なくしたiPhoneを探す iCloud

なくしてしまったiPhoneをインターネット上で探すことができるMobilemeが、一部無料になりました。

最終更新日:2021-05-05 01:04

「iPhoneを落としてしまった!」「iPhoneがどこにあるかわからない!」と言った出来事に遭遇したことがある人もいるかもしれません。
私もiPhoneを購入した時に市役所付近で落としてしまったらしく、自宅についてからそのことに気が付き、ネット上からiPhoneを探し無事見つけることが出来ました。
今回はiPhoneやiPad、Apple WatchやAirPodsをネット上で探す方法を紹介します。なお、iPhoneが電源が切れた状態でも(一応)探すことが出来ます。
なお、鍵などにつけてiPhoneから位置を探すキーホルダータイプのAirTag(エアータグ)については、AirTagの設定と探し方を参考にしてください。

とても身近になったスマートフォン。がゆえに、どこに置いてきたか忘れて市また、という経験は誰にでもあると思います。
そこで今回はなくしたiPhoneを探す方法を紹介します。

部屋のどこかにある場合

部屋のどこかにあるとわかっているんだけれど、見当たらない。なんて場合、今までは誰かに電話をかけてもらっていましたが、ちょっとした工夫で探すことが出来ます。

Siriに尋ねる

もっとも簡単な居場所を探す方法は、「へい!Siri!どこにいる?」と呼びかけてみる方法。が、実はこれ、反応しない場合があります。バッテリー残量が20%以下に落ちた場合や、ディスプレイが下向きになっている場合、シリに呼び掛けても反応してくれません。
また、iPhoneの上に何か(枕や本)などが覆いかぶさっている場合も反応してくれません。
反応してくれると「私はここにいます」と答えてくれます。

Apple Watch

Apple Watchを持っていれば、画面を下から上にスワイプし・・・

iPhoneを呼び出すボタンをタップ(画像の矢印の先)すると、一度だけiPhoneを鳴らしてくれます。

この方法はiPhoneが近くにないと(Bluetoothが届く距離)使えません。

ネットでiPhoneを探す

ここからは本格的にiPhoneを探す方法。ただし、パソコンかiPhoneもしくはアンドロイドなどインターネットに接続できるデバイスが必要です。
このページを見ているということは、探すことが出来ます。

iCloudにサインイン

まずはiCloud - iPhoneを探すにサインインします。

Apple IDのパスワードを入力します。
Apple IDのパスワードを忘れた場合の復元

2ファクタ認証(2段階認証のこと)を設定している場合、このような6桁の認証番号を入力する画面になります。が、「iPhoneを探す」をタップしてください。

このようにiPhoneの現在位置が表示されます。この地図を頼りにiPhoneを探してください。
実は私も実際に市役所に行ったときに、落としたことに気が付かずに家に帰ってきてしまいました。
私のiPhoneは誰かに拾われて、市役所の地下の紛失届に運ばれたのですが、ちゃんと市役所の場所にあると表示されていました。

探したいiPhoneがリストにない

探したいiPhoneがデバイスの一覧にない場合、違うApple IDでサインインしてみてください。

GPSが届かない場所は?

GPSが届かない場所でも、最後にGPSを受信した場所やiPhoneの周辺のWi-Fiからだいたいの場所を特定することが出来ます。Wi-FiはiPhoneなどのGPS情報と紐づけされているらしく、Wi-Fiだけで場所が特定できるのはそのためです。ちなみにGPSを搭載していないiPod TouchやiPadも、Wi-Fi電波が付近にあると場所が特定できます。

電源が入っていない場合

電源が入っていない場合はこのような黒い丸で表示されます。この場合、最後に位置情報を取得し、ネットに送信した場所が表示されます。

サウンド再生

iCloudのiPhoneを探すでできることの1つが、iPhoneのスピーカーから音を出して、音を頼りに探す方法。

「サウンド再生」をタップすると、iPhoneから警告音のようなけたたましい音が再生されます。

iPhoneのロックを解除すると、このような「アラート」が表示されます。

ネットにつながっていない場合

iPhoneの電源が入っていなかったり、ネットにつながっていない状態の場合はこのように「サウンド保留中」と表示されます。
電源が入ったとき、あるいはインターネットにつながったときに警告音が鳴ります。

紛失モード

音を頼りに探すことが出来ればいいのですが、すぐに探しに行けない場所でなくしてしまった場合は「紛失モード」をオンにします。この紛失モードをオンにすると、ディスプレイにメッセージと電話をかけるボタンが表示され、拾った人に電話をかけてもらうことが出来ます。また、顔認証などの生体認証が一時的にオフになり、パスコードを入力しないと、iPhoneのロックを解除できません。
また、紛失モード中はApple Payが使えなくなるので、拾った人に勝手にSuicaを使われることもなくなります。

紛失モードをオンにするには

iCloudのiPhoneを探すにサインインしたら、「紛失モード」をタップします。

「紛失モードをオンにしますか?」と聞いてくるので、「続ける」をタップします。

拾った人にかけてほしい電話番号を入力します。入力しなくても紛失オードをオンに出来ます。

電話番号を入力したら、②の「次へ」をタップ。

「有効な電話番号ではないようです」と表示されますが、そのまま構わず「この番号を使用」をタップします。

これで紛失モードがオンになりました。
「紛失モード」中は、このように南京錠のアイコンがつきます。

紛失モード中、iPhoneのディスプレイはこのような感じになります。
「電話」のボタンをタップすると、先ほど登録した電話番号に電話をかけます。
紛失モード中でも、LEDランプとカメラは使えるっぽい。
また110番などの緊急電話番号にもかけることが出来るようです。

紛失モードを解除

この画面の時に上にスワイプし

パスコードを入力すると、紛失モードを解除することが出来ます。

紛失モードの解除は、iPhoneを探す上からもできます。
「紛失モードを停止」をタップし、

「紛失モードをオフにする」をタップしてください。

紛失モードをオフにすると、このように「Apple ID」のパスワードを入力するように催促されます。「設定」をタップし、

パスワードを入力してください。
②の「サインイン」をタップします。

Apple Payが使えるようになる

サインインすると、Apple Payに登録していたクレジットカードが再び使えるようになったという通知が届きます。

Suicaも使えるようになっていました。

iPhoneを消去

3つ目は「iPhoneを削除」ですが、これはiPhoneを初期化するボタンです。iPhoneに生体認証を登録していなかったり、パスコードがやさしいままで誰かに勝手に使用される可能性がある場合、「iPhoneを削除」でiPhoneを初期化してiPhone内のデータをすべて白紙にすることが出来ます。
ちなみにiPhoneのパスコードを忘れた場合、この方法で初期化し、復元することでパスコードを忘れた場合の救出方法としても使えます。
iPhoneのパスコードを忘れた!パスコードのリセット方法

「iPhoneを削除」をタップするとこのような確認画面が表示されるので、「続ける」をタップします。

「iCloudへサインイン」という画面になるので、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。

問題はここです。2段階認証の「2ファクタ認証」を設定している場合、iPhoneに届いた6桁の数字を入力しないとiCloudへサインインできません。もし、iPhoneが今回削除しようとしているiPhoneしかない場合は、この6桁の数字を受信することが出来ません。

そこで、「確認コードを受信していませんか?」をタップします。

もし、他のSMSが受信できるスマホがあれば、「SMSを送信」を。

こんな感じで6桁の数字が送られてくるので、この数字を入力します。

そうでなければ「他のオプション」をタップします。

ところが!?
「他のオプション」をタップしたところ、「アカウント認証ができません」と表示されてしまいました。
「オンラインであなたのアカウント情報の確認はできませんでした」ということらしい・・・
別のApple IDで同じことをしてみましたが、やはり同じような表示が・・・。
この件に関しては今後も追及していきたいと思います。

オフラインとは?

もし、無くしたiPhoneの電源が切れていたり、電波が届かない場所にあったり、iPod TouchやiPadのようなGPSを搭載してないし、モバイル通信にも対応していない製品の場合、「オフライン」として表示されます。
このような状況の場合、iPhoneの場合は電源が切れる前に取得し、ネットに送信された位置情報をもとに場所が検索されます。

iPod TouchやiPad、Apple Watchの場合は、最後にWi-Fiに接続していてなおかつ位置情報を送信された場所が表示されます。

オフラインの場合は、このように画面が真っ黒なアイコンが表示されます。

オフラインのデバイスを探すの仕組み

さて、iOS13以降を搭載したiPhone、iPadでは、オフラインでも位置を探す機能が搭載されています。仕組みは、新型コロナ接触者通知アプリと似ています。
なくなったiPhoneの周辺にあるApple製品がBluetoothで検知。位置情報をネット上に送信して位置を特定する、という仕組みらしい。このオフラインでもiPhoneを探すようにできる機能をオンにするには以下。

設定を開き、一番上の自分の名前の部分をタップします。

「探す」をタップ。

「iPhoneを探す」をタップします。

「iPhoneを探す」がオンになっていることを確認し、その下の「オフラインのデバイスを探す」と「最後の位置情報を送信」がオンになっていることを確認してください。
*デフォルトでオンになっているはずです

実際にオフラインで探せるか試してみた

本当にオフラインのiPhone、iPadを探せるのでしょうか?実際に試してみました。iPhoneとiPad Proを用意して、某高速のパーキングに行ってみました。私の持っているiPad ProはGPS搭載なので、ネットに接続していなくても場所だけは取得できます。
Bluetoothをオンにして、私のiPhone経由で場所を特定できるのでしょうか。
iPad ProはWi-Fiをオフにし、Bluetoothはオン。位置情報はオンにした状態で試してみます。
*iPad、iPhoneどちらもiOSは最新のものです。

iPad Proの「探す」で現在位置を確認してみると、GPSから取得したパーキングを表示しています。ネットにつながっていないので、地図が道路のラインしか表示されていません。

が、実際にiPad Proがある場所は自宅のままでした。。。

この後しばらく様子を見たのですが、結局iPadは自宅にあり、オフライン状態となっていました・・・。
うーん、なんでだろう・・・?

アプリの「探す」の使い方

Webだけでなく、iPhoneを探すはアプリでも使えます。
iPhoneやiPadには、「探す」というアプリがインストールされているので起動してください。
なお、アプリ版の「探す」では、登録した友達などを探す、「人を探す」も使うことが出来ます。
友達を探すの使い方

アプリ版でも使い方は特に変わりません。iPhoneなどを探すには「デバイスを探す」をタップします。

探したいiPhoneをタップします。

アプリ版「探す」の基本画面です。

①iPhoneからけたたましいアラーム音を鳴らします。この音を頼りに探します。
②位置情報が特定された場合、その場所までの道順が表示されます。「マップ」が立ち上がります。
③電源が入っていなかったり、ネットにつながっていない場合、一が特定し、電源が入ったりネットに接続されるとこちらのiPhoneに通知してくれます。
④なくしたiPhoneをロックし、画面にメッセージを表示させます。
⑤亡くしたiPhoneを初期化します。

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