kobo Aura HDが発表されました。6.8インチのディスプレイ、内蔵メモリが4GBとかなりパワーアップ。自炊ユーザーにはオススメの電子書籍リーダーです。
Last update 2013/04/18 18:58
Kobo Aura HDが北米で2013年4月16日から発売されるようです。なにがすごいって、今まで最大の弱点だった中途半端な6インチというディスプレイのサイズが6.8インチに拡大される点!
これは専用のストアで電子書籍を購入して読むような使い方をしている人には、あまりメリットがないかもしれませんが、私のように紙の書籍を裁断し、スキャナーで取り込んで自炊しているユーザーには、まさに待ち望んでいた機種になりそう。
以下、現在発売されているKobo gloやKindle PaperWhiteなどとの比較。
Kobo Aura HD | Kobo glo | Kindle PaperWhite |
Sony Reader PRS-T2 |
iPad mini | |
---|---|---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6.8inch | 6inch | 6inch | 6inch | 7.9inch |
解像度 | 1080x1440 | 758x1024 | 768x1024 | 600x800 | 768x1024 |
ppi | 265ppi | 212ppi | 212ppi | 167ppi | 216ppi |
内蔵ストレージ | 4GB | 2GB | 2GB | 2GB | 16~64GB |
MicroSD | 対応 | 対応 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
バックライト | ◯ | ◯ | ◯ | X | ◯ |
高さx幅 | 175.7 x 128.3 | 157 x 114 | 169 x 117 | 173.3 x 110 | 200 x 124.7 |
厚さ | 12.0 | 10.0 | 9.4 | 10.0 | 7.2 |
重量 | 240g | 185g | 213g | 164g | 308g |
価格 | 約16,000円 | 7,980円 | 7,980円 | 9,980円 | 28,800円~ |
進化した点として、
逆に退化(?)した点として、
上の表では揚げていませんが、CPUが1GHzになり、従来品と比べ25%高速化とのことですが、Kobo gloもCPUは1GHzなので、このへんの詳細は不明。
実際に電子ブックリーダーを使ってみると分かるんですけれど、電子ブックリーダーの最大の特徴って寝転んで使える点だと思うんです。
紙の本だと寝転んで読むと、ページを押さえるために、両手で持たなきゃいけなかったり、ふと気が緩んだ瞬間に、バラバラっとページがめくれてしまったり・・・。
これがタッチパネルの電子ブックリーダーだと、片手で操作できるので、すごく楽なんです。
が、この時、重量がかなり影響してきます。
新しいKobo Aura HDは、240gと185gから大幅に増加している点が気になります。
とはいえ、画面が大きくなった点はかなり評価できると思います。
では、なぜ自炊ユーザー向けか、という点を詳しく解説してみたいと思います。
まず、こちらの画像はスキャナーで本を取り込んで自炊したPDFをKobo gloで表示したところです。
本の大きさや本の文字のサイズによって違いますが、本によってはこのように6インチのディスプレイ似あわせて表示させると、文字が小さすぎるんです。
私の場合、ちょっと手を加えて、余白がなくなるように表示させているんですけれど、それでもこの文字の小ささ。
なので、ディスプレイは大きければ大きいほど、取り込んだ文字が大きくできるので、どんな紙の本にも対応できる点が期待できる点ですね。
ただ、「私はストアから本を購入している」なんていう人(ストアとは電子書籍が購入できる専用のお店のことです)は、電子書籍は文字の大きさが自由自在に変更できるので、ディスプレイの大きさによるメリットはあまりないかもしれません。
こちらの画像は、電子書籍をKobo gloで表示した場合。
なので自炊ユーザーでなければ、Kobo Aura HDは重くなったデメリットのほうが大きいかも。
ただ、先日、大型電気店でSONYのReaderとAmazon Kindle PaperWhiteに触れたんですけれど、マンガがすごく読みにくいと感じました。
というのもストアで販売されているマンガは、余白も紙の本と同じようなサイズで残っているので、6インチの大きさだと、結局5インチぐらいの大きさに表示されているようで、線が荒いし、吹き出しの文字も読みにくいんです。
こちらの画像は、Kobo glo(左)とNexus 7(右)に同じマンガを表示させたもの。
7インチだと高さでもこれだけの差があるんですね。
となると、6.8インチのkobo Aura HDは期待できるかも。
kobo Aura HDは、反応の良さも注目されています。
電子ペーパーを使った端末は、タブレットなどと比べて動作が非常にゆっくりなので、いろいろな本の中から読みたい本を探すときに凄くストレスが溜まります。
本読を読んでいる間は、ページをめくるだけなのであまり気にならないんですけれどね。
反応速度は、KoboもSONY Readerも、Amazon Kindle PaperWhiteもそれほど差がないので、どのくらいの反応速度になるのか、期待が持てますね。
電子ペーパーを使った端末の特徴の1つが、バッテリーの持ちの良さ。
それほどあまり使わなければ、1ヶ月。頻繁に使う場合でも2週間ぐらいもちます。
kobo Aura HDは、バッテリーの持ちが従来の2倍の2ヶ月となっています。
意外とこれから読もうかな、なんてときにバッテリーがありません、なんてこともあるので、これは嬉しい進化ですね。
もう、今から購入する気満々なんですけれど、日本での発売はまだ発表されていません。
国外では以前から7インチタイプの電子ペーパーを使用した端末も発売されているとのことで、日本で販売されるか、まだはっきりしていないようです。
日本人は手が小さいから、6インチがベストと思われてるのでしょうか。
カナダと英国で2013年4月25日から店頭販売を開始。
その他の国は、5月からになりそうです。もうすぐ5月なので、そろそろ発表があるかもしれませんね。
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2013/04/18 18:58 | | |