iPhone4とiPhone5 カメラの比較

iPhone5はカメラの性能がアップしたと言われていますが、2世代前のiPhone4で撮影した写真と比較してみました。iPhone4は500万画素。iPhone5は800万画素。

最終更新日:2020-12-18 17:16

私が使っていたiPhone4は、5メガピクセル(約500万画素)。
iPhone5は、8メガピクセル(800万画素)。
レンズもiPhone4は、4枚構成でしたが、5では5枚構成。
とくに暗闇で明るく撮影できると話題になっていますが、実際に2世代前であるiPhone4と同じシーンを撮影し、比較してみました。
ところが・・・

解像度が上がった変化

3メガピクセルの差は、拡大してみるとわかります。
左はiPhone5。右はiPhone4で撮影した写真です。
このような細かい被写体を撮影すると、拡大した時に有効画素数の違いが出てきます。
iPhone4は若干ぼやけた感じになっています。

またiPhone4は若干コントラストが強く、黒い部分はより黒く、明るい部分はより白く表現されています。

暗闇に強くなった?

こちらはiPhone4で撮影した夕焼け。
左下に止まっている車付近の地面にピントを合わせました。
iPhone4では、これが明るさの限界のようです。

こちらはiPhone5で撮影した夕焼けです。
iPhone4に比べ確かに空が明るくなっています。
それに色がiPhone4の時と違っていますね。

iPhone5は僅かな明かりでも明るく写るのは確かなようです。

ところが拡大してみると、どちらもノイズが多い!
うーん。
iPhoneのディスプレイから見たときは、小さくてよくわからなかったのですが、パソコンのような大きなディスプレイで見てみると、ノイズが目立ちます。

若干iPhone5のほうが有効画素数が高い分、細かい部分が表現できているようですが。

デジタル一眼レフカメラとの比較

これが比較に使ったデジタル一眼レフカメラ、ペンタックスのK-x。
最近では安い一眼レフも多く、3万円台で購入できるようになったので、暗いシーンでの撮影用に1台揃えておくといいかもしれません。

ちょっと比べるのは酷ですが、こちらはデジタル一眼レフカメラで撮影したもの。
流石というか、ノイズが全くなく細部までくっきりなのはさすが。
デジタル一眼レフカメラは、シャッタースピードを自由に選べるので、このような暗いシーンだとiPhoneと差がつきます。

拡大してもこのように非常に鮮明です。

左がデジタル一眼レフカメラ。
右がiPhone5。
暗いシーンに強くなったといっても、やはりデジタル一眼レフカメラと比べると非常に違いがはっきりしています。ビデオ撮影の場合、iPhone4とiPhone5では明らかに違いがありましたが、静止画に関してはそれほど差がついていないようです。

明るく写るのはiPhone5

こちらはiPhone5で撮影したもの。
明るく写っていますが、実際は日の出後の朝6時で、それほど明るいシーンではありません。
が、iPhone5ではかなり明るく写っています。

こちらはiPhone4。
iPhone5に比べると暗いですね。
雰囲気としてはこちらのほうが近い気がしますが。

拡大してみるとiPhone5もiPhone4も、どちらもノイズが多いことがわかります。
このようにiPhone5では、暗いシーンでも割と明るく写してくれる反面、ノイズも非常に多いことがわかります。
やはりあの小さな撮像素子、小さなレンズだと暗いシーンは苦手なようです。

明るいシーンであればどちらも互角?

ただ、明るいシーンであればどちらのiPhoneでも一眼レフに負けないぐらい綺麗に撮影することができます。
こちらはiPhone4。

こちらがiPhone5。
比べてみてもあまり違いがわかりません。
ただ、ホワイトバランスがiPhone4とiPhone5ではぜんぜん違うようで、5の方では若干緑がかって表現され、4の方では青っぽく表現されるようです。

ホワイトバランスの違い

こちらはiPhone4で撮影したベランダの白菜。
ベランダの表面の色が、若干青っぽいのがわかるでしょうか?
また、コントラストが結構強く表現されています。

こちらはiPhone5で撮影したもの。
同じ被写体の「白」でも、iPhone5とiPhone4ではこれほど違うのがわかります。
またiPhone4に比べ、コントラストが低く暗い部分と明るい部分の差がそれほど明確ではありません。

明るいシーンで写した写真であれば、拡大してもそれほどノイズも多くなく、iPhone4とiPhone5でそれほど違いがないのがわかります。

室内での撮影

室内の蛍光灯の下で撮影した写真の比較。
iPhone5が若干解像度が高く、細部までくっきりしているのがわかります。
また、4の方では若干青みがかかっているのがわかりますね。

風景

風景写真は明るさが十分であれば、それほど違いがありません。
こちらはiPhone4。

こちらはiPhone5。
やはりiPhone4のほうが青みがかかっていて、コントラストが高いことがわかります。

まとめ

カメラ機能に関しては、明るい場所で使う場合には、iPhoneのカメラは専用のデジカメに引けをとらないぐらいの高画質です。
逆に言うとiPhone4もiPhone5も、それほど違いはありません。
デジタルカメラと違って撮影したものを即、FacebookやMixiなどにアップロードできる点を考えると、デジタルカメラを購入するよりもiPhone1台で済んでしまうかもしれません。

iCloudのフォトストリームを利用すれば、撮影した写真をすぐにパソコンに転送する。なんてことも朝飯前です。(このへんはアンドロイドのほうが得意ですが)

ただ、室内での撮影や暗い場所での撮影、夜間の撮影に関してはやはりデジタルカメラ、特にデジタル一眼レフカメラに比べると雲泥の差。
色々なシーンで撮影する場合や、仕事などで写真が必要な場合は、やはり専用のデジタルカメラを用意しておく必要があるのかな。と思います。

逆に記念撮影程度しか写真を取らないのであれば、iPhoneで十分な気がします。
また、iPhone4とiPhone5ではそれほど差がないので、カメラ目的で買い換えるとがっかりするかもしれません。
iPhone5では暗い場所でも多少明るく撮影されますが、ノイズも結構拾ってしまうので、iPhone4で撮影してパソコンの画像加工ソフトで明るくしたものと、それほど変わらないので、「すごい変わった!」というほどではない気がします。

ただ、ビデオ撮影に関してはiPhone4との差は歴然。
特に手ぶれ補正がかなり強力なので、旅行などでビデオ撮影する場合はかなり違ってくると思います。

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