iPhoneの時計のベッドタイムとは?

iPhoneの時計アプリに、ベッドタイムという機能が追加されました。不眠症や朝起きれないという人に役立つ睡眠記録アプリです。

最終更新日:2017-02-25 11:38

iPhoneの「時計」アプリに新たに、「ベッドタイム」という機能が追加されました。
Bedtimeは日本語で言うと「就寝時間」のことで、iPhoneの「ベッドタイム」はいわば就寝時間管理機能になります。
※ 睡眠時間管理ではないんです(あとで説明します)

長年悩んでいた不眠症が治った!?

私は子供の頃から40年以上、不眠症に悩まされてきました。特に最近はなかなか寝付けなく、一生このままこの悩みから開放されないかもしれない。と、不安になることもしばしばで、病院に通ったり運動をしたり、不眠症のサイトや本を読んだりいろいろなことをしてきました。が、全く効果がなく、殆ど諦めていました。

不眠症が解消された!

あまりにも眠れない日々が続いたので、病院に相談をしたところ、「布団に入った時刻(就寝時間)」と「眠りについた時刻」、「起きた時刻」、「布団から出た時刻」の4つを1ヶ月記録してみて下さい。と、言われ渋々記録をつけたのですが・・・

このように寝ている時間がバラバラなことに気が付きました。
私は自営業なので、基本的にはいつ寝てもかまわないのですが、なるべく夜に寝ようと心がけているものの、実際には日によってバラバラでした。
しかも悪いことに、昼間すごく眠くなるんです。

寝る時間・起きる時間を決める

そこでまず私がやったのは、毎日起きる時間をきっちり守ること。
これはサラリーマンやOLでも同じで、会社へ行く日だけでなく、休みの日も毎日決まった時刻に起きることを徹底してみて下さい。

1日に必要な睡眠時間を把握する

そしてもう1つ大事なのが、人によって1日に必要な睡眠時間というのがバラバラだという点。
私は先程のグラフを付けてわかったのが、だいたい私にとって必要な睡眠時間は、7時間前後ということ。
私の場合は、7時間以上寝てしまうと、多く寝た分、眠気が来る時刻がずれていきます。
例えば8時間寝てしまった場合は、眠くなる時間が1時間遅くなります。
すると、いつもどおりに布団に入ると、なにか眠れないな・・・となるわけです。

昼寝をしない

1日に必要な睡眠時間(私の場合は7時間)分きちっと寝た場合、昼間、眠気が襲ってきた場合でも昼寝をしてはいけません。不眠症ではない人であれば、昼寝をしても決まった時間になれば眠気が襲ってきますが、我々のような不眠症に悩んでいる人は、指定された時間以上を眠ってしまうと、それだけ眠りたくなる時刻が後回しになります。
なので、昼間眠気が襲ってきても1日に決められた睡眠時間以上を寝ると、厄介なことになります。

あいにく、こうした眠気は空腹と同じで、ある程度時間が経過したり、体を動かすとどこかへ飛んでいってしまいます。私の場合は、眠気が襲ってきたときは、外出したり、筋トレをしたりしているのですが、10分ほど体を動かすと眠気が何処かへ飛んでいってしまいます。

規則正しい睡眠生活をすると

で、こちらがきちんと「起きる時間を守り」、「睡眠時間(7時間)を守る」ようにしてからの睡眠記録です。

先程のグラフに比べ、すごく均等なグラフになりました。

睡眠記録をつけよう

さて、実際に睡眠記録をつけようとすると、すごくめんどくさいです。私も時々サボったり、めんどくさくなって投げ出したりしました。

ところがiPhoneにはこうした睡眠記録をつけることが出来る便利な「ベッドタイム(就寝時間)」という機能が搭載されているのです。
以下、使い方を紹介します。

ベッドタイムの使い方

iPhoenの標準の時計アプリを開くと・・・

下の中央部分に「ベッドタイム」というタブがあります。

ここをタップすると、画像のような円が表示されます。

ベッドタイムの使い方は簡単。
まず、起床時刻をセットしておきます。ベルのアイコンの方を円に沿って移動してセットします。
画像は8時ですね。

半円の反対側の「月のマーク」の方を移動させます。
今度は中心部に表示されている時間(画像では7時30分)を見ながら移動させます。

ここで重要なのが、何時間眠りたいかを設定する点です。
朝8時に起床する場合で、7時間半眠る場合は、0時30分に眠りにつけば7時間半ということですね。

はじめのうちは8時間でいいかもしれません。また、布団に入ってからすぐに眠れる自信がない場合は、多めにしておくといいかもしれません。

で、設定した就寝時間の15分前になると、このようにiPhoneのロック画面に通知され、小さなアラームで教えてくれます。

気が付かなかった場合でも、iPhoneのロック画面には表示され続け、何分前にお知らせがあったか教えてくれます。

就寝するときは

これから眠るというときは、この通知を強く押します。
するとこのように「10分後に通知」か「今すぐ就寝」か選択するボタンが表示されるので、どちらかを選択します。
まだ眠らない場合は、このまま放置していてもいいのですが、「10分後に通知」をタップしたほうが確実です。

これから寝るぞ!というときは、「今すぐ就寝」をタップします。

すると、iPhoneが就寝時刻としてセットします。

アラームが鳴る

設定した時刻になると、画面が点灯して(ロック画面)、設定してある音楽がなります。で、この音楽がまたすごく優雅というか素敵な音楽なんですよね~。だんだん大きな音になっていくのですが、それでいてうるさくない。でもちゃんと目が覚める。

で、画面中央の「スヌーズ」をタップすると、9分後に再びアラームが鳴ります。

布団から出る場合は、画面下の「停止」をタップします。ここで停止をタップすると、この時間が記録されます。

スヌーズをタップした場合は、ロック画面にあと何分でアラームが鳴るか表示されます。

この画面をタップすると、停止ボタンが表示され、スヌーズをキャンセルすることも出来ます。

アラーム音を変更する

なお、アラーム音は用意されている音楽の中から選択できます。
先程のベッドタイムの画面の左上にある「オプション」をタップします。

「目覚ましサウンド」をタップします。

バイブレーションの有り無しや、他のアラームを選択できます。
個人的におすすめなのは、「早起き」と「夜明け」「ヘリオス」。
逆に「オービット」や「鳥の鳴き声」「水滴」などは、音が小さいので気がつくかな~?という感じ。
でもどれも素敵なメロディーなので、一通り聞いてみて選択して下さい。

アラームを鳴らす曜日を選択

基本的には、毎日セットしたほうが睡眠管理ができるのでオススメなのですが、土日などはゆっくり寝ていたい。という場合は、曜日を設定できます。

左上の「オプション」をタップし・・・

アラームを鳴らしたくない曜日をタップします。
オレンジ色はアラームが鳴る曜日になります。

就寝時刻のリマインダー

「就寝時刻のリマインダー」は、起床時間から逆算した就寝時刻になると短いアラームを鳴らして押してくれる機能。

セットされた時刻から1時間前まで15分間隔で設定できます。

睡眠記録を確認する

ベッドタイムを少し下にスライドさせると、「その他の履歴」というボタンがあるので、ここをタップすると・・・

このように今までの就寝時間がグラフで表示されます。
更に詳しく見るにはこのグラフをタップすると・・・

このように何時に寝て何時に起きたか、が詳細に表示されます。

で、注意してほしいのが、あくまで「就寝」時刻という点。つまり、布団に入っている時刻ということになります。

睡眠管理ではない?

他の睡眠アプリと違い、「ベッドタイム」は自己申告制の就寝記録アプリなので、「就寝」になります。

に対して、「Sleep Cycle」などの本格的な睡眠管理アプリは、マイクから拾った音や、スマホの動きなどから実際に眠ったかどうかを解析して記録してくれますが、「ベッドタイム」はあくまで就寝した時間を記録するアプリです。
ただし、睡眠管理アプリと違い、バッテリーの持ちが良い(睡眠管理アプリは電源に繋いでいないといけない)ので、充電しながら使う必要が無いのが利点です。

ヘルスケア

就寝時間は「ヘルスケア」アプリからも参照することが出来ます。

もちろん、過去の日付のデータも見ることは可能。

眠れるようになる?

睡眠時間を記録することによって、私の場合は劇的に不眠症が改善されました。
今までは手書きで記録しなければならなかったものが、iPhoneの標準のアラーム機能で、ずっと手軽に就寝時間を記録することが出来るようになりました。

睡眠時間の記録を取るだけで本当に眠れるようになるのか疑問に感じる方もいるかもしれませんが、私のようにひどい不眠症に悩まされた体質でも、だいぶ変化があったので、まずは1ヶ月記録を取ってみて、自分にはどのぐらいの睡眠時間が最適なのか知ることで、「8時間は寝ないと!」と変なプレッシャーに悩まされることもなくなります。

また眠れない要因の1つが、「眠すぎ」と特定しておくと、やはり変なプレッシャーがなくなるので、イライラする事も減ってきます。
私の場合は、だいたい1ヶ月記録を付け、規則正しい就寝時刻、起床時刻を設定し、1日のトータルの睡眠時間がを決める、の3つを守るだけで劇的に変化しました。
めんどくさいから・・・と、今までスルーしてきた人も是非、iPhoneのこのベッドタイムを活用して不眠症体質を改善してみて下さい。

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