代表的な電子書籍リーダー、Kindle PaperWhite、Kobo、SONY Readerの3種類を比較してみました。それぞれ特徴があるので、参考にしてください。
Last update 2016-02-19 07:38
代表的な電子書籍リーダーの「Kindle Paperwhite」「Kobo glo」「SONY Reader」を購入したので、それぞれの特徴を比較してみました。
購入のさい、参考にしていただければ。
Sponsored Link
どれも似たような感じに見えますが、実際にはそれぞれ搭載されていない機能などがあるので、購入の際は気をつける必要があります。
以下、それぞれの特徴。
機種 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
Amazon Kindle PaperWhite |
・バックライトがある ・ストアが使いやすい |
・MicroSDカードが使えない ・EPUB形式には未対応 ・6インチしかない |
楽天 Kobo | ・MicroSDカードが使える ・バックライトがある ・画面の大きさが豊富 ・操作性が高い |
・若干感度が悪い |
SONY Reader |
・MicroSDカードが使える ・物理ボタンがある ・テキストファイルも読み込める |
・バックライトがない ・ストアなどが貧弱 ・書体が選べない |
電子書籍リーダーでも最も人気があるであろう、Kindle Paperwhite。
この機種が向いているのは、以下の様な人です。
読書が好きで新刊のチェックは欠かせない
Amazonでよく買物をする
漫画はあまり読まない
自炊には興味ない
Kindle Paperwhiteの最大の弱点は、「MicroSDカードが使えない」という点です。
そのため、「自炊(紙の本を自ら電子化すること)」や「マンガ」などの容量が大きいファイルを扱うのが苦手です。
なので私のように、読みたい本が電子書籍化していなくて、紙の書籍をパソコンで読み込んでPDF化して表示させたり、マンガがメインで使うような人は、後で紹介する「楽天 Kobo」の方が圧倒的に有利です。
マンガなどを読まない場合は、文字だけの電子書籍はファイルサイズが非常に小さいので、MicroSDカードが使えなくてもまったく問題がありません。
また、3つの中で最もストアは使いやすいので、ガンガン読書するような読書好きは、最も向いているといえます。
本体の大きさ自体は、A6判の文庫本(10.5センチx14.8センチ)なのですが、画面自体は9センチx12センチしかないので、自炊してPDF化したファイルを表示させると・・・
このように、15~20%ほど小さく表示されてしまいます。
そのため、文庫本よりも大きい本を自炊し、PDF化して転送して表示させても、読むのがかなり厳しくなります。
Koboもそうなのですが、オンラインショップとしては最大規模のAmazonと連携しているので、書籍の数が豊富。
ストアでの購入しやすさもピカ一です。
電子書籍リーダーは、スマホやiPadなどに比べ反応が遅いので、ストアが使いにくいとストレスが溜まりやすいんです。
パソコンやスマホでお馴染みの、レビューもKindle Paperwhiteのストアで再現されているので、参考にしやすいです。
Koboでもレビューが出来るのですが、Amazonに比べレビューの数が圧倒的に少ないです。
誰かの意見を参考にしたい場合は、Kindle Paperwhite一択と言ってもいいでしょう。
私がそうなのですが、布団の中で読書タイムが結構お気に入り。
私は不眠症で、なかなか寝付けないことが多いのですが、不思議と布団の中で読書すると、すぐに眠気が襲ってくるんです。
また、紙と違い、画面は若干灰色がかっているので、部屋で読書するときはバックライトがないと、意外と暗く感じます。
Koboにもバックライトが付いているのですが、SONY Readerにはバックライトがついていないので、意外と夜間、読書する人はバックライトの有り無しは重要な要素です。
Koboに比べて、若干タッチした時の反応がいいように感じます。
書籍の検索やWi-Fi接続時のパスワード入力など、意外と反応感度は重要な要素。
Kindle PaperwhiteもSONY Readerも、割と感度がいいのですが、Koboは若干、悪いような感じがします。
電子ペーパーは、スマートフォンやiPadのような液晶ディスプレイに比べ、反応速度が遅いです。なので、タッチして確実に反応するかどうかは、意外と大きなポイント。
KindleもKoboも、Readerもそれほど大きな違いがあるわけではありませんが、初期の頃のKobo(Kobo touch)は、若干反応が悪かったです。
パソコンユーザーで、なおかつAmazonで買い物をよくする人であれば、パソコンで購入するほうが検索もレビューなどの表示も見やすく、簡単です。
どの機種でも、このようなメニュー画面を呼び出すことが出来るのですが、Kindle Paperwhiteの場合、画面の上部の一部をタップしないと、このメニューを呼び出せません。
Koboなんかは、画面の上部、中央、下部のどこでもポンッと軽くタップすると、メニュー画面が表示されるのですが、Kindle Paperwhiteは、画面の上の方だけしかメニュー呼び出しとして動作してくれないので、メニューを呼びだそうとしたらページをめくってしまった(Kindle Paperwhiteは、ページをめくるときに、タップかスワイプを使う)なんてことがよく有り、割といらいらします。
慣れれば問題ないのかもしれませんが、Koboなども使っていると、使いにくいなあ。と感じることが多々有ります。
Kindleでは、この画像のように■色で囲った部分をタップするとツールバーが表示されます。
それ以外をタップすると、ページをめくる動作になってしまいます。
で、「ツールバー」を呼びだそうとしたら、ページがめくれてしまった・・・ということが、意外と多く、なにげにストレスが貯まります。
後で紹介するKoboは、この点の操作性が素晴らしく、多分3機種の中では一番使いやすい。
KindleだけでなくKoboもReaderも、辞書を内蔵していて、単語を選択すると単語の意味やよみがなを調べることが出来ます。
こちらの写真はKobo gloで、「悪夢」という単語を選択したところ。
選択方法は、選択したい単語の部分に指を付け、単語の終わりまで指をスライドさせます。
Kindleでもそういった機能があるのですが、自炊したmobi形式のファイルで単語選択をしようとすると、どうやっても行単位で選択されてしまってうまく単語だけ選択、ということが出来ません。
Amazonで購入した電子書籍だと出来るんですが・・・
Kindle Paperwhiteを購入しようとすると、「キャンペーン情報つき」と「キャンペーン情報なし」の2つがあり、「有り」の方が2000円ほど安いです。
このキャンペーン情報ってなんだろう?と思った方がいるかもしれませんが、スリープから解除するときに「広告」が表示されるのが、「キャンペーン情報」です。
で、この広告をスワイプして消さないと、Kindle が使えないので、読もうとした時、1つステップが多くなります。
なので、2000円程度の違いであれば、「キャンペーン情報なし」の方がいいかもしれません。
2016年現在、AmazonのKindleは、「Kindle」と「Kindle Paperwhite」の2種類が販売されています。
価格はKindleが、8,980円(2016年2月)。Kindle Paperwhiteが16,280円と、約2倍の価格差があります。
一体どちらを購入すればいいんだろう。と思っている方もいるかと思います。
ここでは、両者の主な違いを紹介したいと思います。
1つは、バックライトの有り無しです。当然安いKindleの方がバックライト無しです。
バックライトが必要かどうか悩みどころですが、私や私の友人の意見だと、みんな「バックライト有り」がいい。という意見でした。
「布団の中で読まない」「仰向けに寝て読まない」のであれば、バックライトは必要ないかもしれませんが、多少暗い場所で読む可能性があるのであれば、バックライトは必須です。
並べて比べてみないとわからない程度、ですが、解像度が違います。
Kindleは800x600(167ppi)。
Kindle Paperwhiteは1448x1072(300ppi)と、Kindle Paperwhiteの方が倍ぐらい解像度が高い、つまり、高精細です。
写真を見てもKindleの方がギザギザが目立つと思います。
実際に離れてみると、あまり違いはないのですが、Kindleの方は文字がかすれているような感じに見えます。
読む分にはそれほど気になるというわけではありませんが、これも価格の違いの1つです。
Kindleは、本体がザラザラしたプラスチックで、スベスベしているものの安っぽい感じですが、Kindle Paperwhiteは、シルク風のなめらかな肌触り。ちょっと高級感が有り、滑りにくくなっています。
また、Kindle Paperwhiteは、縁が細く加工してあるため、手に持った時より薄さが感じられます。
Kindleのサイズは、169mm x 119 x 10.2mmの191g。
Kindle Paperwhiteは、169mm x 117mm x 9.1mmの205g(Wi-Fiモデル)。
Kindle Paperwhiteの方が1ミリほど薄いようです。
Koboが向いているのは、以下の様なユーザーです。
自炊ユーザー
マンガがメイン
どのユーザーにも比較的おすすめできる
Amazon Kindle Paperwhiteとの最も大きな違いが、MicroSDカードが使える点。
今でも一向に電子書籍化されそうにない書籍が多いので、私の場合は、パソコンに取り込んでPDF化したり、EPUB化したりしてKoboに転送しているのですが、PDFにすると1冊のファイルサイズがかなり大きくなります。
特にマンガのような、比較的高画質にしないと読みにくい本は、1つのファイルで100~150MBほどになります。
Kindle Paperwhiteでは、内臓容量が4GB程度しかないので、読んでは削除、読んでは削除。という読み方であれば問題がないのですが、数十冊の漫画を保存すると容量がいっぱいになってしまいます。
なので、自炊ユーザーやマンガ画面のようなユーザーは、KoboかSONY Readerになるでしょう。
Kindle Paperwhiteも、Koboも、SONY Readerも、6インチで統一されていたのですが、ようやく「Kobo H2O」という、6.8インチの画面を搭載した機種が発売されました。
たった、0.8インチの差でしかないのですが、意外と馬鹿にできません。
マンガやPDFなんかは、正直、6インチだとあまり読みやすくないです。
割りとコマが大きいようなマンガや、文庫本サイズの本を自炊して、PDF化したものなら読めなくもありませんが、非常に目が疲れます。
マンガ、自炊ユーザーは、Kobo H2O一択と言ってもいいぐらい。
ただし、価格が高く(18,500円)、重量(233g)が重いのが難点。
MicroSDカードに対応しているので、紙の本をPDF化して転送して表示することも出来ます。
こうしたPDFは、ファイルサイズが大きいので、1冊あたり10~150MBほどになります。
またそれだけでなく、Koboは「CBZ形式」のファイルにも対応していて、CBZ形式でKoboに転送すると、このようにページ表示がなくなり、余計な余白がないんです。
PDF形式だとページ数表示が消せないので、CBZ形式に対応しているKoboは、Kindleより自炊ユーザー向きになります。
個人的な意見かもしれませんが、ホーム画面がKindleやReaderに比べ、使いやすい気がします。
Koboは、ホーム画面にカテゴリ一覧だけじゃなくて、今読んでいる本、その前に読んでいた本などのアイコンが表示され、私のような幾つもの本を同時進行で読むタイプには使いやすいです。
Koboは、Kindleと同じでバックライトがあるので、布団の中や暗い部屋でも読みやすいです。
電子書籍リーダーは、スマホのようにタップしたら即反応したり、確実に反応してくれる。というわけには行きません。
で、Koboは、若干他の2機種に比べ、反応感度が悪い気がする。
10回タップしたとしたら、1回ぐらいなにも反応しない。という時があるって感じ。
あまりに軽くタップしたりすると、反応してくれない感覚。ただ、誤って画面に触れてしまってページがめくれてしまう。というようなケアレスミスは少なくなりますが・・・。
どの機種にもツールバーが有りますが、Koboのツールバーはこのようにシンプルです。
で、Koboでは、ツールバーの呼び出しがこのように範囲が大きく、ストレス無く呼び出せます。
Kindleだと、意外とツールバーを呼びだそうとしたら、ページがめくれてしまった・・・しかも、どっちにめくったか(送ったか、戻ったか)がわかりにくい・・・。
最後にSONY Reader。SONY Readerが向いているのは、以下の様なユーザーです。
自炊ユーザー
物理ボタン必須
Koboと同じく、SONY ReaderもMicroSDカードが使えます。また、やはりKoboと同じく、EPUB形式のファイルにも対応しているので、Kobo用に作成した自作電子書籍を扱うことが出来ます。
SONY Readerの最大の特徴が、物理ボタンが用意されている点。
やっぱり「押した感」があるのは、反応が悪い電子書籍リーダーの中でも扱いやすいです。
ホームボタン(家の形)も用意されているので、なにも考えずにホーム画面に戻ることが出来ます。
ただし、意外とこのボタン、耐久性が無いようで、徐々に反応が悪くなってくる気が・・・
KoboやKindleでは、EPUBやmobiと言った電子書籍用の形式ファイルにしなければなりませんが、SONY Readerは、テキストファイルも電子書籍のように読むことが出来ます(横書きで明朝体ですが)。
KoboやKindleは、ゴシック体と明朝体と書体を選択することが出来ますが、SONYは、電子書籍を作成するときに指定された書式で表示されるっぽい。
基本的に「ゴシック体」じゃないとどの機種でも読みにくいので、「ゴシック体」を選択できるようにして欲しかったです。
KindleもKoboも、スリープ状態のままなのですが、SONY Readerはスリープ状態移行後、いじらないでいると自動的に電源がオフになります。
で、電源がオフになると、復帰させるのに多少時間がかかる(30秒~1分ほど)のでめんどくさい。
3機種はそれほど大きさや重さがわかるわけではないのですが、Readerは幅が最も小さく、重量も160gと最軽量クラスなので、持ち続けた時の疲労感が最も少ないです。
SONY Readerの最大の弱点が、バックライトを搭載していない点。
写真からわかると思いますが、3機種に使われているE-inkは、若干灰色がかかっていて、文庫本の紙の色とくらべても暗いです。
そのため暗い部屋や夕方、夜間帰宅時のバスの中や、駅、バス停では、バックライトがないとほぼ読むことが出来ません。
また、ソファー等に仰向けに寝ながら読む場合も、画面が影になって、やはり暗くて読みにくくなります。
なのでなんでバックライトを搭載しなかったのかなぁ。と、思います。
以前Koboのページでも書きましたが、バックライトを付けてもあまりバッテリーが減らないので、ぜひとも欲しかったんですけどね。
大きさや重さなどは、それほど違いがあるわけではありません。以下、3機種のうち、代表的なものを取り上げて比較してみました。
Kindle Paper White |
Kobo glo |
Reader PRS-T3S |
|
---|---|---|---|
記憶 容量 |
4GB | 2GB | 2GB |
解像度 | 1448 x 1072 |
1024 x 758 |
1024 x 758 |
ppi | 300 | 212 | 212 |
重量 | 205g | 185g | 160g |
高さ | 169 | 157 | 160.5 |
幅 | 117 | 114 | 107 |
厚さ | 9.1 | 10 | 9.5 |
価格 | 16280円 | 12800円 | 9147円 |
ライト | ○ | ○ | X |
Micro SD |
X | ○ | ○ |
基本的に販売されている小説などの電子書籍を読む分には、3つともそれほど違いがあるわけではありません。が、自炊やマンガ、夜間もしくは、通勤・通学などで使用するか、ストアで購入するか・・・などなどを考えると、一概にどれがいい。とは言い切れない気がします。
Kindle Paperwhiteは、Amazonという強力なストアと連携しているので、新刊などチェックしている人には断然おすすめなのですが、如何せん、MicroSDカードが使えないので、自炊派やマンガなどには向いていません。
文学青年、文系向きかな、と思います。
個人的には、物理ボタンがあり、幅も狭く、軽量なSONY Readerが好きなんですが、残念なことにバックライトがない・・・と、夜行性の私には不満がある。それと最近、ボタンの反応が悪くなってきたのが気にかかる・・・。
結局、一番応用が効くのがKoboシリーズかなぁ。と思います。
初期のKoboは、反応が鈍かったりフリーズが多く、かなり使い勝手が悪かったのですが、Kobo gloあたりからそのようなことが起こりにくくなってきました。
また、最新のOSにアップグレードしたら、沢山の本の中から読みたい本を探すのが、KindleやReaderより楽なような気がします。
Kindleよりも理系派向き。
個人的には、iPadなどに比べ価格も安いので、複数の電子書籍リーダーを購入し、1台はベッドに。1台はかばんに忍ばせておく・・・というように、場所や状況において1台ずつ用意しておく。というのがおすすめかもしれません。
まぁ、私の場合、Kindle2台。Kobo3台。Reader1台と、6台も持っているので、状況によって使い分けています。
最終更新日 2016-02-19 07:38
Sponsord Link
Copyright (c) iPhone入門 All Rights Reserved.
投稿日:2016-02-17 | | |