iPhoneやスマホで地震緊急速報を受信・鳴らすには

iPhoneやアンドロイドといったスマートフォンで緊急地震速報を受信したり、鳴らす方法を紹介します。iPhoneはアプリ無しでも受信できますが、アンドロイドの場合は、アプリが必要です。

最終更新日:2018-07-28 16:39

iPhoneやアンドロイドといったスマホで緊急地震速報や洪水避難警告を受信したり、鳴らすための設定方法を紹介します。
私もそうですが、「あれ?そういえば、全然、私のiPhoneは地震緊急速報が鳴らないなぁ。」という方も含め、設定や鳴らす方法を紹介します。

目次

緊急地震速報が鳴らない!?

先日の熊本の大地震の時、福岡の友達が「地震より緊急地震速報の音のほうが怖かった」と言っていましたが、反面、「あれ?そういえば私のスマホ、なにも受信しないなぁ。」という人もいました。
基本的にドコモやau、SoftBankが公開している緊急地震速報は、震度4以上でないと発動しない場合があるので、「そういえば、今回鳴らなかった」という人は、単にその場所の予想震度が小さかったからかもしれません。
また、ドコモ、au、SoftBank、Yモバイルといった大手キャリアの場合、申し込みも月額使用料も無料です。

格安SIMでも緊急地震速報を受信できる?

docomoやau、SoftBankでは、申し込まなくても緊急地震速報を受信できますが、格安SIMの場合はどうでしょう?
実は、格安SIMを使っていても緊急地震速報を受信できます。
もともとdocomoなどが公開している緊急地震速報は、メールや電話と違い、個別に送信しているわけではなく、一斉に全機種に送信しています。
そのため、逆に「通知をオフ」にしないと、全て鳴ってしまうようなシステムらしい(ETWSというシステム)。
ETWSは、相手を指定せずに一斉に送りつけるため、格安SIMでも緊急地震速報を受信することができます。
ただし、スマホによっては(特に海外製)、もともと緊急地震速報に対応していない製品もあるので、海外製のスマホを使う場合には気をつけたほうがいいかもしれません。

iPhoneでもアンドロイドでも、docomoやau、SoftBank、Yモバイルで購入したiPhoneやスマホであれば、デフォルトでオンになっているので、基本的には震度4以上の地震や、津波、火山の噴火、テロ、ミサイルなどの緊急情報は受信できます。

スマホで緊急地震速報を受信するには

緊急地震速報を受信するには、iPhoneとアンドロイドで設定が違います。

iPhoneの場合

iPhoneの場合、すごく簡単。特別なアプリなどは必要ありません。
まず、 設定を開き、「通知」をタップします。

一番下にある「緊急速報」をオン(黄緑色)にするだけです。

「オンにしているのに鳴らないよ!」という場合は、震度4未満の地震予測だった可能性があります。
震度4というと、東北関東大震災の時の首都圏の震度なので、よほどのことがない限り鳴らないでしょう。
実際に、東北関東大震災の時がそうだったのですが、バスや電車で小さい地震なのに、あちらこちらで緊急地震速報が鳴ってしまい、みんなかなりストレスが生じていました。なので、震度4以上で発動するぐらいがちょうどいいのだと思います。

さて、iPhoneの設定ではこれだけで緊急地震速報を受信できるのですが、ドコモやau、ソフトバンクが提供している災害用アプリを使うとさらに便利に災害に対応できます。
アプリの使い方は、アンドロイドと一緒。以下、使い方の説明。

アンドロイドの場合

アンドロイドの場合は、基本機能としてはiPhoneのような緊急地震速報を受信する設定がないので、アプリが必要です。と言っても、大抵すでに最初からインストールされているので、そのアプリで設定します。
左の画像は「ドコモ」の緊急地震速報設定用のアプリですが、auやSoftBankも同じようなアプリが用意されているので立ち上げてください。
以下はドコモの「docomo 災害用キット」を利用した例です。

アプリのインストール

もし、アプリがインストールされていない場合は、以下で入手できます。

※ auのアンドロイドの場合、「au Market」を開き、「災害対策」を検索してインストールできます。

docomo 災害用キットの使い方

アプリを立ち上げると、最初だけこのような「利用規約承諾書」のようなものが表示されます。
下の「同意して利用する」をタップします。

緊急速報 エリアメール

色々な利用できる項目がありますが、緊急地震速報を受信するには、緊急速報「エリアメール」をタップします。

デフォルトで「受信する」になっていると思います。「受信する」になっている場合は、これでOKです。
「戻る」をタップして先ほどの画面に戻ります。

もし、「受信しない」になっていたり、逆にストップしたいのであれば、左上の四角で囲った部分をタップします。

「設定」をタップします。

「受信設定」にあるチェックを入れると受信するようになります。外すと、受信しなくなります。

「着信音」をタップすると、鳴らす時間やマナーモード時に音を鳴らすか設定できます。

鳴動(めいどう)時間をタップすると、10秒単位で増やすことが出来ます。
また、「マナーモード時設定」にチェックを入れる(デフォルトで入っている)と、マナーモード時でも音を鳴らすことが出来ます。

実際にどのような音や画面になるのか?は、「受信画面および着信音確認」で確認できます。

地震と津波、そして災害・避難警報でそれぞれ音がちがうようですね。(津波と災害は同じ音です)

かなり大きな音がするので、警告が出ます。「音を鳴らす」をタップすると・・・

緊急地震速報を受信した時のデモが動作します。

※ 以下の動画は、音が鳴るので注意

災害用伝言板とは?

ドコモの災害用キットには、緊急地震速報の受信設定だけでなく、「災害用伝言板」という便利な機能が使えます。
熊本の震災や東北関東大震災でもそうだったのですが、震災直後は電話やメールが非常に通じにくくなります。
そこで、家族や友達などに自分の安否を掲示板に登録しておき、電話番号を知っている人に自分の安否を確認してもらう事ができます。
これなら電話が通じなくても、安否を知らせることが出来るわけです。実際に使い方を見れば、イメージが湧くでしょう。以下、使い方です。

安否を伝えたい側

「災害用伝言板(簡易版)」をタップすると、このような画面になります。
登録したいメッセージを選択します。「登録する」をタップします。

最初から用意されている、4つのメッセージから該当するものをタップします。
もし、伝えたいメッセージが4つの中にはない場合は、好きなメッセージを入力することも出来ます。

「自由にメッセージを入力する」をタップすると、このように好きなメッセージを入力することが出来ます。
※ 100文字以内

メッセージが決まったら確認画面が出るので、「登録する」をタップします。

登録が完了しました。

安否を知りたい側

安否を知りたい側の操作は、やはり同じ「docomo 災害用キット」を立ち上げ、「災害用伝言板」を開き、「確認する」をタップします。

①安否を確認したい相手の電話番号を入力するか、電話帳や履歴から選択します。

②「決定」をタップします。

「メッセージ一覧」が表示されます。
相手がメッセージを残して(登録して)ある場合は、このように登録した日時が表示されます。
ここをタップすると・・・

このように相手のメッセージを表示させることが出来ました。

災害用音声お届サービス

伝言板でも安否はわかるのですが、声で伝えてあげればもっと安心するかもしれません。そこで、docomoでは音声を届けるサービスも用意してあります。
auやソフトバンクの相手にも送ることが出来ます。(au専用、ソフトバンク専用のアプリで送受信ができます)
Softbank用のアプリの使い方はこちら

「災害用音声男でサービス」をタップします。

音声メッセージを送る側の設定

まずは音声を送る側の使い方。
「送る」をタップします。

送りたい相手の電話番号を入力します。
もしくは電話帳や履歴からも選択できます。

相手の電話番号がスマホの電話番号であれば、このように「ご利用になれます」という表示が出ます。
下の「決定」をタップします。

「録音」というボタンをタップすると、録音が開始されます。
録音可能な時間は30秒以内。

録音が完了したら、「送る」をタップします。

送信が完了しました。

音声メッセージ 受信側の操作

音声メッセージを受信すると、このような画面が表示されます。
「受信」をタップします。

「メッセージの再生」をタップします。
※ 一度再生をタップすると、5分を過ぎると再生できなくなるようです。

相手の音声メッセージが再生されます。

メッセージを送った側には、相手が音声メッセージを再生したことを知らせるSMS(ショートメール)が届きます。

docomo以外の相手には

実はこの音声メッセージ、docomo以外やiPhoneの人でも聞くことが出来ます。
しかもdocomoもauもソフトバンクやYモバイルも、各社共通のサービスを利用できるようで、docomoからSoftBankのような他社にもちゃんと送ることが出来るようです。

docomo以外、もしくはdocomoでもアプリがインストールされていない場合でもこのように音声メッセージが届いたことを知らせるSMSが届くので、記載されているURLをタップします。
※ 例はSoftBankのiPhoneの場合

SoftBank用の災害メッセージ用のアプリをインストールします。
「入手」をタップ。

アプリがインストールされたら、タップして立ち上げます。

最初だけ「ご利用にあたって」が表示されるので、「同意する」をタップします。

自分の電話番号を入力します。

音声メッセージを聞くには、「災害用音声お届サービス」をタップします。

メッセージが届いていると、右上に受信したメッセージの数が表示されます。(受信が反映されるには多少時間がかかるようです)
「受信メッセージ」をタップします。

受信したメッセージの一覧が表示されるので、聞きたいメッセージをタップします。
(上に行くほど新しいメッセージ)

確認画面が出るので「OK」をタップしていきます。

再生が始まります。
なお、音声はスピーカーから流れてしまうので、バスや電車など他人にも聞こえてしまいます。その場合は、「スピーカーOFF」をタップすると、耳を当てないと聞こえなくなります。

ソフトバンクの場合

最後にソフトバンク用の災害メッセージアプリ、「災害用伝言板」の使い方を紹介します。
ちゃんとドコモやauの相手にも音声メッセージを送ることができます。

「新規送信」をタップします。

送りたい相手の電話番号を入力します。
連絡先からも選択できます。

録音ボタンをタップします。
この時最初の1回めは、「マイクにアクセスしてもいいか」聞いてくるので、タップして許可します。(この場合、もう一度録音をタップします)

録音が開始されます。
録音時間は30秒以内になります。

録音が完了したら、「送信」をタップします。
ちゃんと録音できたか確認したい場合は、「確認」をタップします。

メッセージが送信できました。

ドコモで聞くことができる?

アンドロイドの場合、受信するとこのように全画面で表示されます。
「受信」をタップします。

「確認する」をタップします。

再生させていないメッセージがあると、このように「未受信」の件数が表示されます。
「受信音声メッセージ」をタップします。

「未受信」と表示されている部分の「受信」をタップします。

「メッセージの再生」をタップします。

ソフトバンクから送った災害用音声メッセージが、ドコモで再生することができました。

Sponsored Link

関連ページ