iTunes Matchとは?

日本でもiTunes Matchが使えるようになりました。Matchとはなんでしょう?使い方とエラーなどを紹介したいと思います。

最終更新日:2019-05-07 11:38

iTunes MatchというAppleが公開している音楽同期システムが日本でも使えるようになりました。
そもそもiTunes Matchとはなんでしょう?
iTunes Matchとは、iTunes Storeで購入した曲やCDからパソコンに取り込んだ曲などをクラウド上(ネット上)に保存して、いつでもネットに繋がっていればダウンロードできる、Appleが公開しているサービスです。アメリカなんかでは2011年頃からサービスが開始されていましたが、日本では著作権の関係上か、ようやくは2014年になって開始されました。

目次

iTunes Matchの特徴

何が便利か、というと、新しくパソコンを買い替えたりしても、今までのようにCDを1枚1枚入れて・・・なんてしなくても、インターネットにつなげれば自動的にすべての音楽が復元されちゃうんです。
仮にパソコンが壊れて「バックアップしていなかった!」なんて場合も、ネット上に保存されているから大丈夫。
また、16GBなどの容量が少ないiPadやiPhoneだと、音楽を転送させると容量が足りない。なんて場合もありますが、iTunes Matchでは、ネット上からストリーミング再生できるので容量が少なくても音楽を聞くことが出来ます。
iCloudを利用しているようで、iCloudアカウントとiTunesやiPhoneなどを持っていて、ネットに繋がる環境があれば使うことが出来ます。

有料 3,980円/年

ただし、1年更新の有料 ( 3,980円/年 )になります。
複数のパソコンを持っている人や、iPadやiPhoneを複数持っている人にとっては、意外に便利な機能かもしれません。

Apple Musiciとの違い

似たようなサービスとして、Apple Musicがあります。こちらも、iPhoneで利用できる有料のサービスですが、Apple Musicでは、Apple Musicに用意してある数百万曲が定額で聴き放題。
Apple Musicは月額制で980円。1年間で11,760円にもなるので、iTunes Matchよりも高いです。
ただし、Apple MusicではiTunes Matchにすごくよく似たiCloudミュージックライブラリが使用できるようになります。
iCloudミュージックライブラリは、音楽ファイルを保存していないパソコンやiPhone、iPadでも、音楽ファイルを保存しているパソコンやiPhoneと同じ曲を聞くことが出来る機能。
なので、iTunes Matchは音楽ファイルをネット上に保存する機能。Apple Musciは、それに加えて持っていない曲も聴き放題になる機能だという感じでしょうか。

もっと詳しく

iTunes Storeなどで購入した曲は、いつでもStoreからダウンロードできるのですが、自分でCDなどから取り込んだ曲は、パソコンなどを新しく買い替えたりした場合や、他のパソコンにコピーする場合は、新たにCDから取り込んだり、USBメモリ経由でコピーしたりする必要がありました。
iTunes Matchを使えば、こうしたCDなどから取り込んだ曲も、新しくパソコンを買い替えたりしても、いちいちCDから取り込まずに、インターネット上からダウンロードすることが出来ます。

ただ、すべての曲を全部インターネット上にアップロードしていたら、Appleのサーバーもものすごい負担がかかるので、iTunes Storeで販売されている曲であれば、アップロードされず、新しいパソコン等にダウンロードするときは、iTunes Storeで販売されている音楽ファイルがダウンロードされることになります。
iTunes Storeでは数千万曲が販売されているので、よほどマニアックな曲でない限りは、アップロードされない、と。
ただ、私のようにかなり古い曲(昭和)を聞いている人にとっては、かなりに割合でiTunes Storeには販売されていないので、その場合は、私のパソコンからサーバー上にアップロードされるようです。

iTunes Matchを開始するるには

iTunes Matchを開始するにはパソコンのiTunesを立ち上げます。

iTunesのメニューバーの一番右側にある「ストア」をクリックします。

iTunes ストアが表示されるので、一番下までスクロールします。すると、「iTunes Match」という小さなリンクがあるのでここをクリックします。

iTunes Matchの画面が開きました。

「年間登録料 3,980円」のボタンをクリックします。

Apple IDでログインします。

2段階認証を設定している人は、6桁の数字を入力します。

ライブラリに関する情報を集めだしました。
これは1~2分で終了します。

iTunes Storeになかった曲がどんどんアップロードされていきました。ちなみに私の場合、726曲がiTunes Storeで販売されていない曲のようです。(笑)

アップロードが完了したようです。
iTunesの下の方にある「このコンピューターを追加」というボタンをクリックします。
iTunesを全画面にしないと表示されないような場所にあるので、注意してください。

iCloudにサインインします。

ようやくiTunes Matchが使えるようになりました。
簡単に書きましたが、実はここまでくるのに相当エラーやら時間がかかりました。(笑)
後でエラーや強制終了の対処法を紹介します。

自宅のデスクトップのみしか保存されていない曲を、会社のノートパソコンで検索すると、Matchをオンにする前は見つかりませんでした(表示されているのはアプリ)。

が、Matchをオンにすると、いつの間にか会社のノートパソコンの方にも曲がダウンロードされていました。

エラーになってしまう場合

5台以上のこのコンピューターを認証することは出来ません

「5台以上のパソコンを認証することはできません」というようなエラーが表示されてしまう場合があります。
私は、パソコン3台、iPhone、iPadが4台所有しているのですが、パソコンは5台まで。iPhoneやiPadはカウントに含めず、1つのiCloud用のアカウントに結びつけることが出来ます。
パソコンなどを5台以上所有していて、6台以上をiTunes Matchで認証しようとするとこのようなエラーになるようです。
この場合は、すべての認証をいったん解除してやります。

すべての認証を解除する場合

すべてのパソコンの認証を一気に解除する場合は、iTunesの「アカウント」をクリックし、「マイアカウントを表示」をクリックします。

「コンピュータの認証」の部分にある「すべて認証解除」をクリックします。

確認画面が出るので「すべてのコンピュータの認証を解除する」をクリックします。

OKをクリックします。
これで認証しているパソコンは0になりました。

1台のみ認証を解除するには

1台のみ認証を解除するには、「アカウント」をクリックし、「認証」をクリック。
「このコンピュータの認証を解除」を選択します。

再び「Match」タブを開き、「このコンピューターを追加」をクリックします。

iCloudにサインインします。

強制終了してしまう

デスクトップの方もノートパソコンの方も、Matchで曲をアップロードしている最中にiTunesが強制終了してしまう症状が度々起きました。
ノートパソコンは、最終的にうまくMatchが開始できたのですが、デスクトップパソコンの方は、結局何度やっても最後までできずに強制終了してしまいました。
デスクトップパソコンの方に曲が全て入っているので、どうしたものかな、と悩んでいたのですが(お金も払ってしまったし)、これは放置状態でも大丈夫っぽい。
大抵の場合、ほとんどがアップロード途中で強制終了してしまうことが判明。特に私の場合、979曲中977曲目でどうしてもアップロードが強制終了。

アップロードができていない曲は、このように点線の雲のマークが表示されます。

この点線の雲のマークの部分を右クリックし、「iCloudに追加」をクリックすると、強制的にiCloudにアップロードされるようです。

ちなみに雲のマークに斜めの斜線のアイコンは、重複した曲があり、片方だけがアップロードされた、という意味っぽい。
私の場合、ノートパソコンとデスクトップパソコンの両方でMatchを開始したのですが、デスクトップパソコンの方を途中でやめたままノートパソコンの方を開始したので、曲が重複してしまったのかも。
で、このマークが付いた曲はiTunesの曲のリストに同じ曲が2つ登録されてしまっていたりしますが、これ、どっちかを削除してしまうと、曲自体が削除されてしまうので注意。

このように斜線がひかれた雲のアイコン(先ほどは雲が二重になっていた)の場合は、何らかの理由でアップロードに不的確な曲、ということらしい。
たとえば200MB以上のファイルか、96 Kbps 以下でエンコードされた曲など。
こうした曲もアップロードしたい場合、右クリックして再エンコードしてやるとアップロードできるようになります。

別のパソコンに存在しない音楽ファイルで、iCloudにアップロードされている場合は、このようなマークになります。
ダブルクリックすると、ダウンロード中を示すマークが付きます。

iPhoneの設定

さて最後にiPhoneんでiTunes Matchを利用する方法を紹介します。iPhoneでは「iTunes Match」という名称ではなく、「iCloudミュージックライブラリ」という名称になっています。これは、Apple Musicのおまけでついてくる「iCloudミュージックライブラリ」と同じ、ということだと思います。つまり、「iTunes Match」とはパソコンに保存してある曲とiTunes Storeで購入した曲をiCloud上に保存し、いろいろな端末で共有できる(ダウンロードして聴くことが出来る)サービスってことですね。

設定を開き「ミュージック」を開きます。

下の方にある「iCloudミュージックライブラリ」をオンにします。

すでにパソコンから転送した曲などがあると、このような警告が表示されます。
「削除して置き換える」をタップするしかないのですが、削除!?

ご安心を。パソコンから転送した曲はiPhoneから消えないし、あとでiCloudミュージックライブラリをオフにしてもパソコンから転送した曲は消えません。

続いてミュージックアプリを開いてみると、iPhoneには転送していなかったiTunes MatchでiCloud上にアップロードした曲たちが表示されました。
雲のアイコンが表示されている曲は、まだiPhoneにはダウンロードしていない曲、という意味です。この雲のアイコンをタップするとダウンロードが開始されます。

試しに、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」をタップしてダウンロードしてみると、雲のアイコンが消え再生されました。

iCloudミュージックライブラリをオフにするとどうなる?

では、iCloudミュージックライブラリをオフにするとダウンロードした曲は消えてしまうのでしょうか?
「ダウンロードしていないiTunes Matchの曲がこのデバイスからすべて削除されます」と書かれています。
実際にオフにしてみました。

すると先ほどダウンロードした曲はそのまま残っていました。もちろんパソコンからiPhoneに転送していた曲もそのままです。
ただし、雲のアイコンが付いていた未ダウンロードの曲は消えてしまいました。

iTunes Matchを解約するには

iTunes Matchを解約するには、iPhoneから他の継続的な課金アプリと同じように解約できます。

設定を開き、「iTunes SotereとApp Store」をタップします。

「Apple ID」をタップします。

指紋認証、もしくは顔認証(Face ID)を行います。

「登録」をタップします。
ここに「登録」が表示されていない場合、課金しているアプリはありません。もし、登録がないにもかかわらず、請求書などが届く場合は、違うIDで登録していないか確認してください。

「iTunes Match」をタップします。

「登録をキャンセルする」をタップします。

基本的にiPhone関連の有料アプリは、期限が来るまでは解約しても使用できます。
「確認」をタップ。

これでiTunes Matchを解約出来ました。

まとめ

今回のiTunes Matchですが、その後、Apple Musicが登場したのであまり注目されなくなってしまいました。ただし、1年間3,980円(1か月換算で332円)なので、パソコンにある曲だけいつでもどこでも聞きたい!という人には便利なサービスかもしれません。ただし・・・

実はほぼ同じ機能のGoogleの「Music Manager」というものが登場。こちらはなんと無料で使えるんですよね~。しかもアンドロイドに買い替えた場合でも使える!
AppleもそのうちこのiTunes Matchを終わらせたいんじゃないかなぁ。(笑)

Sponsored Link

関連ページ