iPhoneやiPadのバックアップをiTunesで実行する場合の保存先を変更するやり方です。Cドライブの空き容量がない場合、試してください。
最終更新日:2020-11-05 16:05
iPhoneのバックアップをパソコンに保存する場合、容量が大きくなるのでCドライブ以外に変更させたい。という人もいると思います。
ここではiPhoneのバックアップ先をCドライブから外付けHDDなどに変更させる方法を紹介したいと思います。
このページではiPhoneのバックアップ先を変更するやり方を紹介しますが、意外とややこしいので画像と動画を使って誰でもできるように紹介したと思います。
注意!私はここで紹介したやり方を複数のパソコンで何度も実行して、バックアップができなくなったり、復元に失敗したりしたことはほとんどありません。が、手順を間違えたり、iTunesのバグなどで、うまくいかない場合もまれにあるかもしれません。なので、必ず自己責任でお願いします。
また、必ずiCloudにバックアップしてから実行してください。
当ページのコメント欄によるディスカッションも参考にしてください。
そのため、バックアップファイルだけで45GB以上になることもしばしばでした。
例えば、私のiPadは、合計39.24GBほどを使用していました。
写真 | App | 書類とデータ | 合計 | ||
3.51GB | 4.36GB | 11.7GB | 合計39.24GB |
とはいえ、最近のiPhoneの容量は256GBまで達し、写真や動画で大量の容量が必要になりつつあります。
また、バックアップファイルは上書きされずに新たに作成されるので、どんどん貯まってパソコンの容量を圧迫していきます。
そこで今回は、iPhoneのバックアップをパソコンに保存する場合の保存先を外付けHDDなどに変更する方法を紹介します。
シンボリックリンクの作成は少し初心者には難しいかもしれません。そこで専用のソフト「Link Shell Extension」を使ったシンボリックリンクの作成方法を紹介します。
Windows 7からWindows 10まで対応しています。以下は、Windows 10でのインストールの様子。
「Link Shell Extension」を使うには、Windowsの「Microsoft Visual C ++ 2005再頒布可能パッケージ」をインストールしておく必要があります。
これで「Microsoft Visual C ++ 2005再頒布可能パッケージ」がインストールされました。
※2018年8月の時点でWindows 10に対応しています
一番下のほうにある「Download」という部分を探します。
「Link Shell Extension」は2つありますが、上の方は64ビット。下が32ビット版です。いまのWindowsはほとんどが64ビット版なので上の「Link Shell Extension」をクリックしてください。
言語の選択で、「Japanese」になっていることを確認して、OKをクリックします。
再起動したくない場合は「いいえ」をクリックします。
まずはエクスプローラーを起動します。①「スタートボタン」をクリックして、スタートメニューから②「エクスプローラー」をクリックします。
外付けのHDDを開き、
①何もない部分を右クリックし、
②「新規作成」をクリック。
③「フォルダー」をクリックします。
先ほどインストールした「Link Shell Extension」が入っていると、このように「リンク元として選択」という項目が右クリックメニューに加わります。
「
画像では「花田有老」ですが、ここはパソコンによって違うので注意してください。
すでにバックアップをしたことがある場合、この「Backup」を開くと長い名前のフォルダが作成されていると思います。
①フォルダを右クリックし、
②「名前の変更」を選択します。
②「リンクを作成」をクリック。
③「シンボリックリンク」を選択します。
※ここで「リンクを作成」が無い場合、新しい保存先の「リンク元として選択」からやり直してください
このフォルダを開くと、外付けのHDDに作成したフォルダが開き、あたかもCドライブにあるかのような振る舞いをします。
このようなフォルダのワープ機能を「シンボリックリンク」といいます。
その場合は、シンボリックリンクを右クリックし、プロパティを選択。
次回からはこの外付けHDDの方にバックアップしてくれます。
特別なソフトを使わずに、iPhoneのバックアップ先を変更する方法(コマンドプロンプト)を紹介します。
Windows 10でエクスプローラーを立ち上げるには、
①スタートボタンをクリックし、
②「Windowsシステム ツール」を開き、
③「エクスプローラー」をクリックします。
これでiPhoneのバックアップ先が表示されるようになりました。
iTunesにはAppleのサイトからダウンロードしてインストールする従来のデスクトップ版のiTuensと、Windows StoreからインストールできるiTunesの2種類があります。この2つはバックアップの保存先が微妙に違うので、自分のiTunesがどちらだったか確認してから行ってください。
なお、iTunesについての詳しくは、iTunesのインストールを参照してください。
続いてiPhoneのデフォルトのバックアップ保存先を表示させます。
*AppleのサイトからダウンロードしたiTunesと「
その中にある③「AppData」を探して開きます。
この「AppData」が見つからない場合、「表示」の「隠しファイル」にチェックが入っていません。
「表示」タブをクリックし、「隠しファイル」にチェックを入れてください。
・Local
・LocalLow
・Roaming
の3つのフォルダしかありません。
この中の「Roaming」を開きます。
Syncとは「同期」という意味ですね。
これがiPhoneやiPadのデフォルトのバックアップの保存先になります。
「C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync」
の中に「Backup」フォルダがあります。
* 「ユーザ名」はご自身の環境に合わせて変更してください
この1つ1つのフォルダが、バックアップデータで、バックアップするたびに新たに作成されていきます。
もしUSBメモリやSDカードなどをお持ちであれば、この長い名前のフォルダ群をUSBメモリやSDカード、あるいはBD-Rなどにバックアップしておくことをお勧めします。
*パソコンを買い替えても、このデータをコピーしてやればバックアップデータは復元できます
②メニューの中から「新規作成」を選択。
③「フォルダー」をクリックします。
ここが新しいバックアップの保存先です。*ここにデータを保存させるようにします
ここまでは簡単に進めたと思いますが、以後、少し難しくなってきます。
ここから少しややこしくなるので、1つ1つ注意して実行していってくださいね。
画像はWindows10ですが、Windows 8やWindows 7でも同じです。
これがコマンドプロンプトと呼ばれるものです。このままだと使いにくいので、左上のまるで囲ったあたりをクリックします。
「簡易編集モード」のチェックを外し、他はすべてチェックを入れてください(画像を参照)。
最後に「OK」をクリックします。
ちょっとややこしいのですが、コマンドプロンプト上に以下のように入力します。
が、「G:\iPhoneBackUp」の部分(新しい保存先)はご自身の環境に合わせて書き換えてください。
※同じパソコンを家族でアカウントを切り替えて使っている場合は、こちらに進んでください
※ 「G:」
と「iPhoneBackUp」の間には半角の円マークがあります
mklink /d "%AppData%\Apple Computer\MobileSync\Backup" "G:\iPhoneBackUp"
1字でも間違うとうまくいかないのでコツを紹介します。
mklink /d "
と入力します。
※ すべて半角です
上のをコピーして貼り付けても構いません。
「mklink」と「/d」の間、さらに「"(ダブルクォーテーション)」の間には「半角スペース」があるので注意。
「 " 」は、キーボードのShiftキーを押しながら数字の2を同時に押すと入力されます。
mklink /d "%AppData%\Apple Computer\MobileSync\Backup" "
こんな感じですね。
mklink /d "C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync\Backup" "
新しいバックアップ先をエクスプローラーで開き、〇で囲まれたところをクリックすると、パスが表示され青く反転するのでこれをコピーします。
わかりやすいように色を加えてみました。(改行されていますが、実際には1行です)
mklink /d "%AppData%\Apple Computer\MobileSync\Backup" "G:\iPhoneBackUp"
「 G:\iPhoneBackUp 」の部分は自分の環境に合わせて変更してくださいね。
ここまで入力できたら、キーボードの「エンターキー」を押してください。もし、パスが違っていたり、コマンドが違っているとエラーが返ってくるので怖がらずに押しちゃって大丈夫です。
で、%AppData%\Apple Computer\MobileSync\Backup の部分にペーストしてください。以下のようになります。(ユーザー名の部分はそれぞれの環境によって違ってきます)
mklink /d "C:\Usersユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "G:\iPhoneBackUp"
成功すると以下のようなメッセージが表示されます。
C:\Users.....\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup <<===>> G:\iPhoneBackUp のシンボリック リンクが作成されました
元のバックアップ先(Cドライブの「Backup」)のフォルダ名を変更していないと、このようなエラーが表示されます。
既に存在するファイルを作成することはできません。
リンク先のデータは削除されません。
あとは「Backup01」と名前を変えておいたもともとのフォルダを「Backup」に戻しておけば、再びCドライブ上に保存されるようになります。
ここまでうまくいったら、実際にiPhoneをバックアップしてみてください。
次回からはこの外付けHDDの方にバックアップしてくれます。
シンボリックリンクを削除しても外付けHDDのフォルダは削除されません。
少し難しく感じられたかもしれませんが、落ち着いてゆっくりこのページを参考にしながら実行すれば、できると思います。
もし、どうしてもわからないようであれば、このページのコメント欄(右下の「コメントを書く」の部分をクリックしてください)でご質問受け付けています。
また大量のコメントの中には参考になるものもあるかもしれません。ぜひご覧ください。
「バックアップが壊れているか、復元対象のiPhoneと互換性がないため、 iPhoneのバックアップを作成できませんでした。このiPhoneのバックアップを削除してからやり直してください。」というエラーが出る場合は、シンボリックリンクのパスなどが違っている可能性があります。
もう一度、パスが正しいか確認してみてください。
「保存するための十分な空き領域がないためiphoneをバックアップできませんでした」というようなエラーが出る場合、新しい保存先のドライブの容量を確認して下さい。
また、シンボリックリンクの作成がうまくいかなかった可能性があります(リンク先がCドライブになっていたり)。
容量が十分にあるのにこのようなエラーが出る場合は、一度シンボリックリンクを削除(ごみ箱に捨てる)して、もう一度初めからやってみてください。
半角スペースや「"」、ユーザー名の部分がパソコンに合わせてあるか確認して下さい。
「AppData」→「AppData」→「Roaming」→「Apple Computer」→「MobileSync」
と開いていき、「Backup」という名前のフォルダに小さい矢印が付いていることを確認。
この「Backup」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
訪問者からのご相談で、正しくシンボリックリンクを作成したにもかかわらず、バックアップしようとすると「コンピュータの容量が足りないため…」という警告・エラーが表示されてしまう場合。
多くの場合は、シンボリックリンクの作成時にパスの指定が誤っていた可能性がありますが、それ以外にも「iTunes」が2つ(デスクトップ版とストア版)インストールされていると、同じようなエラーになってい舞うことがあるそうです。
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