iPhoneにある曲をパソコンに保存するには
iPhoneに保存してある曲をパソコンに逆コピーする方法を紹介します。MicroSDカードに保存する方法と、パソコンとソフトを使った方法を紹介します。
最終更新日:2020-09-12 16:26
iPhoneに保存されている曲や音楽をPCやSDカードにバックアップする方法を紹介します。と言っても、実はすごくやっかいで以前は無料で出来たのですが、現在では有料のカードリーダーやソフトを使わないとできなくなってしまいました。
とは言え、曲だけでなく写真や連絡先などiPhone内のほとんどのデータをバックアップできるので、お金を払うだけの価値はあるかもしれません。
今回はiPhoneから曲をPCに移行させる方法を幾つか紹介します。
目次
iPhoneで購入した曲をパソコンにダウンロードするには
iPhoneで購入した曲は無料でPCにもダウンロードできます。
iTunesの「ストア」をクリック。
下の方にスクロールし、右側にある「購入済み」をクリックします。
そのパソコンにまだダウンロードしていない曲の一覧が表示されるので、アルバムの右上の雲のマークをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
iPhoneにある曲をMicroSDカードに保存するには
先日、なぜか私のパソコンの中のマイミュージックフォルダの中の曲が綺麗サッパリに消去されていることに気が付きました。
幸いなことにBD-Rに少し前にバックアップしたばっかりだったので、それほど被害はなかったのですが、ここ数日間にパソコンに取り込んだ曲が消えてしまいました・・・。
そこでiPhoneに転送していた曲をPCに保存する方法が見つかったので紹介します。
Qubii
Qubiiという製品とアプリを使うと、充電をするたびに自動でiPhone内の写真、動画、曲、アドレス帳などのデータをMicroSDカードにバックアップしてくれます。
iPhone内の写真や動画、曲をMicroSDカードにバックアップする製品は今までいろいろ発売されてきましたが、今まで10個程度購入してきて、このQubiiが最も安定していて確実に実行できる気がします。
今回はQubiiを利用したiPhoneに保存された曲をMicroSDカードにコピーする方法を紹介します。
使い方・初期設定
Qubiiの正面にはMicroSDカード挿入口があるのでここにMicroSDカードをセットします。
一応、256GBのMicroSDカードにも対応しています。
Qubiiは電源が必要です。iPhoneの充電アダプターに差し込みます。
もちろんiPhoneを充電しながら使えます。
ライトニングケーブルを刺し。
iPhoneに繋ぎます。
はじめて起動すると、通知を許可するか聞いてくるので、「許可」をタップします。
簡単な設定画面が表示されます。「OK」をタップ。
写真へのアクセスを許可してくれという案内が表示されるので・・・
このような警告が表示されたら「OK」をタップ。
Qubiiでは連絡先もバックアップできます。
「OK」をタップ。
連絡先のデータはMicroSDカードに保存するだけでどうたらこうたらという説明が表示されるので、「確認する」をタップ。
プライバシー規約が表示されるので、目を通したら「OK」をタップします。
連絡先へのアクセスを許可します。
バックアップの進行状況を表示する通知を許可します。
続いてFacebookやインスタグラムなどに投稿した写真や動画もバックアップするか聞いてくるので、好きなほうを選んでください。なお、あとから変更もできます。
設定が完了しました。ここで「スタート」をタップするとバックアップが開始されますが、デフォルトでは曲のバックアップは出来ないようになっているので、曲のバックアップの設定に進みます。
曲をバックアップできるようにする
Qubiiの基本画面の右上にダイヤルのようなアイコンがあるので、ここをタップします。
「設定」が開くので、「バックアップする項目」をタップします。
iTunesメディアのバックアップをオン(青色)にします。
これで写真や動画と同時に曲もバックアップされます。2回目以降は新しく追加した曲のみがMicroSDカードに転送されます。
自動でバックアップ
2回目以降はケーブルでつなげると、自動で起動し新しく保存した写真や動画、曲をバックアップしてくれます。
バックアップ中はこのような画面が表示され、進行状況を知らせてくれます。
バックアップが完了するとこのような画面が表示されます。
なお、バックアップ中は画面を消してスリープ状態にしてかまいません。また、他のアプリと違い、バックアップ中は他のアプリを使っていても継続されますが、なるべくスリープ状態でそっとしておく方がベター。
バックアップした曲を再生する
バックカップが完了するか、Qubiiを立ち上げるとこのような画面が表示されます。
「Qubii」の部分をタップします。
「iTunesメディア」をタップします。
このような画面の場合、QubiiとiPhoneが接続されていません。USBケーブルで接続してください。
MicroSDカードに保存された音楽ファイルがアーティスト単位でフォルダに分割されていました。
そのうちの一つを開いてみると、このように曲のファイルが表示されていました。
タップすると再生されます。
保存した曲をパソコンに転送する
MicroSDカードをパソコンに差し込めば、エクスプローラーで表示させることが出来ます。
PhoneFast
現在はQubiiのほうが新しい製品で使いやすいのですが、欠点として電源が必要となります。次に紹介するPhotoFastは、電源が必要なく、小型で持ち歩きも楽なので用途によってはこちらのほうが使いやすいかも。
ただしこちらは64GBまでのMicroSDカードまでが対応となっています。
使用するのはPhotoFast CR-8800。
今までも、カードリーダーやUSBメモリを使う方法がありましたが、不安定だったり速度が遅くとても使いたくなるようなものではありませんでしたが、この「CR-8800」はかなり高速です。
他にもMicroSDカードも必要です。
曲の容量によって好きなものを用意しておいてください。
SDカードへのバックアップ
まず、カードリーダーにMicroSDカードを差し込みます。
続いて「PhotoFast ONE」というアプリをインストールし、立ち上げます。
このようなアプリが起動します。
まだカードリーダーを差し込んでいないと、「外付けドライブ」が「N/A」となっています。
必ずアプリを立ち上げた状態でSDカードリーダーを差し込んでください。
そのほうが確実に認識されるようです。
また、カードリーダーが認識されない場合は、一旦iPhoneから抜いてもう一度差し込んでみてください。
アプリがSDカードを認識すると、「外付けドライブ」がこのような表示になります。
2%となっているのは既に少しバックアップしてあるからです。
曲をMicroSDカードにバックアップするには、「iTunes Music」のアイコンをタップします。
するとiPhone内に保存されている曲のリストが表示されます。
右上の「選択」をタップします。
すると曲が選択できるようになるので、今度は左上の「全て」をタップします。
すべての曲が選択できました。
下に選択された曲数が表示された「Cache」というボタンがあるので、ここをタップするとMicroSDカードへのバックアップが開始されます。
曲をMicroSDカードにバックアップしている間は、画面を点灯させたままにしておいてください。
だいたい1曲あたり2秒程度でバックアップされます。
私が測ったところ、100曲で3分少々でした。1000曲の場合は、30~40分ほどかかる計算になります。
また、バックアップをしている間充電ができないので、なるべくバッテリーは満充電の状態にしておいてください。
バックアップが完了すると、「作業を完了しました」と表示されます。
バックアップされた曲を確認する
この状態になったらカードリーダーを抜いてもかまわないのですが、ちゃんとバックアップできたか確認してみましょう。
「外付けドライブ」の部分をタップします。
他のデータなどのフォルダが表示されるので、「My iTunes Music」というフォルダを探してタップします。
すると「アーチスト名 - アルバム名」でフォルダが作成されていました。
開いてみると音楽ファイルがありました。
パソコンに転送する
iPhoneから取り出した曲をパソコンに転送するには、パソコンに繋げたSDカードリーダーにMicroSDカードを差し込み・・・・
エクスプローラーでアクセスします。
「MyiTunesMusic」というフォルダを開きます。
バックアップした曲がフォルダごとに分かれていました。
あとはこのフォルダをすべてコピーして、パソコン内の適当な場所に保存すればOKです。
データの復元
このPhoneFast ONEでは、いろいろなiPhone内のデータをMicroSDカードにバックアップできます。
「連絡先」「カレンダー」「写真」「音楽」などなど。
SDカードにバックアップした場合、これらのデータから「復元」することも出来ます。
ただし、音楽データはその仕組み上、iPhoneに戻すことは出来ません。
が、PhoneFast内に復元させることで、再生することが出来ます。
この場合、MicroSDカード内の音楽ファイルを1つのフォルダにまとめ、PhoneFast内にコピーします。
するとこのようにフォルダ内にある曲を再生させる事ができます。
iPhoneから曲やデータを取り出すPhoneRescueの使い方
続いて紹介する方法は、iPhone内からいろいろなデータを取り出すソフト「PhoneRescue」です。
このソフトがすごいところは、iPhone内だけでなく、iPhoneやiCloudにバックアップしたデータからもデータを復元できるところです。また、iOSのアップデートに失敗して起動できなくなった場合でも、修復する機能が搭載されています。
LINEの履歴やメール、メッセージのバックアップなどもできるかなりすごいソフトウエア。ただし、やはり有料です。。。
なお、PhoneRescueは無料でも使えるのですが、データを取り出すことが出来ない(参照はできる)ようです。
支払もコンビニ決済がつけるので、クレジットカードがなくてもOK。
なお、このソフト、バックアップのパスワードを忘れてもパスワードを探し出してくれる機能もついています。
iPhoneのiTunesバックアップのパスワードを忘れたときの解決策
ダウンロードとインストール
ダウンロードのページを開き、「無料ダウンロード」をクリックします。Windows版とMac版があります。
適当な場所に保存します。
なお、以前紹介していた「iExprorer」はインストールできなくなりました。
こういったソフトはセキュリティー的に怪しかったのでノートンでスキャンしたのですが・・・・
ウィルスの心配はなさそうです。
ダウンロードした「phonerescue-setup」をダブルクリックしてインストールします。
インストーラーが立ち上がりました。
「インストール」をクリックします。
ユーザーアカウント制御が表示されるので、『はい』をクリックします。
iPhoneの場合は、「iOS復元をインストール」をクリックします。
しばらく待ちます。
PhoneRescue起動中はアイチューンズを起動するな、という注意書きが表示されます。
インストールが終了し、PhoneRescueが起動しました。
PhoneRescueの使い方
簡単な使い方が日本語で表示されます。
「スタート準備ができました」をクリックします。
データを復元する方は、iPhoneから直接取り出す「iOSデバイスからリカバリー」か、PCにバックアップしたデータから取り出す「iTunesバックアップからリカバリー」か・・・・
ネット上(iCloud上)にバックアップしたデータから取り出す「iCloudからリカバリー」、そしてiOSのアップデートに失敗したときに使用する「iOS修復ツール」の4つから選択できます。
今回はiPhoneから直接曲を取り出すので、「iOSデバイスからリカバリー」を使ってみます。
iPhoneとパソコンをUSBケーブルで繋げると、「お使いのiPhoneが接続されました」と表示されます。
右下の矢印のボタンをクリックします。
iPhone内のバックアップしたいデータの一覧が表示されます。すべて選択してもOKですが、音楽ファイルだけ取り出したい場合は、「音楽」にだけチェックを入れ、「OK」をクリックします。
データの分析が開始されます。
このまましばらく待ちます。
暗号化されていると出来ない?
理由はよくわからないのですが、どうもiTunesのバックアップの設定を利用するっぽく、iTunesのバックアップに暗号化を選択しているとこのようなエラーが出てしまうようです。
その場合は、一度iPhoneをiTunesで暗号化のチェックを外した状態でバックアップしてください。
データの分析
分析中は現在度のデータが分析できたかが表示されます。
iPhone内に保存されている曲のリストが表示されました。
PhoneRescueを購入する
ここまでは無料でできるのですが、実際にデータを取り出すにはライセンスコードの購入が必要です。
購入ページを開き、「今すぐ購入」をクリックします。
メールアドレスと住所、氏名を入力します。
日本語でOKでした。
支払い方法は「コンビニ決済」と「クレジットカード」「PayPal」の3つから選択できます。
今回はコンビニ決済を選択してみました。
電話番号を入力します。
税込の金額が表示されるので、「今すぐ購入する」をクリックします。
クレバーブリッジ注文番号が表示されます。
なんだろうこのクレバーブリッジ注文番号って・・・
とりあえず「コンビニ決済方法」をクリックしました。
お支払ができるコンビニやその他の支払い方法が表示されました。
コンビニでの支払い方
今回はセブンイレブンで支払う場合の例を紹介します。
先程の「今すぐ購入する」をクリックして購入が完了すると、登録したメールにこのようなメールが届きます。
このメールをスマホで開き、「コンビニ決済方法(番号方式)」をタップします。
するとこのようなバーコードが表示されるので、あとはセブンイレブンのレジでこのバーコードを見せるだけ。
コンビニで支払いが完了すると、プロダクトキーが登録したメールアドレスに届きます。
ライセンス認証
メールを開くと「プロダクトキー」が記載されています。
PhoneRescueの左下のカートのようなアイコンをクリックします。
「ライセンスコードを入力」をクリックします。
メールに記載されていた「プロダクトキー」を入力し、「認証」をクリックします。
これでデータが取り出せるようになりました。
データの保存先を選択する
iPhoneから取り出すデータは、デフォルトではCドライブのユーザー用フォルダになっています。
外付けのドライブなどに変更したい場合は、PhoneRescueの左下の「設定」のアイコンをクリックし・・・
「エクスポートパス」と「バックアップパス」を外付けHDDなどに変更してください。
データを取り出す
iPhoneから曲を取り出すには、分析が完了したら右下の「エクスポート」ボタンをクリックします。
データ復元中と表示されるのでこのまましばらく待ちます。
「データ復元が完了しました」と表示されたら、「こちらをクリック」の部分をクリックします。
するとパソコン内のデータが保存された場所が開きました。
MicroSDカードに保存する方法と違い、すべての曲が1つのフォルダの中にバックアップされていました。
すべてバックアップ
実はこの「PhoneRescue」は、LINEやメッセージ、連絡先、ブックマークなどいろいろなデータをバックアップできるのですが、LINEの履歴もこんな感じでバックアップされていました。
以下は、PhoneRescueでバックアップできるデータです。
連絡先や通話履歴、メモ帳のデータなど。
iPhoneで撮影した写真やビデオ、音楽や着信音もバックアップできます。
メッセージやリマインダー、購入したビデオなど。
アプリで保存した各種データや写真等。
そしてLINEの会話などの履歴がバックアップできます。
iPhoneからアンドロイドへ乗り換えるときに便利ですね。
削除してしまった連絡先も
それ以外にも一度削除してしまった昔の連絡先などもバックアップされていました。
削除してしまったアドレスは赤い文字になっていました。
バックアップしたデータからiPhoneに復元する
全てではないのですが、パソコンにバックアップしたデータを利用してiPhoneに復元することも出来ます。
iPhoneからバックアップするときに右下に表示されるボタンのうち左側のボタンをクリックすると、PCにバックアップしたデータを元に復元することが出来ます。
ただし、LINEの履歴に関しては復元できないっぽい・・・
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