パソコンとiPhoneでファイルをワイヤレスで転送送信
パソコンとiPhoneの間で、ワイヤレスでファイルを転送したり、送信したりする方法を紹介します。1つはSambaを使用する方法。もう一つは専用のソフトを使った転送です。
最終更新日:2017-03-14 17:37
パソコンとiPhoneのでWi-Fiを使ってファイルを転送する方法を紹介します。以前、フォトストリームを使ったiPhoneに保存した写真を転送する方法や、USBケーブルを使った転送方法を紹介しましたが、好きな画像・写真のみ転送したり、動画を転送することもできる方法です。
目次
フォトストリームとの違い
もし、画像を自動でパソコンに転送したい場合は、フォトストリームを使った方法がずっと楽です。ところがフォトストリームは、すべての写真を転送してしまうため、転送したいものを選択できません。
また、フォトストリームが同期されない!?タイミングは?でも紹介しましたが、とにかくフォトストリームは不具合が多い!つい先日も全く同期されなくて困っていたので、何か代わりになるものはないかな?と探したところ、フォトストリームの代わりになりそうなものが2つ見つかったので紹介します。
Sambaを利用する方法とソフトを利用する方法
パソコンへの転送方法は2つあって(もちろんパソコンからiPhoneへ転送も可能)、1つはパソコンにソフトをインストールする方法。こちらは難しい知識がなくて簡単ですが、最初に専用のソフトをインストールしなければなりません。
もう1つの方法は、ソフトを使わないのですが多少知識(Sambaを聞いたことがある人ならOK)が必要です。
どちらも初心者でも使えるように説明するので、自分の使い方にあった方を選択してみてください。
Send Anywhere
最初に紹介する方法は、「Send Anywhere」というアプリを使ったパソコンとiPhoneでファイルをやり取りする方法です。
Windows側に専用のソフトをインストールする必要がありますが、割と使い勝手がよいので初心者から上級者までオススメできます。
なお、ソフトをインストールしなくても使えるのですが、「ZIP形式」で圧縮されたり、パスワードを入力したりしないといけないので、専用ソフトをインストールする方法を紹介します。
まずはiPhone側にSend Anywhereをインストールします。
ちなみに「Send any where」で「どこにでも送ります」という意味になります。
Send Anywhereの使い方
最初だけ「通知」を許可するか聞いてくるので、「OK」をタップします。
通知をオンにしておくと、パソコンから送られてきた時しらせてくれます。
こちらがSend Anywhereの基本画面です。まずは右下にある「設定」をタップします。
続いて「ログイン」をタップします。
「アカウント作成」をタップします。
メールアドレスとパスワードを決めます。
両方入力したら「会員登録」をタップします。
会員登録が完了しました。この会員登録は、パソコンとのやり取りに必要になってきます。
「設定」画面の下の方に表示されている「PCにもインストールする」という部分をタップします。
パソコンで使用しているメールアドレスを入力し、「確認」をタップします。
パソコン側へのインストール
パソコン側でメールを開くと、このようなメールが届くので「for Windows」(Macを使っている場合は「for Mac OS X」)をクリックします。
もし、メールがとどかない場合は、公式サイトからもダウンロードできます。
ソフトのダウンロード画面になるので、適当な場所にダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして立ち上げます。
セキュリティ警告が出るので、「はい」をクリックします。
インストール用のウィザードが開始されます。指示に従って「Next」をクリックしていきます。
「License Agreement」が表示されるので、「accept the agreement」にチェックを入れて、「Next」をクリックします。
「Install」をクリックします。
これでソフトがインストールできました。
「Finish」をクリックして閉じます。
Windows版の使い方
自動で起動するので、右上の「ログイン」をクリックします。
先ほどiPhone側で登録したメールアドレスとパスワードを入力します。
これで準備が完了できました!早速iPhone側から画像や写真を送信してみましょう。
iPhoneからパソコンに画像を転送する
まずは写真を送ってみます。
日付の右横にある「選択」をタップすると、その日付の写真や画像が全てチェックされます。
もし好きな画像だけ送りたい場合は、送りたい画像をタップしてチェックマークをつけます。
最後に右下の「送信」をタップします。
はじめて送る場合は、6桁のキーを使って送信します。
このように6桁の数字が表示されるので・・・
パソコン側の操作
パソコン側のsendAnyWhereの「受ける」をクリックし
先程のiPhone側で表示された6桁の数字を入力します。
2回目以降
一度パソコンに転送すると、それ以降は①「機器に送信」をタップすると、パソコン側の名前が表示されるので、②パソコンの名前をタップすれば送信できます。
送信が開始されます。送信速度は結構早いです。
送信が完了すると、このように「完了」と表示されます。
Windows側
Windows側のソフトでも「完了」という表示になりました。「フォルダを開く」をクリックすると・・・
ちゃんとiPhoneから画像が転送されてきました。
なお、転送先は、ユーザーフォルダの中に「Downloads」とか「ダウンロード」とかという名前のフォルダが作成され、そこに転送されるようです。
Window側からファイルを送ってみる
こんどはWindowsにある動画をiPhoneに送ってみます。
動画ファイルをWindows版のSend Anywhereにドラッグします。
「送信」をクリックします。
最初だけファイアーウォールの警告が出るので、「アクセスを許可する」をクリックします。
送信が完了しました。
iPhone側の操作
パソコン側のsendAnyWhereに「受信」というボタンが表示されるので、ここをクリックします。
スリープ中でも通知とサウンドで知らせてくれるので便利です。
iPhone側のSend Anywhereを開くと、「ファイルが転送されました」と書かれていました。ここをタップすると・・・
「受信」をタップしないとiPhoneへのダウンロードが開始されません。
ここをタップ。
なお、受信可能期間は7日間まで。
ダウンロードが開始されました。
Wi-Fi環境で実行してくださいね。
動画のサムネイルが表示されていました。ここをタップします。
動画が再生されました。
動画はカクカクする様子もなく、かなりスムーズに再生できました。
なお、MP4やMP2形式の動画は再生されましたが、AVI形式は再生できませんでした。
音楽ファイルも送ることが出来ます。が、再生するぐらいしか出来ないので、あまり使い勝手は良くありません。
File Explorerで転送する
もし、パソコンにソフトをインストールしたなくない。とか、もっと手軽にファイルを送信したい。というのであれば、「 File Explorer 」が便利。
少し上級者向けになりますが、Windowsのネットワークを利用したファイルの送受信ができます。
最初に紹介した「 Send AnyWhere 」との違いは、ソフトをインストールしなくても使える点と、どちらかと言うとiPhoneからファイルを送るのではなく、Windows上にあるファイルをiPhone側で自由にアクセスするという使い方という点。
例えばパソコン上にある動画や音楽を再生する。と言った使い方が向いているという点です。とはいえ、iPhone側からも画像を送ったりすることが出来ます。
Windows側の準備
まずはパソコン側の操作です。ネットワーク上からアクセスできるように「共有」という設定をしておきます。
iPhoneから転送する写真を保存するフォルダを作成しておきます。
今回は「iPhoneから」というフォルダを作成しました。
作成したフォルダを右クリックし、②「プロパティ」をクリックします。
①の「共有」タブをクリックし、②「共有」ボタンをクリックします。
右下にある「共有」ボタンをクリックします。
「終了」をクリックして閉じます。
これでLAN上からこのフォルダにアクセスできるようになりました。
iPhone側の操作
今度はiPhone側の操作です。「File Explorer」を起動させます。
File Explorerを起動したら、右上のプラスの部分をタップします。
Windowsをタップします。
一番下までスクロールして、このように「NETWORK NEIGHBORHOOD」の部分にWindowsのマークとパソコンの名前が出るまでしばらく待ちます。(たいてい数秒で表示されます)
表示されたら接続したいパソコン名をタップします。
もし、ここになにも表示されない場合は・・・
PCのIPアドレスを調べて、①に入力。
②にWindowsアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、最後に③のSaveをタップしてください。
「Registered User」をタップします。
この登録ユーザーというのは、Windowsを起動した時に入力するメールアドレスとパスワードのユーザーの事です。
Windowsのアカウント用のメールアドレスとパスワードを入力します。
「Save & Login」をタップします。
これで準備は完了しました。
iPhoneから送信してみる
では、早速File Explorerを使って画像をWindowsに送信してみます。
File Explorerを立ち上げたら、「Photo Library」をタップします。
「カメラロール」をタップします。
右上の「Edit」をタップします。
PCに送信したい画像をタップしてチェックを入れていきます。
全てチェックを入れたら、②の「Copy to」をタップします。
「SHARED」に
先ほど登録したPCの名前が表示されるので、ここをタップします。私の場合は、「WIN8」という名前をつけていたのでそう表示されていますが、ここは環境によって違う名前で表示されます。
先ほど作成し、共有設定したフォルダをタップします。
下に表示された「Save」をタップします。
画像の転送が開始されます。
転送速度は結構早くて快適。
左上の「Clear All」をタップしてログを消します。
「Clear Unsynced Items」をタップして転送済みのログをすべて削除します。
PCのフォルダを開くと、ちゃんと画像が転送できていました。
パソコンのファイルをiPhoneで使用する
「File Explorer」は、iPhoneにファイルを転送しなくてもPC上のファイルにアクセスすることが出来ます。
容量の少ないiPhone、iPadを使っている場合、動画ファイルや音楽ファイルをiPhoneに転送しなくてもPC上のファイルを再生させて容量の少なさを補うことが出来ます。
File Explorerを起動し、登録されたPCをの名前をタップします。
こちらは先程の設定で、PC上の「ミュージックフォルダ」を共有設定にしました。
するとこのようにiPhone側で表示されるようになります。
フォルダを開いていき、音楽ファイルをタップしてみます。
するとWindowsに保存されている音楽ファイルを再生させることが出来ました。
先ほど紹介した「Send AnyWhere」と違って、リピートや早送りなどもう少し高度な操作ができるようです。
同じフォルダ内の音楽ファイルをエンドレスで再生したり、ランダム再生ができるようです。
目覚まし時計のアイコンをタップすると、指定した時間が来るまで再生させることもできるようです。
ちなみにスリープにしても再生されたままになるので、ラジオ風に使うこともできるようです。
動画ももちろん再生させることが出来ます。が、「wmv」や「m2t」形式は再生できませんでした。
「mp4」や「avi」形式は再生できました。
ちゃんと60fpsで再生できました。
iPad Proを購入したので、このFile Explorerを使ってブルーレイレコーダーに保存された、録画した番組なども見ることができるかもしれません。
まとめ
今回は、ワイヤレスでパソコンに画像をおくる2つの方法を紹介しました。
最近(2016年5月頃)、フォトストリームの調子が悪くて、全然パソコンに転送されないのでイライラしていましたが、この方法で代替しながら使っています。
フォトストリームは、iPadや他のiPhoneには転送されているので、単にPCにだけ転送されないという感じ。どうせならMacに買い換えてしまおうかなと検討中。
さて、今回紹介した方法は転送する画像を選択しなければなりませんでしたが、フォトストリームのように自動で転送させたいのであれば、OneDriveやGoogle Photosのほうがあっているかもしれません。
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