iPhoneの下取りや返却 画面割れや壊れていても平気?

iPhoneやスマホを買い替えるときに、今まで使っていた古い機種を下取りに出すときに、画面割れや破損など壊れていた場合でも買い取ってくれるのでしょうか?ショップで聞いてみました

最終更新日:2022-09-10 23:59

現在、キャリアからスマホを購入すると割引なしになってしまいました。そこで各キャリアは「スマホおかえしプログラム」「かえトクプログラム」「トクするサポート」で、買い替え時に今まで使っていたスマホを返却することで、以降の分割支払代金を0円にするキャンペーンが用意されています。
ところが、画面が割れてしまった場合や傷がついてしまった場合は?下取りに出せるのでしょうか?

目次

下取りはiPhoneが壊れていても大丈夫?

このようにオンラインで機種変しようとすると、下取り条件としてこのような注意書きが表示されます。
「故障、水漏れ、破損がなく正常に動作する場合」

今回下取りに出そうと思っていたiPhoneのSIMケースアダプター挿入口が破損していたのです。

拡大するとこんな感じ。たいした破損ではありませんが、ヤフオクやメルカリに出品する場合は、落札価格を下げないとならないレベルです。

ショップに聞いてみた

そこで近所のソフトバンクショップの店員に聞いてみました。

傷や汚れは大丈夫

基本的には正常に動作し画面割れなどがなければ、傷や小さな破損は問題ない。とのことでした。この破損した部分を見せてみましたが、全然問題なし。とのことでした。また、この後実際にオンラインで下取りに出したのですが、きちんと割引を受けることが出来ました。

査定条件

さらに詳しく聞くと、査定条件には最低でも次の3つをクリアしている必要があるらしい。

① ロック解除が出来ること

パスコードなどを忘れてしまい、ロック解除が出来ない状態だとダメっぽい。パスコードの解除に関しては、iPhoneのパスコードを忘れた!パスコードのリセット方法で解除できますが、この時Apple IDのパスワードも忘れてしまっていると査定することはできないかもしれません。

② 初期化してあること

査定してもらう場合、所有者自身でスマホを初期化する必要があります。
iPhoneの初期化の仕方は、iPhoneを工場出荷に戻す(初期化)を参考にしてください。

③ 製造番号(IMEI等)が確認できること

画面上に製造番号(IMEI)が表示できない状態だと査定はしてもらえないようです。「画面上に」という点に注意。
IMEIの調べ方については、このページのIMEIとはを参考にしてください。

画面が割れている・壊れている場合

ただし、画面割れやそもそも動かない場合は審査に通らないようです。では、画面が割れたりひびが入っていた場合はどうすればいいのか、も聞いてみました。
すると、「AppleCare+」などに加入していれば、安く修理できるので、そうした保証を利用してから下取りに出すとよい。とのことでした。

画面修理交換代金

画面が割れている、点かない、うまく映らない場合は、ディスプレイの交換が必要です。
Apple正規サービスプロバイダで、交換してもらう場合、修理代金は以下。
円安の影響か、料金が上がりました。(iPhone 12 Proは、30,400円だったのが42,800円に)

モデル 修理代
iPhone SE 1/2/3世代 19,400円
iPhone 6
iPhone 6Plus 21,800円
iPhone 6s
iPhone 7
iPhone 8
iPhone 6sPlus 24,400円
iPhone 7Plus
iPhone 8Plus
iPhone XR 28,800円
iPhone 11
iPhone 12mini 34,800円
iPhone 13mini
iPhone X 42,800円
iPhone XS
iPhone 11Pro
iPhone 12
iPhone 12Pro
iPhone 13
iPhone 13Pro
iPhone 14
iPhone 11ProMax 50,800円
iPhone 12ProMax
iPhone 13ProMax
iPhone 14Plus
iPhone 14ProMax 56,800円

AppleCare+ for iPhoneに加入している場合

「AppleCare+」とは、購入時に申し込むことが出来るApple社の保障サービスです。例えばiPhone 12 Proの画面が割れて修理に出す場合42,800円がかかりますが、AppleCare+に加入している場合、3,700円で画面を修理することが出来ます。(どのiPhoneでも、AppleCare+を利用すれば、画面の交換は3,700円)

画面の損傷 3,700円(税込)
過失や事故によるそのほかの損傷 12,900円(税込)
盗難または紛失 12,900円(税込)
iPhoneの下取り代金と修理代金、どちらが大きい?

下取りの料金 > 修理代金

であれば、修理に出してから下取りに出せば、多少はプラスになります。
例えばiPhone 13 Pro 128GBの下取りは、76,000円。

AppleCare+に加入している場合

76,000円(下取り価格) - 3,700円(修理代金) = 72,300円(差額)

と、画面が割れても下取りに出して割引のほうが多くなる計算になります。

AppleCare+に加入していない場合

AppleCare+に加入していない場合、iPhone 13 Pro(128GB)でディスプレイの交換をした場合。

76,000円(下取り価格) - 42,800円(修理代金) = 33,200円

まだプラスです。が、iPhone 12 miniだと・・・

35,000円(下取り価格) - 34,800円(修理代金) = 200円

一応プラスですが、200円だけしか残りませんでした。

AppleCare+加入料金

ただし、「AppleCare+」に加入するためには、購入時に加入料金が必要になります。AppleCare+の加入料金はiPhoneの種類によって違っていて、以下のようになります。

iPhoneの種類 加入料金 +紛失・盗難プラン
iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max /
iPhone XS / iPhone XS Max /
22,800円 24,800円
iPhone 11 / iPhone XR /
iPhone 8 Plus / iPhone 7 Plus
16,800円 18,800円
iPhone 8 / iPhone 7 14,800円 16,800円

当然、AppleCare+に加入するとそれだけでほぼ下取り価格に達してしまうので注意が必要です。私は何度かiPhoneやスマホをアスファルトに落としたことがあるので、下取りにかかわらず加入しておいた方がいいのかもしれませんが。

ドコモやauやソフトバンクの保障に加入している場合

実はこうした保証サービスは、Appleだけでなくドコモなどのキャリアも用意していてそちらの方がオトクかもしれません。

ドコモのケータイ補償

例えばドコモの「ケータイ補償」の場合、月額750円になります。2年間加入し続けた場合の合計は、18,000円となります。
ただし、画面が割れた場合の修理料金は、11,000円なのでAppleCare+よりもトータル価格は高くなります。
また、画面以外の破損修理の場合は、AppleCare+の場合は11,800円で、「ケータイ補償」は11,000円なので安くなります。

ソフトバンクのあんしん保障パック

ソフトバンクも同じようなサービスがあり、「あんしん保障パック with AppleCare Services」という名称。

ただしドコモのケータイ補償よりも高く、1か月あたり1,160円となっています。

また、修理代金はAppleのAppleCare+と全く同じ。2年間の合計は、27,840円となるので、AppleCare+のほうがオトクかもしれません。

修理しない場合は回収・下取りしない選択

補償に加入していない場合、画面が割れたり壊れてしまった場合は回収や下取りに出せないので、そのまま端末代を支払い続けることになります。

修理に出してみた

iPhoneではないのですが、Pixel 3の電源が入らなくなってしまいました。そこでソフトバンクの修理に出すと、修理代金は19,800円に!

ですが、Pixel3の支払残高は、55,350円もあるので、修理に出して半額サポート(現トクするサポート)を利用して、残債をチャラにしたほうが得になります。

下取りでiPhoneを送る手順

ドコモもソフトバンクもオンラインで機種変更をすると、後日、新しいスマホが届き、そのあと佐川急便で専用の封筒が届き、封筒にスマホを入れて郵便ポストに入れるという感じ。
auの場合は、佐川急便ではなく郵便局の「本人限定受取郵便(特例型)」で届きます。
どのキャリアもレターパックのような厚紙の封筒に入れて、ポストに投稿します。

オンラインでiPhoneやアンドロイドを買い替える場合、下取りを選択する必要があります。

下取りに出す機種を選択します。

私の場合はiPhone 7でした。

すると月々990円の割引が24回続くようです。
合計で23,760円になります。

下取りの割引と1年おトク割を合わせて、月々2,070円の割引になります。すると、1か月の料金の合計は4,280円と5,000円を切ることが出来ました。

フィルムをはがし初期化する

iPhoneやスマホを下取りに出したり返却(正確には「回収」)する場合、保護用に貼っていたフィルムははがす必要があります。
ビニール製のフィルムの場合、ピンセットではがすとはがしやすいです。

ガラスフィルムの場合は、カッターではがせます。

また必ず初期化します。
初期化のやり方については、iPhoneを工場出荷に戻す(初期化)を参考にしてください。

専用の封筒一式

iPhoneやスマホなどを下取り・回収する場合、ドコモなどのキャリアから専用の封筒が届きます。

一式にはクッション材のようなものも含まれているので、iPhoneをこの中に入れます。

専用の用紙に必要事項(住所、氏名、生年月日、端末の名称、iPhoneのIMEI)を記入します。

IMEIを調べる

設定から調べる
iPhone

IMEIを調べるには、 設定を開き、「一般」を開きます。

「情報」を開きます。

下にスクロールすると「IMEI」がありました。

アンドロイド

アンドロイドの設定を開きます。
一番下にある「デバイス情報」を開きます。

アンドロイドのIMEIはここにあります。

電話アプリから調べる

iPhoneもアンドロイドも電話アプリからIMEIを調べることも出来ます。
電話アプリを立ち上げたらダイヤルを表示させます。

「*#06#」と入力します。

IMEIが表示されました。

IMEIは箱に記載されている

スマホを初期化(フォーマット)してしまった場合、箱にもIMEIは記載されています。

封筒へ

専用の封筒に用紙、スマホを入れ・・・

こんな感じになります。

お問い合わせ番号を切り取っておきます。

封筒の大きさはだいたい22センチ程度。

大きめのポストであれば投函できます。

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