iPhoneのビデオカメラを比較
Last update 2012/12/21 18:47
携帯にカメラや動画撮影機能が搭載されていたのは、もう何年も前からの事なんですけれど、どうしても画質がいまいちで、あまり使う気になれませんでした。
iPhone4に搭載されたカメラは、500万画素とiPhone3GSの300万画素に比べ高画質化されたものの、日本の携帯にはすでに1000万画素を超えるカメラが搭載されていたので、それほど期待してはいなかったんですけれど、これが結構きれい。
また、動画撮影もフルHDではないものの、1,280×720のハイビジョン対応になりました。
で、この動画も結構きれいで十分実用的だったりします。
そこで今回は、ハイビジョンビデオカメラとiPhone4の内蔵カメラで撮影した映像を比較してみました。
※ iPhone5が発売されました。iPhone4とiPhone5のビデオカメラの性能の比較は、iPhone5のビデオカメラの進化がすごい!を参考に。
こちらは、ハイビジョンビデオカメラのSONY HDR-500Vで撮影した映像から、静止画を切り抜いたものです。
一眼レフカメラで撮影したハイビジョン映像と比較すると、ちょっと迫力は落ちますが、非常に鮮やかで、また映像が滑らかですよね。
※画像をクリックすると、拡大して表示します
こちらがiPhone4で撮影した映像の静止画の切り抜きです。
これだけ見るとすごくきれいに感じますが、やはりハイビジョンビデオカメラで撮影した映像と比べてしまうと、ちょっと画質は落ちますね。
ハイビジョンビデオカメラに比べて、コントラスト(明るいところと暗いところの差)がはっきりとしていますね。
ハイビジョンビデオカメラで撮影。
シクラメンの花びらに近寄って撮影してみました。
花びらの細部にわたって非常にくっきりと写っていることが分かります。
ただ、iPhoneに比べコントラストが低いですね。
なんかうす~い色に見えてしまいますね。
あくまで比較してみれば・・・ですけれど。
こちらはiPhone4で撮影したもの。
iPhoneのカメラの弱点の一つが、ホワイトバランスを自由に設定できないこと。
そのため、白い花弁が薄いピンクになってしまっています。
ハイビジョンビデオカメラで撮影。
デジタルカメラは、こういった赤色の濃淡の表現が苦手に思えるんですけれど、さすがハイビジョンビデオカメラほどの高性能なカメラで撮影すると、赤の濃淡がくっきり表現できていますね。
こちらはiPhoneで撮影したもの。
鮮やかできれいですが、花びらのふちから中央部分に向かって見てみると、赤色が濃くなった部分では、濃淡の差がとらえきれてないですね。
並べて比較してみました。
左側がハイビジョンビデオカメラで撮影したもので、右側がiPhone4で撮影したものです。
拡大してみるとわかるんですけれど、細かい部分までくっきりと表現できているのは、やはりハイビジョンビデオカメラですね。
上のような比較的色数が少ない被写体は、iPhoneでもきれいに撮影できます。
が、今度はデジタルカメラが苦手としている、ごちゃごちゃした被写体を撮影して比較してみました。
ハイビジョンビデオカメラで撮影。
このように、小石が敷き詰められた地面や、小雪が舞うようなごちゃごちゃした被写体は、デジタルカメラの苦手にしている部分です。
デジカメやデジタルビデオカメラは、画像や映像を圧縮して保存するため、このようなごちゃごちゃした動きのあるシーンだと、ブロックノイズが発生しがちになってしまいます。
ところが、さすがはハイビジョンビデオカメラ。
小石や雪もくっきりと映し出しています。
こちらがiPhone4で撮影したものです。
クリックして拡大してみるとわかるんですけれど、なんかぼやーっとした映像になってしまいました。
シクラメンを撮影した時は、並べて比較してみないとわからないぐらい、意外といい勝負が出来たと思ったんですけれど、このようなシーンでは、差がついてしまいましたね~。
これ以外にも、iPhoneや携帯に搭載している撮像素子は、超小型ということもあって、動きが激しいシーンが苦手です。
それと、手ぶれ補正が搭載されていないので、歩きながらの撮影も苦手です。
あと、望遠機能が付いていないのもiPhoneのカメラの弱点です。(静止画ではズーム機能が利用できるんですけれど、デジタルズームなのでズームすると、画像が粗くなります。
iPhoneのカメラの方が優れていること
画質や滑らかさ、鮮やかさは完全に太刀打ちできないんですけれど、iPhoneの方が優れている部分もいっぱいあります。
小さいこと
なんといってもiPhoneは小さくて薄い!
ハイビジョンビデオカメラも小さくて小型化してきましたが、iPhoneみたいにポケットに入れて持ち歩こう。なんて思えるほどは小さくありません。
それに、携帯電話なんでiPhoneは肌身離さず持ち歩いているのも強みです。
手軽に撮りたい場合は、圧倒的にiPhoneの方が有利ですよね。
YouTubeにアップロードできる
iPhoneは、携帯電話の3G回線に対応しているので、圏内であればどこでもYouTubeにアップロードできるのが強みです。
ビデオカメラだと、パソコンに取り込まないと出来ないですからね。
でも、いつかビデオカメラもWi-Fiに対応して、単体でアップロードできる製品も出てきそうですね。
再生が楽
ビデオカメラでも撮影した映像をサムネイル表示させて、自由に再生できるんですけれど、再生するには再生モードにして・・・再生した日付を選んで・・・・なんて結構めんどくさいんですけれど、iPhoneの場合、「写真」アプリを立ち上げて、指の腹でピンとはじくだけで再生させたい動画を探せちゃう。
私のiPhoneには、現在600を超える画像や映像がアルバムに入っているんですけれど、こんなたくさんの画像でも、探すのは簡単。
iPhoneの場合、撮影用の機械だけじゃなくて、再生用の機械も兼ねてるとこがすごいですよね。
また、専用のアプリを使えば簡単な編集もできてしまうと。
iPhoneで撮影した映像集
さて最後に、iPhone4で撮影した映像をいろいろ紹介したいと思います。
関連記事
2012/12/21 18:47 | | |