iPhoneのiTunesバックアップのパスワードを忘れたときの解決策
iPhoneをiTunesを使ってパソコンにバックアップするときに、暗号化をした場合、パスワードを忘れると復元することが出来ません。今回はこのパスワードを調べる方法などを紹介します。
最終更新日:2019-02-23 18:20
パソコンにiPhoneをバックアップした時に、暗号化にチェックを入れてバックアップすると、復元するときにパスワードを入力する必要があります。
残念ながら、このパスワードを調べる方法はありません。しかも、一度パスワードを設定してしまうと、パスワードをオフにするにも正しいパスワードの入力が必要です。
今回はバックアップからの復元時に必要なパスワードを忘れてしまった場合の解決方法を2つ紹介します。
目次
バックアップからの復元のパスワードとは
iPhoneをパソコンでバックアップするときに、「iPhoneのバックアップの暗号化」にチェックを入れておくと、
Wi-Fiの設定
Webページの履歴
iPhoneで保存したパスワード
ヘルスケアのデータ
もバックアップすることが出来ます。
バックアップ時に設定したパスワードは、「バックアップを復元」を選択したときに、
同じパスワードを入力する必要があります。
パスワードが違うと、このように復元することが出来ません。
パスワードの変更もできなくなる
このパスワードを忘れてしまうと、古いパスワードを入力しないと、パスワードの変更もできなくなります。
パスワードの解除もできなくなる
さらにパスワードを忘れてしまうと、パスワードを解除(オフ)も出来なくなります。
つまり、iPhoneのバックアップに暗号化を選択してしまうと、設定したパスワードを正しく入力しない限り、バックアップから復元も出来ないし、パスワードを変更したりオフにしたりすることもできなくなる、というわけ。
ところがバックアップからの復元は、そう頻繁に行われるわけではなく、意外とパスワードを忘れてしまう人が多いようです。かく言う私も、以前設定したパスワードを忘れてしまい、復元できなくなってしまいました。
iCloudから復元する
もし、バックアップ時に設定したパスワードを忘れてしまった場合は、iCloudからの復元が最も手軽。この場合、Wi-Fiの設定やWebページの履歴など一分のデータが削除されてしまいますが、アプリを含めほぼ必要なデータは復元できるので、iCloudにバックアップしている場合は、iCloudからの復元をおすすめします。
なお、iCloudからの復元は、iCloudからの復元方法を参考にしてください。
iCloudへ保存する
iCloudへバックアップをするには、 設定の一番上の名前の部分をタップします。
「iCloud」をタップします。
「iCloudバックアップ」をタップします。
「iCloudバックアップ」がオンになっていることを確認し、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
iCloudへのバックアップが開始されます。
なお、iCloudへのバックアップはWi-Fiに接続した状態でないと出来ないので、注意してください。
パスワードを忘れた場合のリセット方法
もし、どうしてもパソコンにバックアップを取りたい場合で、パスワードを忘れてしまった場合は、iPhoneをリセットすることで再び別のパスワードにすることが出来ます。(もしくは、パスワードをオフに)
この場合、それまでのバックアップデータは復元できなくなりますが、以降、新たに設定したパスワードでバックアップ&復元できるので、このやり方を試してください。
設定を開き、「一般」をタップします。
一番下の方にある「リセット」をタップします。
一番上の「すべての設定をリセット」をタップします。
この「すべての設定」というのは、「 設定」で変更できる項目だけなので、アプリやアプリデータ、写真、動画などはそのまま残るので安心してください。
ただ、Wi-Fiのパスワードや明るさ、着信音などの設定がすべてリセットされます。
パスコードを入力します。
最後に本当にリセットしてもいいか確認してくるので、「すべての設定をリセット」をタップします。
もう一度確認してくるので、「すべての設定をリセット」をタップします。
しばらくそのままで待っていると設定が初期化された状態になります。
暗号化が解除された
iPhoneとパソコンをケーブルで接続します。
iTunesを起動し、iPhoneのアイコンをタップします。
iTunesやエクスプローラーでiPhoneが認識されない場合の対処法
「iPhoneのバックアップを暗号化」のチェックが外れました。
*以前バックアップしたデータは、正しいパスワードを入力しないと復元データとして使えません
パスワードを調べる
以前バックアップしたデータに、必要なデータが含まれている場合、暗号化時に設定したパスワードが分からないと復元できません。が、基本的にはこのパスワードを調べる方法は用意されていません。が、「PhoneRescue」というパソコンのソフトを使うと、強引に暗号化時に設定したパスワードを調べることが出来ます。
PhoneRescueとは
PhoneRescueとは、iPhoneやアンドロイドのバックアップデータやスマホ本体に保存されているデータなどを分析して、データを取り出すことが出来るソフト(無料で使用可能)。
あやしげなソフトだったので、ノートンでスキャンしましたが、「安全です」との表示でした。
*自己責任でお願いします
PhoneRescueは、Windows用とMac用が用意されています。
クリックするとダウンロードが開始されます。
適当な場所(ダウンロードフォルダなど)にダウンロードします。
保存したファイルをダブルクリックして立ち上げます。
「ユーザーアカウント制御」が表示されるので、「はい」をクリック。
PhoneRescueはiPhone(iOSデータ復元をインストール)もアンドロイド(Androidデータ復元インストール)もどちらにも対応しているようです。
iPhoneの場合は「iOSデータ復元インストール」をクリックします。
インストールが開始されるのでしばらく待ちます。
インストールが完了すると、PhoneRescue起動中はiTunesを起動しないでくれ、という警告が表示されるので「OK」をクリックします。
PhoneRescueが起動しました。
起動画面には簡単な注意事項が表示されていました。
「スタート準備ができました」をクリックします。
基本画面が表示されます。
iPhoneとパソコンをケーブルで接続します。
iPhoneを認識すると、このように「お使いの"iPhone"が接続されました!」と表示されます。
「復元モード」を選択します。
iTunesの暗号化のパスワードを調べるには、「iTunesバックアップからリカバリ」をクリックします。
右下の矢印のボタンをクリックします。
パソコン内に保存されたバックアップデータのリストが表示されます。私のパソコンには2014年頃にバックアップした古いデータも残っていたようです。
暗号化したバックアップをチェックします。
最も日付が新しいものでいいでしょう。
再び右下の矢印のボタンをクリックします。
「データ比較」が表示されます。ここは「バックアップのみをスキャン」をクリックします。
バックアップにパスワードが掛かっているとこのような表示になります。
パスワードを検索したい場合は、「パスワードをお忘れの場合」をクリックします。
想定されるパスワードで使用した文字(大文字・小文字・数字・記号)を選択します。(複数可能)
続いてパスワードが何文字だったかを設定します。
今回は数字のみで4桁の「1234」を解読できるか試してみます。
「数字のみ」にし、文字数は「4~5桁」にしてみました。
その下の「解析スレッド数」は、CPU使用率に関係してきます。より高速に解析するには、数字が多いほうが有利ですが、パソコンが重くなります。
「開始」をクリックします。
権限がないという注意が出た場合は、「権限付与」をクリックしてください。
ユーザーアカウント制御の警告が表示されるので、「はい」をクリックします。
パスワードの解析が始まります。
たった4桁のパスワードでも解析には1時間12分かかると表示されました。
パスワード解析中は、パソコンの動作が重くなります。CPUの使用率は69%にも達していました。
が、簡単なパスワード(今回は1234)だったので、5分以内に解析完了。
解析が完了すると、パスワードが表示されます。
このままバックアップデータを解析するには、「スキャン」をクリックします。
パスワードを検証中です。
ロック解除中になりました。
PhoneRescueではパスワードの抽出だけでなく、バックアップデータからデータを抽出することも出来ます。
iPhoneのバックアップからは、過去のLINEのトーク内容や受信、送信した写真なども復元することが出来ます。
10桁のパスワードの場合
なお、10桁のパスワードの場合、抽出するのに24時間もかかるようです。。。
有料版
私の場合、パスワードの抽出や、バックアップファイルからのデータの抽出などが出来たので、無料版でもこれだけのことが出来るのか!?と思ったら、2017年に有料ライセンスを購入していました。(笑)
現在、2019年版をインストールして使ったのですが、ライセンスは今でも有効のようで、一度支払えば(今の所)ずっと使えるようです。
ちなみに私が購入した2017年の頃は今と同じ、税込みで5,378円でした。
少し怪しいソフトだったので、コンビニ支払いで購入していたようです。
一応、今の所、このソフトウエアを使った不具合などはないと思いますが、もし使用する場合は自己責任でお願いします。
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