iCloudミュージックライブラリとは?iTunes Matchとの違いや、Apple Musicとの連携など、色々調べてみました。また、パソコンと同期できなくなってしまった場合の対策も紹介します。
Last update 2015-09-03 10:29
iCloudミュージックライブラリとはなんでしょう?簡単に言ってしまえば、音楽ファイルやプレイリストをインターネット上(iCloud上)に保存して、複数のiPhoneやiPadで同じ音楽、同じプレイリストを再生できる便利なApple のサービスです。似たようなサービスで、iTunes Matchがありますが、iTunes Matchとの違いや、どんなメリットがあるのか、を紹介したいと思います。
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iCloudミュージックライブラリとは、音楽ファイルやプレイリストをインターネット上に保存し、iPadや別のiPhoneからも音楽を聞くことが出来る機能です。
今までは、iPadを購入したり、iPhoneを買い替えたり、初期化した場合、音楽を転送させるにはパソコンにつないで同期をする必要がありました。
また、容量が少ないiPadやiPhoneの場合、数千曲も転送してしまうと、内蔵容量が足りない場合がありました。が、iCloudミュージックライブラリを利用すると、曲やプレイリストがインターネット上に保存され、iPhoneやiPadに音楽ファイルを転送しなくても、ストリーミングで聴くことが出来るようになります。
ただし、iCloudミュージックライブラリを利用するには、Apple Musicに加入する必要があります。Apple Musicは定額制(980円)の音楽聴き放題サービスで、このサービスに加入するとiCloudミュージックライブラリも使用できるようになります。
注意点としては、月々980円がかかってしまうことと、ストリーミングで再生するため、屋外などパケットを使用する場合、パケット使用量がかさんでしまう可能性があること。
3G回線やLTE回線を使用する場合、音質を若干犠牲にしてパケット使用量を少なくすることも出来ますが、大体1曲あたり3MBほどのパケットを受信するようなので、666曲ほど聴くと、2GBに達してしまう可能性があります。
Wi-Fi環境で接続していれば、3GやLTE回線を使用しないので、パケット使用量を気にせずに使用することが出来ます。
また、好きな曲をiPhoneやiPadにダウンロードすることも出来るので、Wi-Fiでダウンロードして、屋外ではダウンロードした曲を聞くようにすれば、パケット使用量を気にせずに楽しむことが出来るでしょう。
Apple Musicは、最初の3ヶ月間は無料で使用することが出来るので、気軽に試すことが出来ます。
iCloudミュージックライブラリをオンにするには、以下。
iCloudミュージックライブラリがありました。
黄緑色になっていれば「オン」です。
このデバイスにミュージックが保存されているため、ローカルとクラウドのミュージックを結合するか、このデバイスのライブラリをクラウドのライブラリで置き換えるかを選択できます。
という警告がでます。
ここは基本的には「結合」をタップ。
「置き換え」をタップしてしまうと、「Apple Music」を解約した時に、置き換えられた曲が聞けなくなる可能性があるそうです。
さて、私はiPhoneを2台、iPadを3台持っているのですが、1台を除いてすべて内蔵記憶容量が16GBなんです。
なので、音楽を転送させると容量がいっぱいになってしまうので、メインで使用しているiPhone以外は音楽を転送していません。
例えば16GBのiPhoneは、音楽を転送していなくても残りの使用可能容量は8.6GBほどしかありません。
音楽ファイルも2曲ほどしか保存していません。そのため、 設定にある「使用状況」の「ストレージ」を見ると、「ミュージック」は7.3MBしかありません。
ところが!
この「iCloudミュージックライブラリ」をオンにすると、メインで使用しているiPhoneに保存してある曲がほぼすべて表示されました。
タップすればちゃんと再生されました。
つまり、ストリーミング再生されるようになりました。
ストリーミング再生とは、YouTubeと同じで曲を丸々ダウンロードせずに、一部をダウンロードし、聴き終わったらデータを削除する方式で、容量が小さいiPhoneでも何万、何十万の曲を自由に聞くことが出来るんです。
ただし、弱点として音楽データをその都度インターネット上から取得するため、再生が始まるのに数秒かかります。
すべてのアーチストではないのですが、いくつかのアーチストではこのようにアーチスト順で並べた時に、専用の画像が用意されました。
Apple Musicで公開されているそのアーチストの他の曲も聞いたりすることができます。
プレイリストもパソコンやメインで使用しているiPhoneと同じになりました。
最も再生回数が多い曲の上位25曲が表示される「トップ25」も、パソコンやメインのiPhoneと同じになりました。
iPhoneやiPadに保存されている曲は、このように曲の右側に三角のアイコンが表示されます。
曲名が表示されているのに右側にアイコンがないものは、そのiPhoneやiPadには保存されていない曲になります。
いくつかiCloudミュージックライブラリをいじってみて、不具合かわかりませんが、不思議な現象があったのでピックアップしてみたいと思います。
こちらの画像は、メインで使用しているiPhoneの「クラシック」にある曲のリストです。
「バッハ 無伴奏チェル組曲」「プレリュード ハ長調」「皇帝」の3曲を再生することができます。
ところが、別のiPhone(16GBで曲を保存していない端末)では、この3曲が何故かグレー表示になって再生できなくなっていました。
こちらがメインのiPhoneの「ザ・ハイロウズ」の保存された曲。
こちらは容量が少ない、曲を保存していないiPhone。
iCloudミュージックライブラリをオンにしているので、メインのものとおなじになってはいますが、何故か同じ曲が2つになっています。
どうやらこれは、iCloudミュージックライブラリをオンにした時に、「結合」を選択したからっぽい?
すべてではないのですが、何かしらの条件が重なると、Apple Musicでも提供されている曲が見つかると、このように同じ曲が2つ表示される場合があるっぽい。
CDから保存した場合、「アルバム不明」になっていますが、Apple Musicの場合はちゃんとアルバム名が表示されています。
で、こちらが容量が少ないiPhone。
同じ曲が2つになっています。
これもほんのわずかなのですが、iCloudミュージックライブラリに表示されないアーチストがありました。
先ほどのようにグレー表示ではなく、完全に表示されていません。(加藤いづみ)
Apple Musicにはないアーチストや曲なのかなぁ。と思いましたが、iCloudミュージックライブラリは、Apple Musicにはない曲やアーチストも表示されるので、何かしら別の理由があるようです。
iTunes Matchとの違いは、
・iTunes Matchは、1年間ごとの課金(3980円)。Apple Musicは、1ヶ月毎(980円)。
・iTunes Matchは、所有していない曲は聞けない。Apple Musicは、Apple Musicにある曲であれば聴き放題+ダウンロード可能。
・iTunes Matchは、プレイリストは同期されない。
iTunes Matchは、自分の曲をインターネット上に保存して、たのパソコンやiPadからいつでも聞いたり、ダウンロードしたり出来るサービスになります。
そのため、自分が所有していない曲などは聴くことができません。
Apple Musicに加入した場合の1年間の料金は、11,760円になりますが、iTunes Matchは、3,980円と安くなっています。
またApple Matchは、所有している曲や聞いた曲からおすすめ曲を紹介してくれたり、有線放送のように、好きなジャンルの音楽を流しっぱなしにしたり出来たり、音楽を聞くこと以外にも便利な機能が用意されています。
iTunes Matchは、Apple Musciとは別のサービス。申し込みが必要(詳しくは、iTunes Matchとは?を参照)ですが、「iTunes Match」をオンにします。
曲名の右側に雲のアイコンがあるものは、ストリーミング再生になります。
iCloudミュージックライブラリと同じで、そのiPadやiPhoneに曲が保存されていなくても、パソコンやメインのiPhoneに保存されている曲のリストが表示されました。
タップすれば、ちゃんと聞くことが出来ます。
ただし、iTunes Matchではプレイリストは同期されませんでした。
色々曲が保存されていない容量が少ないiPhoneをいじっていたら、急に曲が消えてしまいました。
2曲だけ保存してあったのですが、それ以外のiCloudミュージックライブラリで表示されていた曲が全て消えてしまいました。
「My Music」を表示させ、「アルバム」(または「アーチスト」「曲」などの場合もあります)の部分をタップします。
「オフライン再生可能な項目」がオフ(灰色)になっていると、そのiPhoneやiPadに保存されている曲しか表示されなくなります。
iCloudミュージックライブラリの曲を表示するには、ここをオン(黄緑色)にします。
メインで使用しているiPhoneも、曲がまったくなくなってしまいました。
「プレイリスト」をタップすると、「プレイリストを作成」というボタンがあるだけ・・・
全て消えてしまいました。
原因はよくわからないのですが、どうもiCloudミュージックライブラリをオフにしたのが原因っぽい。
基本的にはApple Musicの曲だけがデバイスから消えるはずなのですが・・・。
もし、曲が全て消えてしまった場合は、パソコンとつないでiTunesと同期すれば、ちゃんと復元します。
iCloudミュージックライブラリをオンにすると、パソコンに繋げた時にiTunesに、「音楽を同期」がなくなり、「iCloudミュージックライブラリはオンです」という表示になってしまい、音楽の同期が出来なくなります。
今までどおり、「音楽を同期」のチェックが出来るようになりました。
パソコンでiCloudミュージックライブラリを利用するには、iTunesを立ち上げ、左上の小さな三角の部分をクリックし、「メニューバーを表示」を選択します。
「iCloudミュージックライブラリ」にチェックを入れ、OKをクリックします。
パソコンが2台以上あり、音楽が保存されていないパソコンでも音楽を聞くことが出来ます。
最終更新日 2015-09-03 10:29
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