iPhoneやスマホのブラウザの文字を大きくするには

iPhoneやアンドロイドといったスマホで、小さい文字で表示されているページのフォントを大きくする方法を紹介します。

最終更新日:2021-02-05 20:46

私のように老眼で苦労している人も多いかと思います。若いころは、サイトをクールに見せるためにあえて文字を小さくしていましたが、今は標準サイズの文字ですら読むのに苦労する始末・・・。
そこで今回はiPhoneやスマホでサイトを閲覧するときに、文字を大きくする方法を紹介します。

目次

なお、iPhoneのすべてのフォントを大きくするには、iPhoneのアイコンのサイズや文字の大きさを変更するを参考にしてください。

iPhoneの場合

Safariで文字を大きく

最新のiOSでは、標準の機能でブラウザの文字を大きくすることができるようになりました。以下、やり方。

小さなフォントが使われているページ、サイトを表示させたら、URL欄の左側(丸で囲った部分)をタップします。

一番上の「あ」の右側の部分をタップします。

中央の数字(パーセンテージ)が上がっていきます。
逆に小さくすることも可能で、50~300%で拡大・縮小できます。

例えば200%拡大した場合はこんな感じ。

最大の300%だとここまで大きくできます。

ページを拡大するには、2本の指でピンチアウトでも拡大できます。が、この場合・・・

画面外にはみ出た部分を読むために左右にスクロールせねばならず、ストレスが溜まります。

ところがこの Safariの文字の拡大・縮小昨日はきちんと画面の端で改行してくれます。
つまり横スクロールが必要がない。

一度拡大するとそのサイトでは拡大率が固定される

このSafariの文字の拡大縮小の便利なところは、一度拡大させると、同じドメインであれば別のページや次回同じページを開いた場合でも、拡大率は維持される点です。
一度拡大した設定は以下の方法でリセットできます。

設定を開き、 Safariを開きます。

「ページの拡大/縮小」をタップします。

このようにドメインごとに拡大率が保存されています。変更したい場合は、変更したいドメインをタップ。

リセットしたい場合は100%にチェック。
これで拡大率はリセットされました。

実はiPhoneで標準にインストールされている Safariでは、文字を大きくすることが出来ません。
が、アプリを使用したりブックマークレットを使って大きくする方法があります。

リーダーズモードで読みやすく

iPhoneの Safariには、必要最低限の画像と本文しか表示させない、「リーダー表示」という機能があります。
このリーダー表示にすると広告や余計なリンク、画像を非表示にして読みやすくなり、フォントの大きさも自由自在になります。

リーダー表示させたいページのURLの左をタップします。

「リーター表示を表示」というおかしな?日本語の部分をタップします。

このようにダークモードで表示されました。

文字の大きさを変更したり、ダークモードを解除するにはURLの左の「ああ」の部分をタップ。

リーダ表示の設定が表示されます。元のページ表示に戻したい場合は、「リーダー表示を非表示」をタップします。
背景の色を白やセピアにすることも出来ます。

文字を大きくしたところ。

「リーダー表示」はすべてのページで使えるわけではなく、このようにURLの部分に「リーダー表示を使用できます」と表示されていれば使うことができます。

フォントの種類の選択

また、フォントの種類も変えることが出来ます。変えたフォントは以後、リーダーズモードを呼び出すとそのフォントで表示されるようになります。
選べるフォントは「ヒラギノ角ゴシック RroN」と「ヒラギノ明朝 ProN」の2つ。

こちらが「ヒラギノ角ゴ ProN」。

こちらは「ヒラギノ明朝 ProN」。
Windowsだと明朝体って読みにくくて敬遠される傾向がありますが、MacやiPhoneの明朝体は太くて読みやすいですね。

文字が大きいブラウザアプリ EyeFriendly

上のリーダーズモードは、ページを開くたびにボタンをタップしないといけないという欠点があります。
EyeFriendlyというアプリを使えば、最初から文字を大きくして表示してくれます。

使い方は標準ブラウザの Safariとほぼ変わりないのですが、画面下部に表示されるボタンの役割はこんな感じ。
左から「戻る」「進む」「更新」「ホームへ戻る」「設定」です。

ページ閲覧中はボタン周辺が透けるようになっているようです。

ホーム画面は有名サイトが登録されているようです。

なお、あとで紹介する「ブックマークする」をタップするとここに登録されます。

このEyeFriendlyでサイトにアクセスすると、このように文字が大きくなります。
大きさを調節することは出来ませんが、上で紹介したリーダーモードと違い、デフォルトで文字が大きいので、私のような老眼や近視、ご老人の方にはいいかも。

「設定」をタップするとこのようなメニューが表示されるので、「ブックマークする」をタップするとEyeFriendlyのホーム画面に登録されます。

「コントラスト強調」をタップすると・・・

このようにメリハリがはっきりしたページになります。

見ているページのフォントを大きくする Font Size

有料ですが、 Safariで見ているページのフォントの大きさを自由に調節できるFont Size App Extensionというアプリもあります。

有料で120円です。

使い方はまず、 Safariで好きなページを表示させ、画面中央下の共有ボタン(丸で囲った部分)をタップします。

下の段を左にスワイプし、「その他」をタップします。

すると一覧の中に「Font Size +」や「Font Size -」などの項目があるので、ここをオン(黄緑色)にします。

オンにしたら①の部分をタップしたまま上にずらしていきます。
上から2~3番目あたりに移動します。

2つとも移動させたら、右上の「完了」をタップします。

もう一度共有ボタンをタップします。

するとこのようにフォントを大きくするボタンが表示されるようになりました。
一回タップするごとに25%文字が大きくなります。

左は標準の大きさ。
右がこのアプリで25%大きくしたところ。ずいぶん見やすくなりました。

ブックマークレットで文字を大きく

さいごに紹介するのは「ブックマークレット」という方法で文字を大きくする方法を考えてみました。
ちょっとめんどくさいですが、アプリも必要ないので試してください。

JavaScriptをコピーする

まずは、こちらのページを表示してください。

テキスト入力欄(画像のピンクの枠で囲まれている部分)に指をタッチし、タッチしたままにすると・・・

このような吹き出しが表示されます。
このフキダシの中の「全選択」をタップしてください。

テキスト入ろく欄が選択(薄い青色になる)されるので、ここをもう一度タップします。
すると、今度はこのような吹き出しになるので、「コピー」をタップします。

ブックマークに登録

続いて、画面の下にある「共有ボタン」(画像の丸で囲まれている部分)をタップします。

画面の下から色々なボタンが表示されるので、「ブックマークを追加」をタップします。

「場所」が「ブックマーク」になっていることを確認し、右上の「保存」をタップします。

ブックマークレットを登録する

今度は「ブックマーク」のボタンをタップします。

「文字拡大」というブックマークが登録されていると思います。

右下にある「編集」をタップ。

「文字拡大」をタップします。

URLの部分をタップすると、小さなバツじるしが表示されるので、ここをタップします。

すると、URLが消えました。

消えたURLの部分をタップし続けると、「ペースト」という吹き出しが表示されるので、ここをタップします。

左上の「ブックマーク」をタップします。

最後に右下の「完了」をタップします。

これで文字を大きくするブックマークレットの登録が完了しました。

文字を大きくしてみる

では、実際に大きく出来るか試してみましょう。
先ほどのページの「サンプル(文字が小さいページ)」の部分をタップします。

このように小さな文字のページが表示されました。
二本の指で広げようとしても大きくならないと思います。

ブックマークのボタンをタップします。

先ほど登録した、「文字拡大」をタップすると・・・・

このようにフォントが一気に大きくなりました。

元の大きさに戻すには

元の大きさに戻すには、更新ボタンをタップします。

残念ながらこの方法は、新たにページを表示させたり、更新をタップすると元に戻ってしまいます。

アンドロイドの場合

アンドロイドの場合はもっと簡単。やり方は各メーカーで若干違うので、SONY Xperiaと、Samsung GALAXYの2つを紹介します。

XperiaやAQUOS PHONEの場合

エクスペリアやAQUOS PHONEは、ブラウザアプリが「Chrome」になっていると思います。
以下はChromeの文字を大きくする方法。

URLの右隣にある丸で囲った部分をタップします。

メニューが表示されるので「設定」をタップします。

「ユーザー補助」をタップします。

「テキストの拡大と縮小」が表示されます。
このスライダーを右に動かせば、フォントが大きくなります。(最大200%)

下の「強制的にズームを有効にする」は、ピッチアウト(2本の指で広げる)すると、ページの設定にかかわらず拡大させる機能。
ここはチェックしなくてもOK。

100%の大きさと200%の大きさを比較したところ。
ずいぶん見やすくなりましたね。
アンドロイドの場合は、一度この設定にするとずっとこの設定のままフォントが大きくなります。

Galaxyの場合

Galaxy標準のブラウザはこの「ブラウザ」。
やり方はChromeとほぼ同じ。

URLの右側にある「その他」をタップします。

「設定」をタップします。

「詳細設定」をタップします。

「テキストサイズ」をタップします。

テキストの表示倍率のスライダーを右に動かせば、文字が大きくなります。

200%まで拡大できます。

100%(左)と200%に拡大(右)した場合の比較です。

古いGALAXYの場合

Galaxy J以前の古いGalaxyの場合のやり方は以下。

Galaxyでサイトの文字を大きくするには、まず、メニューボタンをタップします。

「設定」をタップ。

「詳細設定」をタップします。

「読みやすさ調整」をタップします。

「テキストの表示倍率」のスライダーを右に移動させると、フォントが大きくなります。
なお、「テキスト拡大」にチェックを入れてください。

「拡大/縮小設定を制御」は、サイトの設定でピッチイン・ピッチアウトによるページの拡大表示禁止であっても、強制的に拡大できるようにする機能です。

130%に拡大してみました。

ちなみに100%だとこんな感じ。

アンドロイドの拡大・縮小は、行間も適切に拡大してくれるようで、すごく見やすいですね。

ページの拡大

二本の指で広げるようにすると、ページ全体が拡大してしまい、文字がはみ出てしまいます。
今回紹介した方法は、画面の端に来たらきちんと改行するので、横にスクロールしなくても読むことが出来ます。

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