Apple Watchで心電図を測定するには

Apple Watchで心電図がとれるようになりました。設定の仕方、心電図の取り方、心肺機能レベルの通知、不規則な心拍の通知などの設定も紹介します。

最終更新日:2021-02-11 15:08

いよいよApple Watchで心電図が計測できるようになりました。
心電図検査は、健康診断では40歳を超えた人は検査項目に入っているので、おなじみだと思いますが、若い人にはあまりなじみがないかもしれません。今回はApple Watchで心電図を計測する方法を紹介します。

目次

Apple Watchで心電図を記録する設定

必要な条件

すべてのApple Watchで心電図を測れるのではなく、Series 4以降のApple Watchになります。Apple Watch SEも対象外。ただし、後半に紹介する「不規則な心拍の通知」は、Series 3やSEでも使えるようです。

また、WatchOS 7.3以降が必要。

ペアリングしているiPhone側は、iOS14.4以降が必要です。

設定

Apple Watchで心電図を測るにはあらかじめiPhone側の設定が必要です。手順は以下。

iPhone側の「Watch」アプリを開きます。

下の方にスクロールすると「心臓」という項目があるので、ここをタップ。

「ヘルスケアで心電図Appを設定」をタップします。

心電図に関する説明が表示されるので、「設定」をタップ。

まずは生年月日を入力してください。

おなじみのiOSの年月日の選択。

生年月日を入力すると、「続ける」がタップできるようになります。タップして続けます。

Apple Watchの心電図を計測する仕組みが紹介されます。「続ける」をタップ。

正常だと「洞調律(どうちょうりつ)」と表示されるようです。

異常があったりすると、「心房細動(しんぼうさいどう)」と表示されるらしい。

また、心拍数が低すぎ(50拍/分)たり、高すぎ(120拍/分)だと判定不能となるらしい。

その他にも何らかの原因で判定不能と表示されることもあるらしい。
「続ける」をタップします。

ただし、心電図が測定できると言っても心臓の状態が完全に把握できるわけではない…らしい。というわけで4つの注意事項が表示されます。
1つ目は、心臓発作を見つけることができるわけではないということ。

また血栓や脳卒中を検知するわけでもない、と。

そのほかの心臓関連の病気を検知するわけでもない…らしい。

体調がすぐれない時は病院に行ってほしいということ。

以上、過剰な期待はしない方がいいかもしれません。
ここまで理解ができたら測定できるようになりました。

実際に心電図を計測する

心電図の測定の仕方が表示されます。
このようにデジタルクラウン(Apple Watchのサイドにあるダイアル)に指先で触れ、30秒間待っていると計測出来ます(その間、指は離さない)。

なお、設定後、心電図を計測するには、Apple Watchの「心電図」Appを起動すれば測れるようになります。

最初だけこのような注意事項が表示されます。
Apple Watchを設定した腕の手首にはめておくこと。

心電図アプリを立ち上げると、Apple Watchにこのような表示になるので・・・

サイドのデジタルクラウンに人差し指を触れると・・・

30秒のカウントダウンが開始されます。
なお、指先を離してしまうと最初から(30秒から)やり直しになるので、計測が終わるまで指は離さないでください。

こんな感じでリアルタイムに心拍の様子が表示されます。

30秒が経過すると結果が表示されます。
異常がなければ「洞調律」と表示されるはずです。

iPhoneに戻ります。
「設定の完了」と表示されるので、「完了」をタップ。
iPhone側でも結果が表示されています。

心房細動の有無の確認?

すると、「心電図Appに新機能が追加されました」という表示が出てきました。
心拍数が高すぎるときに自動で心房細動の有無を確認したり、測定不能の時に知らせてくれる機能…らしい。

アップデートをタップすると、このような画面に。
「続ける」をタップすると・・・

使えないんかい!!!
残念ながら日本では使えないっぽい。

iPhoneのヘルスケアで確認

計測結果はiPhoneのヘルスケアでいつでも確認できます。
ヘルスケアを立ち上げます。

「よく使う項目」に入れて置くと、このように「心電図」の結果が表示されます。

タップするとさらに詳しい情報が表示されました。

測定不能

30秒経過する前に指を離したりすると、このように「測定不能」と表示されることがあります。

心電図の測定完了時は、何か症状を感じるかどうかも記録することができるようです。

iPhone側で医師に提出するPDFを作成できるので、そこに記載されるのかも。

心肺機能レベルの通知

今回のWatchOSのアップデートで、「心肺機能レベル」の通知も加わりました。
と言ってもどういった意味なのかよく分かりませんが・・・(笑)
異常があると教えてくれる・・・んだと思います。

iPhoneのWatchアプリの「心臓」を開き、「ヘルスケアで心肺機能レベルを設定」をタップします。

「心肺機能レベル」についての説明が表示されます。
「心肺機能のレベルを評価し、レベルが低い場合は通知」してくれるらしい。
「次へ」をタップ。

ヘルスケアで設定しておいた性別、生年月日、体重、身長などが自動で入力されていました。

下にスクロールすると、さらに「心拍数に影響を与える薬」を選択する項目がありました。
私は該当しないので、このまま「次へ」をタップ。

「心肺機能を低下させる要因」が表示されます。
下にスクロールする。

私ももう50歳を超えたので、そのうち通知されるかもしれません。
「次へ」をタップ。

心肺機能レベルについての説明が続きます。
私は週2~3回、12~15キロほどクロスバイクで走っているので、何かしら通知が来るのかな?

50~59歳の場合のレベルが表示されました。

心肺機能が低くなったら通知してくれる機能をオンにします。

これで心肺機能のレベルに関する設定が完了しました。

不規則な心拍の通知

最後に「不規則な心拍の通知」をオンにします。
iPhoneのWatchアプリの「心臓」を開き、「不規則な心拍の通知をヘルスケアで設定」をタップします。

簡単な説明が表示されるので、「設定」をタップ。

「Apple Watchで心房細動をチェック」。心房細動とは「心房内に流れる電気信号の乱れによって起きる不整脈の一種」。
これが検知された場合、iPhoneやApple Watchに通知を送ってくるらしい。

生年月日を入力し、過去に心房細動と診察されたことがあるか入力して続けるをタップ。

この心房細動のチェックは自動で行われるようです。

おなじみの過度な期待はしない注意事項が表示されます。

目を通しておいてください。

通知をオンにするをタップ。

不規則な心拍の通知に関するデータが表示されます。
基本的にはめったに、というか健康であればデータはなしのままのはず。

これで通知の設定は完了です。

まとめ

私は特に心臓に関しての問題はないと思うのですが、うちの父親が心臓病だかなにかで、常に心配しているので買ってあげようかなぁ。
うちの父親は85歳なのですが、iPod TouchやiPadを使いこなしているので、たぶんApple Watchを渡せば、説明しなくても使いこなせると思うんですよね。

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