表示になりました。
この画像だとわかりにくいかもしれませんが、GALAXYで表示させると非常に綺麗!

「ページの原点」

「ナビゲーション」。
基本的には画面隅のタップでページを移動していくので、あまり必要ないかも。

「ツール」。
「タッチスクリーンの機能」をタップすると、先ほどの画面のどこをタップするとどういう動作をするか。の説明が表示されます。

画面の下中央あたりをタップすると、このようにナビゲーションバーが表示され、好きなページを選んだり、1ページ目や最終ページに簡単に飛ぶことができます。

まとめ

意外と気に入ったのが、横向き表示した時の画面タップでの自動スクロール。
スマートフォンサイズの液晶だと、どうしても吹き出しのセリフが小さくなりすぎて、読むのに一苦労なんですけれど、横画面にして幅をディスプレーと同じスケールで表示すると、スマートフォンでも意外とマンガが読みやすいです。
ただ、いちいち下に指でスクロールするのがめんどくさいので、iPhoneでは常に縦画面で表示させていましたが、このPerfect Viewerのタップでのスクロールは非常に便利。
それ以外にも、拡大したときに左上をタップすると、ちょうどいいサイズに戻してくれたりと、マンガや小説などを読むにはピッタリのアプリです。

ここがちょっと

無料なので、これ以上望むとバチがありそうですが、以下の機能を追加してくれるともっと使いやすくなるかも。

奇数・偶数ページでの余白カット

自炊してマンガを取り込むと、どうしても左右・上下に余白ができてしまいます。
スマートフォンのような画面が小さい場合、そうした余白をカットして表示して欲しいのですが、どうしても奇数ページと偶数ページで、余白の左右の大きさが違ってしまいます。
なので、アプリ側で奇数ページ、偶数ページごとに余白カットの大きさを調節出来ればな。と。

メニューがすぐに隠れる

メニューボタンをタップすると、様々なメニューが表示されるんですけれど、何かを選択するとすぐに隠れてしまうので、再びメニューボタンを押さなければならず(もしくは画面を長押)、設定時にめんどくさいです。
複数の中から選択するようなメニュー項目は、そのまま表示し続けてもいいんじゃないかなぁ。と。

スマートフォンで電子書籍を読む

小説など、文字のみの文庫本などは、スマートフォンにはぴったり。
ドキュメントスキャナーさえ用意すれば、アンドロイドでは無料で電子書籍を閲覧できるようになります。
マンガは、コマ割りやセリフの文字の大きさの関係上、ちょっとスマートフォンでは難しいかな。と思ったんですけれど、Perfect ViewerとGALAXYのような大画面のスマートフォンを用いれば、十分使えるな。と思いました。

電子書籍なら、新型iPadが超高解像度で、2ページを表示させても充分読めるサイズかもしれませんが、iPadは長時間読むには結構重たいんです。
特にソファーやベッドに横になって読むには、長時間はきつい。
ところがスマートフォンクラスの重さだと、充分気軽に読めるんです。
というわけで、GALAXYを手に入れたこともあり、本格的に電子書籍や自炊にのめり込んでみようかな。と思います。

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