MacとWindowsでファイル共有するには
MacからWindowsへ。WindowsからMacへアクセスする方法を紹介します。ファイルのやり取りに便利。ただし、アクセス権がないため、などのエラーが出る場合があるので、対策も紹介。
最終更新日:2018-06-27 18:42
MacやMacbookからWindowsの中身やファイルにアクセスする方法を紹介します。また、WindowsからMacへのアクセスも可能です。
ただし、Windows側からMacにアクセスするにはちょっとした設定が必要です。
「アクセスは拒否されました」というようなエラーが表示されてしまう場合も参考にしてください。
なお、うまくいかない場合は、このページのコメント欄に症状などを書き込んでください。わかる範囲でお答えします。
手っ取り早く方法を知りたい!という人は、WindowsからMacへアクセスに進んでください。
目次
ワークグループの確認
MacとWindowsを相互にアクセス可能にさせるには、「ワークグループ」がお互いに同じ名前になっていないといけません。特に設定していなければデフォルトでどちらも「WORKGROUP」になっているはずですが、まずは確認しておきます。
Windows側の確認
以下はWindows側の「ワークグループ」の確認方法。もし、「WORKGROUP」以外の名前になっていたら修正しておいてください。
「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」を開きます。
「システム」を開きます。
「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」の「ワークグループ」が「WORKGROUP」になっているか確認します。
なお、この上にある「コンピューター名」がMac側に表示されるWindowsの名前になります。
ここに表示されている名前(この例では「Win8」)を覚えておきます。
Mac側の確認
モニターの左上にあるりんごのアイコンをクリックし、「システム環境設定」を開きます。
「ネットワーク」を開きます。
左下にある「詳細...」をクリックします。
「WINS」タブをクリックします。
ここの「ワークグループ」が「WORKGROUP」になっているか確認してください。
もし違う名前になっていたら、Windowsで確認したワークグループの名前にしてください。
WindowsからMacへアクセス
まずはWindowsからMacへアクセスする方法です。
エクスプローラーを立ち上げ、左のツリーの中にある「ネットワーク」をクリックします。
Mac側の準備が整っている場合は、このようにMacの名前(MACBOOKPROなど)が表示されているはずです。
ここをクリックします。
Macのアカウントの名前とパスワードを入力します。
ここで入力する「ユーザー名」と「パスワード」はマックを起動したときに表示、入力するユーザー名とパスワードです。
また、普通はこのユーザー名にApple IDのメールアドレス、パスワードもApple IDのパスワードを入力すればアクセスできると思います。
Windows側からMacにアクセスできました。
Windows側から表示される場所は、MacのFinderのメニューの「移動」を開き、「ホーム」で表示される場所です。
名前が日本語だとうまくいかない
ここで注意点。Macの管理者名(もしくはユーザー名)が日本語だとうまくログインできないっぽい。
Macの管理者名が日本語でも、「アカウント名」は半角英数字で登録されています。なので、「アカウント名」を入力するか、もしくは「Apple ID」を入力してもログインできるはずです。
パスワードはMacで設定したパスワードです。デフォルトではApple IDのパスワードですが、変更している場合はMacにサインインするときのパスワード(起動したときに入力しているやつ)になります。
アカウント名とApple IDを確認する
Macの管理者名を日本語に設定している場合、「アカウント名」もしくは「Apple ID」を確認するには以下。
Macの画面の左上にあるりんごのアイコンをクリックし、「システム環境設定」を選択します。
「ユーザーとグループ」を開きます。
「ユーザーとグループ」はこのアイコンです。
左下にある南京錠のアイコンをクリックします。
このカギのアイコンですね。
パスワードを入力し、「ロックを解除」をクリックします。
南京錠のアイコンが開いた状態になりました。
続いて管理者の名前を右クリックします。
「詳細オプション」をクリックします。
「アカウント名」が表示されました。
WindowsからMacにアクセスするときに表示されるパスワード入力欄(ネットワーク資格情報の入力)では、ここの「アカウント名」か「Apple ID」のどちらかを入力してください。
共有フォルダを指定する
なにも設定していなくても、WindowsからMacにアクセスすると、ログインしたユーザーのホームディレクトリにアクセスできます。
が、別のフォルダにアクセスしたい場合や、頻繁にアクセスするフォルダを登録したい場合は以下。
「システム環境設定」の「共有」を開きます。
「共有」はこのアイコンですね。
「ファイル共有」にチェックがついていることを確認し、「+」ボタンをクリックします。
アクセスさせたいフォルダを指定します。
「追加」をクリックします。
「共有フォルダ」に追加されました。
Windows側からも表示されました。
編集や削除ができるようにする
Windows側からMac内のフォルダにファイルを転送したり、削除したりする場合は「読み出しのみ」を「読み/書き」に変更します。
MacからWindowsへアクセス
Windows側の設定
まずはMacからアクセスさせたいフォルダの共有を設定します。
エクスプローラーを立ち上げ、Macからアクセスさせたいフォルダを右クリック。
「プロパティ」を選択します。
①「共有」タブをクリックし、②「共有」ボタンをクリックします。
管理者のユーザー名があることを確認し、「共有」をクリックします。
これでMacからアクセスできるフォルダが指定されました。
Mac側の操作
「Finder」を開き、「共有」の部分にあるWindowsパソコンの名前をクリックします。
ここにWindowsの名前が表示されない場合は、Windows側で共有設定が正しくされているか、また、「ワークグループ」の設定が正しいか確認してください。
右上にある「別名で接続」をクリックします。
確認画面が表示されるので、「接続」をクリックします。
拡大するとこんな感じ。
「別名で接続」をクリック。
名前とパスワードを入力するダイアログが表示されます。
Windowsのユーザー用のID(メールアドレス)とパスワードを入力し、「接続」をクリックします。
Windowsの中身が表示されました。
トラブル
Windowsとのファイル共有は、意外とトラブルが多いです。ただ、たいてい原因は単純だったりします。
以下はよくあるトラブルの解決事例。
アクセスできない場合
アクセスが拒否されました
「アクセスが拒否されました」と表示されてしまう場合は、「ユーザー名」に日本語の名前を入力してしまった場合(画像の「佐藤太郎」のように)や、フォルダにユーザーが追加されていない可能性があります。
Macのユーザー名を日本語にしている人は、アカウント名を確認してください。
日本語のユーザー名の場合
また、共有設定にしてあるか確認します。
「システム環境設定」にある「共有」を開き、
①の「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックがついているか確認します。
また、②のユーザー名の左にある「入」にチェックがついていることを確認してください。
チェックが付いていない場合、チェックを入れると
このようにパスワード入力画面になるので、Macユーザーのパスワードを入力してOKをクリックしてください。
こんな感じになっていれば先程のような「アクセスが拒否されました」というエラーは出なくなると思います。
○○にアクセスできません
「○○にアクセスできません」というようなエラーが出る場合は、Mac側で共有がオンになっていない可能性があります。
「システム環境設定」の「共有」を開き
右側中央にある「オプション」をクリック。
①の「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェックがついているか確認してください。
また、②のユーザー名の左側にもチェックが付いているか確認してください。
どちらもチェックが付いているのにこのエラーが出る場合は、Windowsを再起動してみてください。
ファイルが開くことができない場合
WindowsからMacへファイルをコピーし、Macからそのコピーしたファイルを開こうとすると、このようにフォルダやファイルに赤い丸のアイコンが表示され、開くことができないときがあります。
これはWindowsからMacへアクセスするときに、Macの管理者以外のユーザー(ゲストとかMacで作成したユーザーとか)でアクセスしたのが原因です。
上で紹介した手順でWindowsと共有していれば、このような症状にはならないのですが、ややこしい手順で共有していると、このような開けないファイルやフォルダをコピーしてしまうことがあります。
開けない(赤い丸のアイコンが付いた)ファイルやフォルダを右クリックし、「情報を見る」を選択します。
「共有とアクセス権」をクリックします。
右下のカギのアイコンをクリックします。
Macのパスワードを入力します。
「アクセス不可」をクリックし
「読み/書き」もしくは「読み出しのみ」を選択します。
これでMacでもファイルやフォルダが開けるようになりました。
開けないファイルが大量にある場合
もし、開けないファイルが大量にある場合は、それらのファイル・フォルダを1つのフォルダにまとめます。
開けないファイルなどが収められたフォルダを右クリックし、「情報を見る」を選択します。
「共有とアクセス権」をクリックします。
右下のカギのアイコンをクリックします。
Macのパスワードを入力します。
ダイヤルのアイコンをクリックし、「内包している項目に適用」を選択します。
これで1つのフォルダに収めた開くことができないファイルやフォルダが一気に開けるようになりました。
Sponsored Link
関連ページ