iPhoneとBluetoothで繋ぐFMトランスミッター

iPhoneの音楽を車のカーステで聞く、FMトランスミッター。今回紹介する製品は、BluetoothでiPhoneと接続。完全ワイヤレスで操作できます。ハンズフリーにも対応しています。

最終更新日:2020-12-21 21:09

以前、FMトランスミッターを使ったiPhoneの音楽を車で聞く方法を紹介しました。
前回紹介した製品は、FMトランスミッターとiPhoneとをケーブルで繋ぎ、iPhoneで再生した音楽をFM電波で飛ばす、という方法だったのですが、弱点として、

などの煩わしさがありました。ただ、ケーブル経由のFMトランスミッターは、1000円以下で購入できるものも多く、仕組みも単純なため、手軽にiPhoneと車のカーステをつなぐには向いているのですが、せっかくなのでコードレスでこうした環境を実現したいな、と思い、Bluetooth対応のFMトランスミッターを購入しました。

FMトランスミッターとは?

そもそもFMトランスミッターとは?
FMトランスミッターとは、別名「FM送信機」とも呼ばれ、ウォークマンやiPod等の音楽をイヤホンジャック経由でつなぎ、FM電波として車のカーステのFMラジオに飛ばして音楽を聞く機器のこと。
FMラジオが搭載されている車であれば、簡単に本格的なカーオーディオを再現できる、最もポピュラーなiPhoneやスマホの音楽を車で再生させる方法の1つ。
弱点として、FM電波で飛ばすので、まれに周りの(他車のFMトランスミッター)電波の影響を受ける場合があること。
そして、若干音質が下がること。
音質はFMラジオ並の音質になるので、ほとんどの人は気にならないレベルなのですが、音にうるさい人は、この微妙な違いを聞き分けることができるそうで、マニアは、AUX端子付きのカーオーディオを設置し、ケーブルで接続するそうです。
数十万円レベルのスピーカーを搭載していれば別ですが、ほとんどの人はFMトランスミッターの音質でも十分満足だと思います。

ハンズフリー対応

実は、Bluetooth対応FMトランスミッターは、いくつか出回っているのですが、ハンズフリー対応の製品って殆どないんですよね。
あっても電池で動く製品だったりして、シガライターから電源を供給する製品となると、すごく少ないんです。

私が購入したのが、このセイワのBluetooth FMトランスミッター BT520
価格も4000円弱(税込み)と、Bluetooth対応では安い部類で、レビューの評価も高く、本体自体がすごく細く、どこに設置しても目立たないという点が気に入っています。

主な特徴として、

などがあります。
Bluetoothの接続設定は、初回時の1回だけなので、次からはエンジンを掛けるだけでiPhoneと自動的に接続。
iPhoneをポケットや鞄の中に入れたまま、音楽再生が出来ます。
他の製品では、エンジンを掛けてiPhoneと接続すると自動で音楽再生する物もありますが、このBT520は、トランスミッターのボタンを押さないと再生は開始されません。

もちろん、Bluetoothに対応している最新のAndroidのスマートフォンでも使えるし、iPod touchやiPadの音楽も再生させることも出来ます。
iPhoneのBluetoothは、YouTubeなどのアプリの音声・音も飛ばすことができるので、YouTubeを再生し、その音を車のスピーカーで聞くことも出来ます。

Siriの操作にも対応

動画でも紹介していますが、Siriにも対応。
Siriの起動には、iPhone本体の操作が必要ですが、FMトランスミッターのマイクに話しかければ、Siriを操作することが出来ます。
最近のiOSのマップやカーナビは、かなり精度が高くなり、音声案内では交差点名も発音してくれるので、高価なカーオーディオとカーナビシステムを導入しなくても、iPhoneのみで実現できてしまいます。
このFMトランスミッターも加えれば、ケーブルレスのカーナビシステムが導入できます。

弱点

弱点としては、Bluetooth→FM電波と変換してFMラジオに届くので、若干音質が劣化するかな、という感じ。もちろん、私みたいな音の違いを聞き分けることが出来ない人は、全く問題なし。
スピーカーの音を大きくすると、曲と曲の間に若干ノイズが聞こえるかな、という程度。

あとは、ハンズフリーとして使えるのですが、マイクまでの距離がどうしても耳につけるタイプのハンズフリーと比べ、離れてしまうので、相手に聞こえてるのかな?という不安がありますね。
何度か使ってみたのですが、一応、今のところ普通に会話出来ているんですが、やっぱり相手に聞いてみると、若干声が小さいそうです。

以前はじゃまにならないように、シフトノブの根元辺りに設置していたのですが、ここだとハンドルなどで声がさえぎられてしまうようなので・・・

正面のフロントパネルに移動させました。
裏側が両面テープになっているので、取り外しが可能です。

ハンズフリーで使った場合の音声

実際に検証してみました。
1.iPhone本体のマイク
2.スピーカーモード
3.Bluetoothハンズフリーヘッドフォン
4.Bluetooth FMトランスミッター
5.付属のヘッドフォンのマイク

4番目の音声が今回の製品を使用した音声が、相手にどう聞こえるか録音したものですが、他のマイクに比べ、やっぱり小さいですよね。
この時は、シフトノブの根本に設置した時の音声だったのですが、フロントパネルに移動したら、少し音が大きく届くようになったようです。

それとSiriに話しかける場合も、このマイク経由になるのですが、やはりあまり離した場所に設置すると、聞き取ってくれないようです。
特にウィンカーを出している時は、うまく声を拾えないらしくて、正しい要望を聞いてくれません。(笑)
あと、Siriの音声は車のスピーカーから流れてくるのですが、音楽などの音に比べて、若干音量が小さいんですよね。
(解決策として、音楽のボリュームを抑え、Siriのボリュームを大きくする)

使い方

ペアリング

最初の1回目だけ、iPhoneとFMトランスミッターとをBluetoothで接続させる、ペアリングという作業が必要になります。
一度ペアリングすると、次回以降は自動でペアリングされます。

ペアリングの仕方は、iPhoneの場合、「設定」を開き「Bluetooth」をタップします。

Bluetoothがオフになっていた場合、オンにします。
このままiPhoneのディスプレイをオンにしたまま・・・

車のエンジンをかけ、シガライターに差し込み、FMトランスミッターのメインスイッチのボタンを5秒ほど押し続けます。

赤と青のLEDが激しく点滅しだします。

iPhoneの画面に「BT520」というように製品名が表示され、「ペアリングされていません」となっているので、ここをタップします。

しばらく待つと、「接続しました」と表示され、Bluetoothのペアリングが完了します。
次回以降は自動で繋がってくれるのですが、他のBluetooth機器と繋がった状態でエンジンを掛けたり、スマホ側のBluetoothをオフにしてしまったりすると、場合によっては自動でペアリングしてくれない場合があるので、その場合は上で紹介した手動のペアリングをもう一度してください。

アンドロイドのスマホの場合

アンドロイドの場合もペアリングの作業は全く同じ。
「設定」を開き、Bluetoothをオンにします。
なお、最近のアンドロイド(シャープ)は、スマホ自体にFMトランスミッターを内蔵しているので、こうした機器を使用しなくてもカーオーディオとつなぐことが出来ます。が、逆にiPhoneやiPodに比べ、音楽アプリがしょぼいのと、音楽の再生にスマホの操作が必要になってくるので、BluetoothのFMトランスミッター経由のほうが使い勝手がいいです。

FMラジオの周波数を合わせる

私が購入したFMトランスミッターは、88.1Hz、88.3MHz、88.5MHz、88.7MHzの周波数に設定することが出来ます。
設定した周波数に合わせます。
カーオーディオのFM周波数は、ボタンに割り当てることができるので、ボタンを押すとFMトランスミッターの周波数に設定しておくといいと思います。

音楽を再生させると、車のスピーカーから音が流れてきました。
ちなみに、FMトランスミッター側から音楽を再生させた場合、たいていはその前に聞いていた曲から始まるのですが、最後に音楽を聞いてから時間が経過している場合は、特定のプレイリストの1曲めから再生させるようです。
私の場合はどういうわけか、「哀戦士」から再生されるんですよね・・・。別に聞きたくないのに。(笑)

ワイヤレス充電

先日、iPhoneをワイヤレス充電(Qi)に対応させたのですが、Qi対応車載ホルダーも取り付けて、車の中では完全ワイヤレスでiPhoneを使うことが出来るようになりました。

去年の今頃は、平成7年度製のおんぼろグルマに乗っていて、ドアのカギもキーレスに対応していないし、パワステとパワーウィンドウはあるけれど、他がほぼ手動の車でしたが、その後、MRワゴンを購入し、キーレス+プッシュスタート+オートエアコン+バックアイカメラなどなど最新の機能が使えるようになりました。
今回、Bluetooth対応FMトランスミッターとワイヤレス充電もつけて、一気に未来を味わえるように。
でも、普段バイクがメインなのであまり車には乗らないんですよね・・・。

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