Apple Watchで睡眠記録 やり方とバッテリー消費など

Apple Watchでもようやく睡眠記録・測定が出来るようになりました。始め方とどのような記録が出来るのか、バッテリーの消費は?など詳しく解説します。

最終更新日:2020-10-20 20:15

Apple Watchでもようやく睡眠測定が出来るようになりました。今までFitbitの睡眠記録を使っていたのですが、まれに記録されない時があったのと、どのような感じに記録されるのか興味があったので、実際にApple Watchをつけたまま寝てみることに。

目次

Apple Watchで睡眠を記録するには

Apple Watchで睡眠を記録するに、何時になるか、などのスケジュールの設定が必要です。やり方は以下。

睡眠スケジュールを設定する

iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開きます。

このような「ようこそ新しいヘルスケア」のような画面が表示されたら、スクロールし・・・
*すでにヘルスケアを使っている人は先に進んでください

一番下の「次へ」をタップ。

生年月日、性別、身長、体重を入力し、「完了」をタップ。

ヘルスケアの概要が表示されるので、下にスクロールしていきます。

「睡眠を設定」の部分を探し、「はじめよう」をタップします。

いろいろな説明が表示されますが、要は設定した時間になると、眠りに集中するためにiPhoneもApple Watchも制限がかかりますよ的なことが書かれています。

下にスクロールし、一番下の「次へ」をタップ。

何時間寝たいか決める

「睡眠目標を設定」とは、何時間寝たいか具体的に決めます。
デフォルトで8時間になっています。
私の場合は、8時間も寝てしまうと次の日、なかなか寝付けなくなるので5~7時間の間で設定しています。

左右のマイナス、プラスのボタンで時間を調節します。設定出来たら「次へ」をタップ。

何時に起きるか設定

続いての「スケジュールを設定」は、何時に寝て、何時に起きるか決めます。
設定した時間になると、iPhoneやApple Watchが、そろそろ寝る時間ですよ。と教えてくれます(後述)。
また、起床時間になるとApple Watchがアラームで起こしてくれます。

ダイアルのような部分を円に沿って動かすと時間を変更できます。

就寝時刻と起床時刻もそれぞれ単独で設定可能ですが、先ほど設定した「睡眠目標を設定」の時間より短いと、このように「このスケジュールは睡眠目標を満たしていません」と表示されてしまいます。

「アラームオプション」をオンにしておきます。ここは設定した時間にiPhone、もしくはApple Watchからアラームが鳴るようにするか、です。用意されたサウンドはどれも心地いいものなのでお勧めです。
スヌーズなどのオンオフや、音量、アラーム音の選択も出来ます。

「有効にする曜日」です。デフォルトで月曜日から土曜日までが選択されています。青のバックに白文字はオフになります。タップするとオン、オフを設定できます。

ここで注意が必要なのですが、なぜか6個までしか選択できません。月曜日から日曜全てを選択することが出来ません・・・。日曜日はあとで設定します。

ここまで完了したら右上の「追加」をタップします。

日曜日のスケジュールを設定

「スケジュールのない日があります」と表示されます。日曜日も睡眠を記録するには、①「ほかの日のスケジュールを追加」をタップし、先ほどの平日の設定と同じように時間を設定します。

設定が完了したら、②の「次へ」をタップ。

今まで設定したデータが表示されるので、「次へ」をタップ。

睡眠モード

睡眠モードとは、先ほど設定した時間になるとiPhoneやApple Watchの操作が出来ない(出来るが、いちいち「閉じる」をタップしないといけない(後述))モードのことです。
これにより、眠らなくてはならないのにスマホをいじってしまうのを防ぐことが出来ます。(意外とうっとおしい機能です(笑))

先ほど設定した時間になるとこの制限をオンにするには、「睡眠モードを有効にする」をタップしてください。

「就寝準備」は、先ほど設定した睡眠時間の前からiPhoneなどの制限をかける時間です。例えば21時に寝るように設定した場合、「就寝準備」を45分にしておくと、20時15分からiPhoneの制限が開始され、通知でそろそろ寝る時間だと教えてくれます。
この様子はあとで詳しく説明します。

「就寝準備ショートカット」とは、就寝前に自動で動作するショートカットを設定できます。
例えば音楽アプリを立ち上げて音楽をかけたり、天気予報を表示したり、です。が、かえって睡眠を妨げる可能性があるので、「スキップ」します。

これで睡眠記録用の設定が完了しました。たぶんですが、この設定をしないとApple Watchで睡眠の記録は出来ないっぽい。
「完了」をタップ。

自動で睡眠時間を記録する

実は上の設定だけでも睡眠記録はとることが出来ます。この場合、設定した時間に寝ている、という不確かな記録が保存されるだけです。なので次は、Apple Watchで実際に眠りについたときを記録するようにします。

iPhoneのWatchアプリを開きます。

「睡眠」をタップします。

「自動的にオンにする」がオンになっていることを確認します。

「Apple Watchで睡眠時間を記録」がオンになっていることを確認します。

これでApple Watchをつけて眠ると、眠りについた時間や起きた時間を正確に検出してくれます。
実際に試してみましたが、かなり正確で、夜中に目が覚めるときちんと検出されます。

就寝時刻になると知らせてくれる

では、実際にApple Watchをつけたまま設定時間になるまで待ってみます。
今回は21時に寝て、午前3時15分に起きる設定にしました。また、「就寝準備」は46分にしました。

すると、Apple Watchに「睡眠|ヘルスケア」のリマインダーが20時14分に表示されました。就寝準備の46分はこのお知らせの設定だったんですね。

そのままスクロールすると、バッテリー残量と起床時刻が表示されました。

また、Apple Watchの上のほうに三日月のマークが表示されました。この三日月のマークは、「おやすみモード中」のしるしです。

ロック解除に手間がかかるように

iPhoneのほうもスリープを解除すると、このような表示に。ロックを解除するには、いちいち「閉じる」をタップしないと解除できません。これは起床時刻まで続きます。

睡眠時刻になると

設定した時刻(この場合は21時)を過ぎると、Apple Watchの画面は真っ暗になり、手首をひねっても点灯しません。
Digital Crownを押すとこのような暗い時計が表示されます。

ロックを解除するにはDigital Crownを回さないといけません。

iPhoneの画面もこんな感じになります。

起床時間まで通知音などはしなくなります。

アラームが鳴る

設定した起床時間になると、Apple Watchでアラームが鳴ります。「停止」をタップしないと止まりません。

アラームを停止すると、「おはようございます」と表示され、日付、バッテリー残量が表示されます。
睡眠記録中、どれくらいバッテリーを消費するかはあとで紹介します。

設定した時間以上眠ることが出来ると、このように「よかったですね」と表示されます。

この日は21時16分に眠りにつき、3時04分に目が覚めました。
実はこの日、あまりに眠かったので21時過ぎに布団に入ると、すぐに眠ってしまったんです。なので眠りについた時刻はほぼ正確です。

目覚めた時刻は3時4分ですが、これもほぼ正確。この日は夢を見てハッと目が覚めたときに時間を確認してみると、3時4分でした。

スクロールさせると天気予報なども表示されました。

初日は設定した3時15分にきちんと起きることが出来ました。

どのように睡眠が記録される?

さて、どのように記録されるのでしょう?「ヘルスケア」アプリを立ち上げ、「睡眠」を開いてみるとこのように棒グラフが記録されていました。
0時あたりに細い隙間があります。これはどうも目覚めていた(寝返りを打った)ようです。

さらに睡眠中の心拍数も記録されていました。最大で69だったようです。

先ほどの棒グラフをタップしたままにすると、何時に眠りについて何時に起きたか表示されます。

翌日もApple Watchをしたまま寝たのですが、この日は全然眠れませんでした。また、眠りについたものの1時ごろに何度も目が覚めてしまいました。
これもきちんと記録されていました。
薄い緑色は、布団に入ったものの眠りについていないことを示しているようです。

記録し続けるとこのような感じに。
週の平均就寝時間、平均睡眠時間も表示されます。
ちなみに「就寝時間」は、布団に入ってから布団から出るまでの時間。

各項目をタップすると、平均睡眠時間に対してどの曜日が少なかったのかがわかります。

Fitbitの睡眠記録との比較

Fitbitのスマートブレスレットで睡眠記録をすると、同じように何時間寝たか記録してくれるのですが、さらに点数までつけてくれます。

しかも何時に目覚めていたのか、「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」など細かく記録してくれます。
Fitbitのスマートウォッチで睡眠記録を正確に測定できるか?でも書きましたが、Fitbitの睡眠記録はかなり正確。

Apple Watchではそこまで細かく記録できないようです。Apple社が言うには、あまりそこまで細かく検出し、表示してしまうと、人によっては神経質になりすぎてよけい眠れなくなってしまう可能性があるからだとか。
なので、Apple Watchで睡眠を記録したい場合は、何時間眠ることが出来たかだけ知ることが出来ればいいという人向け。

FitbitとApple Watchを同時に身に着けて寝てみた

そこでFitbitとApple Watchを左右の手首につけて寝てみました。

Fitbitでは21時17分ごろ布団に入り、9時21分には眠りについた模様。

で、3時15分ごろ目が覚めた、と判定しています。

Apple Watchの睡眠記録では、21時27分に寝て、3時13分に目覚めたようです。ほぼFitbitと同じ時刻になっていますね。
私はずっとFitbitを使っているのですが、Fitbitの睡眠記録はかなり正確です。Apple Watchの睡眠記録もそれに近い記録が出来ているような気がします。
ただし、Apple Watchでは細かい目覚めた時間、睡眠の深さなどは測定は出来ないようですね。

バッテリーの消費は?

さて、気になるバッテリーの減り具合はどうでしょう?

100%の状態で眠りについたとき、6時間後91%になっていました。

二日目、94%の状態で睡眠時間になりました。

すると起きたときのバッテリー残量は、83%でした。

私の場合、希望睡眠時間は6時間15分ですが、だいたい11%ほど消費している感じ。8時間の場合は、12~13%を消費しそうです。

そのままApple Watchを充電せずに仕事に行き、お昼、1時間ほど自転車で10㎞を走行しました。するとバッテリー残量は52%でした。
ワークアウトやGPSを使うと、バッテリーの減りが速くなります。

うまく記録されない場合

ある日、Apple Watchで睡眠を記録していたのですが、うまく記録されない日がありました。原因はどうも寝すぎたから。
Apple Watchで睡眠状態を記録するには、あらかじめ〇時から〇時まで寝る、と設定しなければなりません。で、起きる時間よりも長く寝続けてしまった場合、うまく記録できないっぽい。
この日は日曜日で0時から4時まで眠る設定をしていたのですが、布団に入った時刻が1時半ごろ。起きた時刻が8時でした…。
このようにあまりに設定した時間よりも大幅に寝てしまう場合は、うまく記録できないようです。

また、アラームで目が覚めてもその後、二度寝、三度寝・・・したとしても、アラームを止めた時刻で目が覚めたと記録されるようです。
この日は実際には3時半まで寝てしまったのですが、アラームを止めた3時13分で目が覚めた、つまり起きたということになっています。

昼寝も記録できる?

もう一つ気になる点。Apple Watchをつけた状態で昼寝をしたら記録されるかどうか。先ほども書いたように、Apple Watchで睡眠記録を測定する場合は、〇時から〇時まで寝る、と設定しておかなければなりません。
そのため、設定した時間以外にApple Watchをつけたまま寝ても記録されないようです。

睡眠時間をオフ、修正する

最後に睡眠時間を修正する方法、オフにする方法を紹介しておきます。

ヘルスケアアプリを立ち上げたら、「睡眠」の部分をタップします。

「通常スケジュールとオプション」をタップします。

「睡眠スケジュール」をオフにすると、オンにするまでこれらの機能をオフにできます。

また、時間などを修正したい場合は、②「編集」をタップすると変更することが出来ます。

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