iPhoneで保存したパスワードをWindowsやChromeで使うには

iPhoneで保存したパスワード(iCloudキーチェーン)をWindowsやChromeで使う、拡張機能の使い方を紹介します。

最終更新日:2024-03-10 01:50

私のようにiPhoneとWindowsの組み合わせで使用している人も多いかと思います。Macであればパスワードを含め写真やドキュメントをシームレスに同期できるんですけれど、WindowsではSafariは使えないし、iPhoneとのデータの同期も制限が多く、モヤモヤしている人もいるでしょう。
今回は、iPhoneで保存したパスワードをWindowsのChromeで使う拡張機能の使い方を紹介します。

目次

WindowsでiPhoneに保存したパスワードを使うには

WindowsでもiPhoneで保存したパスワードを使用するには、いくつかソフトをインストールする必要があります。

Microsoft Store版iCloudをインストール

Microsoft ストア版の「Windows用iCloud」というソフトをインストールします。が、以前公開されていたデスクトップ版の「Windows for iCloud」をすでにインストールしている人はあらかじめアンインストールしてください。※両方同時にインストールは出来ない

Microsoft Store版のiCloud

では、Windows Store版のiCloudをインストールしておきます。

Microsoft ストア版のiCloudです。

右側にある「入手」をクリックします。

インストールが完了するとボタンが「開く」に変わるので、ここをクリック。

iCloudがアンインストール出来ない!?

デスクトップ用のWindows for iCloudをアンインストールしようとすると、「アンインストール」のボタンがグレーアウトしてクリックできません。
この場合は、「変更」をクリックします。

するとこのようにiCloudのウィザードが起動するので、「削除」の方にチェックを入れて②「次へ」をクリック。

アンインストールするには一度iCloudからサインアウトしてくれ、と表示されるので、「iCloudを開く」をクリック。

「サインアウト」をクリックしてWindowsのiCloudからサインアウトします。

アンインストールする際にパソコン内のiCloudのデータが削除されるという警告が表示されるので、「PCから削除」をクリックします。

アンインストールが開始されるのでこのまま待ちます。

完了しました。「終了」をクリックします。

iCloudにサインイン

はじめて使う場合は、このようなApple IDへのログイン画面が表示されます。

Apple IDに登録したメールアドレスとパスワードを入力し

右下の「サインイン」をクリック。
もし、Apple IDのパスワードを忘れてしまった場合は、Apple IDのパスワードを忘れた場合の復元へ。

「Apple ID確認コード」入力画面が表示されます。

するとiPhone側にこのような「Apple IDサインインが要求されました」という通知が届きます。
ここで「許可する」をタップ。

すると6桁の確認コードが表示されます。

この6桁のコードをパソコン側の画面に入力します。

サインイン中途表示されるので、このまましばらく待ちます。

無事、サインインできると、このように「iCloud写真をMicrosoftフォトに同期」という設定が表示されます。
これはiPhoneで撮影、保存した写真がWi-Fi経由でWindowsに転送される便利な機能。
なので特別理由がない限りは右下の「写真を同期」をクリック。
ちなみに動画も転送できます。
もし、転送をしたくない場合は、「今はしない」をクリック。

続いて「iCloud Driveをファイルエクスプローラーに同期」。
こちらは写真ではなく、iPhoneに保存したファイルなどをパソコンと同期する機能です。
基本的には「ファイルを同期」をクリック。

Chrome/Edgeの拡張機能をインストール

その次の「パスワードを同期」の画面です。
ここで「Google Chrome」及び「Microsoft Edge」の「拡張機能インストール」をクリックしてインストールしておきます。

「iCloudパスワード」の拡張機能のページが開くので、「Chromeに追加」をクリックします。

すると追加していいか聞いてくるので、「拡張機能を追加」をクリックします。

ChromeにiCloudパスワードが追加されました。

Chromeの右上にある拡張機能のアイコンをクリックします。

インストールされている拡張機能が表示されているので、その中から「iCloudパスワード」を探し、ピンのアイコンをクリックします。

これで常時iCloudパスワードのアイコンが表示されるようになりました。

先程の画面で右下の「パスワードを同期」をクリックします。

続いてWindowsのブックマークとiPhoneのブックマークを同期するか決めます。
私はWindowsのブックマークが大量にあるので、iPhoneと同期してしまうと使いづらくなるので、ここはスキップ(「今はしない」をクリック)しました。

カレンダーと連絡先を同期ですが、基本的にOutlookがインストールされていないと使用できないので、ここは無視。「今はしない」をクリック。

これでWindwos用iCloudの設定は終了です。
「設定を完了」をクリックします。

設定が完了すると、「iCloud」が立ち上がります。

WindowsでiPhoneのパスワードを使ってみる

では早速WindowsのChromeでiPhoneで保存したパスワードやIDを入力してみましょう。
先程追加したiCloudパスワードの拡張機能のアイコンをクリックします。

確認コードを入力

すると、最初に確認コードを入力するよう求められます。この時、画面の右下に拡張機能用の6桁の確認コードが表示されるので・・・

Chromeの方に表示された入力欄に確認コードを入力します。
これはWindowsを再起動するごとに入力する必要があるっぽい。

さっそくAppleのサイトのサインイン画面を表示させ・・・

Chromeに追加されたiCloudパスワードのアイコンをクリックすると、iPhoneで保存したIDとパスワードの一覧が表示されました。
使いたいIDをクリックすると・・・

このように自動的にIDとパスワードが入力されました。

また、IDやパスワード入力欄をクリックすると、下に該当するIDやパスワードが表示されるので、ここをクリックしても入力されます。

パスワードを追加する

Windows上からパスワードなどを追加することも出来ます。

先程のiCloudパスワードの拡張機能のアイコンをクリックします。
すると「パスワードを管理」というボタンがあるので、ここをクリック。

「iCloudパスワードがロックされています」と表示されるので、「サインイン」をクリックします。

WindowsのPINコードを入力します。

iPhoneで保存したパスワードが表示されました。

右上の「+」をクリックします。

新しいパスワードを入力します。ここで保存したID、パスワードはiPhoneでも使えるようになります。

Windows用iCloudを開くと表示される

WindowsでiCloudパスワードを使おうとしたら、このように「Windows用iCloudを開く」のボタンが表示されて使えない!という場合は・・・

「Windows用iCloudを開く」をクリックし。

「パスワードとキーチェーン」の右側をクリック。

「パスワードとキーチェーン」をオンにしてください。これで使えるようになったはずです。

まとめ

Chromeのパスワード保存機能やLastpassに比べると、使い勝手はいまいち。この2つは、保存されているIDとパスワードの一覧を表示したり編集することができますが、iCloudパスワードはあくまで入力ができる程度っぽい。
それとChrome側から新しくIDとパスワードを保存するというのは出来ないっぽい。
MacとSafariの組み合わせだと、IDとパスワードの自動入力がiPhoneとめちゃくちゃ相性がいいのですが、今回紹介した方法はあくまでWindowsでも使える程度という感じ。

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