iPhoneのアドレス帳をバックアップ
携帯をiPhoneに買い替える場合、必ずやっておかなければならないのが、携帯電話に保存された電話帳(アドレス)をバックアップしておく作業です。
最終更新日:2021-02-14 17:25
iPhoneを買い替えたり、アンドロイドに機種変したり、いざという時のために連絡先をバックアップしておきたいという人のために、iPhoneの連絡先をバックアップする方法を色々紹介したいと思います。
SDカードに保存したり、ファイルとして保存する方法なども紹介します。
目次
連絡先をバックアップ
iPhoneもアンドロイドも、基本的には連絡先は自動でネット上に保存されるようになっています。
まず、バックアップの設定がオンになっているか確認します。
iPhoneはiCloudに自動バックアップ
iPhoneの場合は、自動でiCloudというサービス(無料)にバックアップされます。
基本的には始めからオンになっていますが、以下のやり方でバックアップがオンになっているか確認できます。
設定を開いたら、一番上の自分の名前の部分をタップします。
「iCloud」をタップします。
連絡先」の部分が黄緑色になっていれば、インターネット上に保存されています。
オフの場合
「連絡先」という項目を探し、ここがオン(黄緑色)になっているか確認します。画像のように白色の場合、オフなのでタップしてオンにしてください。
オフからオンに変えるとき、「結合」するか聞いてきます。
これは現在iPhoneのみに保存されている連絡先と、iCloud上に保存している連絡先の両方を加えていいか、ということなので「結合」をタップしてください。
*ただしこの場合、同じ連絡先が重複してしまう可能性があるので注意。
連絡先が重複して登録されてしまった場合は、連絡先を複数・全てまとめて消すにはを参考にしてください。
iCloudから復元する
iPhoneを買い替えた場合、iCloudやパソコンのバックアップから復元すれば自動的に連絡先も復元します。
なお、詳しいiPhoneのバックアップからの復元は、
を参考にしてください。
iCloud自体がオフ
iCloudを開いた時に・・・
このような画面が表示された場合、iCloud自体がオフになっています。
iCloudがオフになっていると連絡先がバックアップされません。
iPhoneを設定した時に作成したApple IDでログインしてください。
もし、まだApple IDを作成していない場合は、iCloudを開始しよう!Apple IDの作成を参考に作成してください。
iCloudをオンにすると、自動的に連絡先をネット上に保存します。
新たに連絡先を追加したり、修正したり、削除するとすぐに保存されます。
Wi-Fiでなくてもバックアップされる?
基本的にiCloudへのバックアップは、Wi-Fiで接続した状態でないと実行できません。が、連絡先のバックアップは3G回線やLTEでも行われるようで、Wi-Fiをオフ(右側の端末)させた状態で新たな連絡先を追加したら、同じiCloudを使用している端末(左側)もすぐに反映されました。
どうやら連絡先はWi-Fiがオフでもバックアップされるようですね。
連絡先が真っ白になった場合の解決方法
何かの理由で連絡先が真っ白になって何もなくなってしまう時があります。
原因として一番多いのが、「友だちや知り合いのパソコンにつなげた場合」や、「iPhoneの連絡先をバックアップしたから削除した」なんて場合です。
iPhoneの連絡先は「削除したこと」も同期されるので、バックアップしたから削除するとiCloud上や他の端末の連絡先も削除されるので注意!
再起動すればほぼ復元する
基本的にはiPhoneを使いはじめるときに設定で、iCloudをオンにしているので、連絡先が真っ白になったと気も慌てずに、iCloudから復元すればOK。
どうやって復元するかというと、単にiPhoneを再起動するだけ。
再起動するには、iPhoneの右横にある電源ボタンを5秒ほど押し続けると・・・
このような画面になるので、赤い丸じるしを指で右へなぞるだけ。
しばらくすると画面が真っ暗になるので、電源ボタンを再び5秒ほど押し続けると、iPhoneが起動します。
これで連絡先を広げれば、消えた連絡先が復元していると思います。
なお、これでも治らない!という人は、iCloudの設定がオンになっているか確認して下さい。
連絡先が復元しない場合
もしiPhoneを再起動しても連絡先が真っ白のまま。という人は、このページのコメントに症状などを書き込んでください。
自動で同期しないようにしておく
パソコンとiPhoneを繋げたときに勝手に同期しないようにするには、iPhoneとパソコンを繋ぐ前に、iTunesを立ち上げ、①「編集」をクリックし、②「設定」を開きます。
①「デバイス」をクリックし、②の「iPod、iPhone、及びiPadを自動的に同期しない」のチェックを外します。
③の「OK」をクリックします。
このあと、iPhoneとパソコンをケーブルで繋げば、勝手に同期しません。
ファイルにバックアップ
アドレス帳のデータをファイルとしてバックアップしておけば、USBメモリなどに保存したり、パソコンに取り込んだりいろいろな用途として使えるようになります。また、iPhoneからAndroid。AndroidからiPhoneに買い換えた場合も簡単に取り込むことができるので便利です。
続いては連絡帳のデータをファイルとしてバックアップする方法を紹介します。
iCloud.comから直接ダウンロード
まずは特別なアプリを使用しないでもバックアップできる方法を紹介します。
まず、iCloud.comを開きます。
するとこのような画面が表示されます。このままだと操作できないので・・・
画面下にあるシェアボタンをタップします。
下段にある「デスクトップ用サイトを表示」(右から左へスワイプさせると見つかります)をタップします。
iCloudへサインインします。
iCloudのパスワードを忘れてしまった場合は、Apple IDのパスワードを忘れた場合の復元を参考にしてください。
「連絡先」が見つかりました。
ここをタップします。
左の下の方にダイヤルのようなアイコンがあるので、ここをタップします。
タップすると吹き出しのようなメニューが表示されるので、「すべて選択」をタップします。
すべての連絡先が水色に反転表示されます。
この状態でもう一度先程のダイヤルをタップし、今度は②「vCardを書き出す」をタップしてください。
このように連絡先のデータが抽出されました。
「その他」をタップします。
もし、パソコンやアンドロイドに買い替えたり、あるいは別の場所にバックアップしておきたい場合は、「メール」デコのファイルを送信します。
白紙になった連絡先を復元するには、「ファイルに保存」でもいいでしょう。
メールで送信する場合は、このようになんのメールかわかるように本文を記載し、これからも使い続けるメールアドレスに送信します。
メールから復元する
何らかの原因で連絡先が消えてしまった場合は、バックアップファイルを添付したメールを開き、添付してある「iCloud vCards.vcf」をタップします。
右上のシェアボタンをタップします。
「連絡先にコピー」をタップします。
「○件すべての連絡先を追加」をタップすれば連絡先にバックアップした連絡先が復元します。
なお、連絡先が消えてないのにこの方法で復元させると、連絡先が二重になってしまう可能性があるので注意。もし、同じ連絡先が重複して登録されてしまった場合は、連絡先を複数・全てまとめて消すにはを参考にしてください。
バックアップ専用アプリを使う方法
「MCBackup」というアプリを使います。
iPhoneの場合 iTunes Storeへ。
Androidの場合 google Playから
ダウンロードできます。(無料)
連絡先へのアクセスを許可します。
「OK」をタップ。
「Total: XX Contacts」の「 XX 」の部分がiPhoneの連絡先に保存されているアドレスの件数です。
一番下にある緑色のボタンの「Backup」をタップします。
「Warning」が表示されます。
日本語訳にすると「バックアップファイルを自分宛てに電子メールで送信することを忘れないで下さい」というような内容です。
「OK」をタップします。
「Email」というボタンが表示されるので、ここをタップします。
自分宛て(もしくは新しいメールアドレス)へ送信します。
英語で「バックアップは成功しました。メールボックスをチェックしてください」というような表示になるので、「OK」をタップします。
復元するには メール編
復元したいiPhoneで、送信したメールを開くと「MyContect...vcf」というようなファイルが添付されています。
ここをタップすると・・・
バックアップした連絡先が表示されるので「○○件すべての連絡先を追加」という部分をタップすれば、連絡先を復元できます。
復元するには リストア編
バックアップしたiPhoneであればメールで送らなくても復元できます。
「MCBackup」を開いたら、右下のダイヤルのようなアイコンをタップします。
「RESTORE」の部分にある「In App vCard Restore」をタップします。
復元したいバックアップをタップします。
「Restore」をタップします。
「連絡先で読み込む」をタップします。
「○○件すべての連絡先を追加」をタップすれば復元されます。
アンドロイドの場合は、下からこのようなメニューが表示されるので、メールアプリをタップしてやはり自分宛てに指定し、送信します。
MicroSDカードへ連絡先をバックアップするには
私は仕事でiPhoneも使っているので、iCloudやパソコン以外にMicroSDカードにもバックアップしています。
Qubiiとアプリを使うことで、連絡先や写真、撮影した動画などもMicroSDカードにバックアップでき、復元も簡単。iPhone買い替え時にWi-Fiやパソコンがなくてもデータの移行も出来ます。
MicroSDカードは別途用意する必要があります。
MicroSDカードをQubiiに差し込みます。
Qubii本体をUSB端子に差し込みます。
iPhoneとケーブルで接続します。
自動的にアプリが起動するので・・・
「スタート」をタップします。
写真や連絡先などのデータがMicroSDカードへ保存されていきます。
なお、一度保存したデータは飛ばすので二重データになることもありません。
バックアップが完了しました。
Qubiiに接続したままの状態で、「メモリカード内の女王を確認」をタップします。
各データがフォルダごとにまとめられています。
「連絡先をバックアップ」を開くと…
このようにバックアップした日付ごとにVCF形式のファイルでMicroSDカードに保存されていました。タップして開くと・・・
参照できます。ここで「〇の連絡先すべて選択して復元する」をタップすると、iPhoneの連絡先にデータが取り込まれます。
もし、iPhoneを買い替えたけれどもWi-Fiもパソコンもない!という人は、この方法でデータの移行も出来ます。
なお詳しいQubiiの使い方は、Qubiiを使ったMicroSDカードへの写真・動画のバックアップを参考にしてください。
WiDrawer
以下で紹介するWi-Fiカードリーダーは、2015年ごろの古い記事なので最新のiPhoneでは使えない可能性があります。
iPhoneはSDカードが使えませんが、Wi-Fi SDカードリーダー REX-WIFISD1 (7,000円弱)を使うと、連絡先や写真、動画などをMicroSDカードへバックアップしたり、復元することが出来ます。(別途SDカードが必要です)
しかもワイヤレス(Wi-Fiを使って接続)なので扱いもかんたん。
あらかじめWiDrawer3をインストールしておきます。
電源ボタンを3秒ほど押し続けると電源が入ります。
Wi-Fiのランプが点灯するのを待ちます。
設定を開き、「Wi-Fi」をタップします。
①Wi-Fiをオンにします。
一覧の中に「WiDrawer-XXXX」というようなネットワークがあるので、ここをタップします。
なお、XXXXの部分はそれぞれ違うので注意。
パスワード入力が表示されるので、「11111111」(1を8つ)入力し、右上の「接続」をタップします。
このようにチェックマークが付けば接続できました。
アプリを開きます。
「写真・連絡先のバックアップと復元」というボタンをタップします。
「連絡先のバックアップと復元」をタップします。
「バックアップ開始」をタップします。
バックアップしてもいいか聞いてくるので、「OK」をタップします。
連絡先にアクセスしていいか聞いてくるので、「OK」をタップします。
「バックアップに成功しました」と表示されれば完了。
「OK」をタップします。
復元するには
復元はかんたん。このカードリーダー(REX-WIFISD1 )に接続した状態で、「写真・連絡先のバックアップと復元」をタップ。
「連絡先のバックアップと復元」をタップします。
今度は「復元開始」をタップします。
連絡先を復元していいか聞いてくるので、「OK」をタップします。
MicroSDカード内にあるバックアップファイルが表示されるので、タップします。
*注意 連絡先に残っているアドレスに追加されてしまうので、重複する可能性がある場合はいったんすべての連絡先を削除してから復元することをおすすめします
Windowsに転送するには
SDカードに保存したデータは、Windowsで開くことも出来ます。が幾つか注意が必要です。
SDカードをWindowsに挿入すると、このようにバックアップしたファイルが表示されます。
これをダブルクリックすると開くことが出来ます。が・・・
名前などが文字化けしています・・・。
しかも1件1件閉じては開いて・・・を繰り返すので、パソコン上では開かないことをおすすめします。
もし開いてしまったら、「タスクマネージャ」を開き、「Windows Contacts」をクリックし、右下の「タスクの終了」をクリックして強制終了させてください。
アドレス帳をWindowsパソコンへバックアップ
パソコンに連絡帳をバックアップするには、iPhoneとパソコンをケーブルで繋ぎ、iTunesを起動します。
メニューの下辺りにiPhoneのアイコンが表示されるので、ここをクリックします。
「情報」をクリックします。
iTunesの中央部に「連絡先を同期」という項目があります。
ここが、「iCloudの連絡先はOTA(Over The Air)でiPhoneと同期中です」と表示されている場合は、iCloud経由で同期されているので、Windowsとは同期できません。
これを解除するには・・・
iPhoneの 設定を開き、「iCloud」をタップ。
「iCloud」の中にある「連絡先」をオフ(灰色)にします。
iPhone上の連絡先に保存してあるデータを削除するか残すか選択します。
ここでは必ず「iPhoneに残す」をタップしてください。
するとiTunesの「連絡先の同期」がチェックできるようになっているのでチェックを入れます。
同期先は「Windows Contacts」でOKです。
iTunesの右下の「適用」をクリックします。
最初はWindows側の「Windows Contacts」にはなにも保存されてません。なので、このWindows ContactsとiPhoneの連絡先を移すには「情報を結合」をクリックします。
同期が開始されます。このまましばらく待ちます。
同期が完成すると、iTunesの「連絡先の同期先」が少し変化していました。
Windwos Contactsはどこにある?
どこにバックアップされたのかというと、「エクスプローラー」を立ち上げ、「デスクトップ」の下にあるユーザー名(パソコンによってここは名前が違います)のフォルダをクリックします。
この中に「アドレス帳」というフォルダがあるので探します。
開いてみるとiPhoneの連絡先が1件1件ファイルで保存されていました。
開いてみるとこんな感じで表示されました。ちゃんと写真なども引き継がれるようです。
今後は、パソコン側でこのアドレス帳を編集すると、次回iTunesで同期するときにiPhone側で反映されます。
*ただし、Windows側では大して編集できないっぽい。
同期をやめる場合
Windowsと連絡先の同期をやめる場合は、iTunesの「連絡先の同期先」のチェックを外して・・・
「適用」をクリックします。
この時、「連絡先を残す」をクリックします。
これで今まで同期してきた連絡先データはiPhoneに残ったまま、パソコンとの同期を終了させることが出来ます。
アンドロイドの場合
アンドロイドも連絡先のデータは自動でネット上にバックアップされます。以下、設定の確認方法。
「設定」を開き、「アカウント」をタップします。
「Google」をタップします。
ここで「Google」が無い場合、連絡先のデータは自動でバックアップされていません。
「アカウントを追加」をタップして、Googleアカウントを追加してください。
メールアドレスが表示されるので、ここをタップします。
「連絡先を同期」にチェックが入っていることを確認します。
これで自動的に連絡先がバックアップされます。万が一スマホが壊れてデータが消失しても、Googleアカウントでログインすれば自動でデータが復元します。
なお、「最終同期日時」が最近のものか確認しておいてください。
このようにビックリマークがついている場合、何らかの原因で同期できていない可能性があります。
電波の状態が悪かったり、一度に大量の連絡先を削除すると、このように同期できない場合があります。
手動で同期
強制的にバックアップを取るには、手動で同期してやればOK。
右上の丸で囲った部分をタップします。
「今すぐ同期」をタップします。
するとこのように同期が開始されます。
もし、連絡先が白紙状態になっても、これで復元することが出来ます。
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