パソコン無しで写真や画像をバックアップする

パソコンを持っていない場合の、iPhoneやiPadで撮影・保存した画像をバックアップする方法を紹介します。SDカードが使えないiPhoneの写真バックアップ。

最終更新日:2017-03-15 19:45

iPhoneで撮影した写真や動画をバックアップする方法を紹介します。
私の友人で、子供が生まれてiPhoneで成長記録を撮影しているのですが、パソコンも自宅にインターネットも引いていないので、写真をバックアップしたいのでどうしたらいいのか?と、聞いてきたので、対策を考えてみました。

iPhone内の写真や動画をバックアップするには、主に以下の3つに別れます。
いずれにしろ、写真の量によってはお金が発生する可能性がありますが、なるべく最小の負担で出来る方法を考えてみました。

バックアップ先 メリット デメリット

パソコンへ
一番簡単で高速
パソコンが有れば無料
大容量
パソコンが必要
インターネット回線が必要

インターネットへ
無料もしくは安価
設定が簡単
一度設定すれば自動でバックアップ
Wi-Fiが必要(写真が少なければなくてもOK)
時間がかかる
最初に設定が必要
容量に制限がある(有料の場合も)

専用機器へ
容量が選択出来る
Wi-Fiがなくてもバックアップできる
維持費がかからない
機器の購入にお金がかかる
(1万円前後)
設定やバックアップが少しめんどくさい
アプリが不安定な場合がある

無料で写真や動画をバックアップしたいのであれば、パソコンへのバックアップか、写真の数が少なければ(15GB以下)インターネット上に無料で保存が可能です。
では、以下バックアップの説明とバックアップ方法していきます。

結局、どこにバックアップすればいい?

お勧めはパソコンへのバックアップです。他の方法に比べて、すんごい簡単。ケーブルを繋げて、中身をパソコンにドラッグするだけ。
が、最近はパソコンの需要がなくなってきたようで、パソコンがない場合は、「専用の機器にバックアップ」がおすすめです。
お金を掛けたくない。とか、自宅や会社・学校にWi-Fiがあるのであれば、インターネット上にバックアップを検討・実行してみることをおすすめします。
インターネット上に保存する場合、パケット通信が非常に多くなるので、パケット定額の制限を8GB以上のプラン(docomoなら「データLパック(8GB)」など)で契約していれば、Wi-Fiがなくても構いません。

パソコンへバックアップ

一番手軽で無料で出来るのは、パソコンへのバックアップです。できれば最新のパソコンがいいのですが、性能が低い安いノートパソコンでもOK。
2万円台からのノートパソコンでも十分バックアップが可能です。が、パソコン用のソフトのダウンロードにインターネット回線が必要なので、注意が必要です。
パソコンに写真をバックアップするには、パソコンとUSBケーブルで接続してバックアップする方法を参考にしてください。

パソコンにバックアップしたあと、iPhone内の写真を削除するには、iPhone内の写真を削除するに進んでください。

インターネット上にバックアップする

自宅や会社・学校などに、Wi-Fiに接続できる環境があれば、インターネット上にバックアップする方法もおすすめです。専用機器を購入する前に、この方法を試してから検討してみるのもいいでしょう。
パソコンへのバックアップと同じで割りと簡単ですが、「Wi-Fi」への接続かパケット定額の8GB以上のプランの契約が必要です。

「Wi-Fiなんてないよ!」という人でも、docomoやau、SoftBankで無料でWi-Fiを使えるサービスが用意されているので、そういった無料Wi-Fiの接続方法も紹介します。
また、インターネット上には15GBまでは無料でバックアップできますが、それ以上だと月々の料金(1ヶ月200~400円ぐらい)がかかります。
ここでは無料でバックアップできるか確認する方法から紹介します。

① 写真の総容量を確認する

まずはiPhoneに保存されている写真や動画の総容量を確認します。これが15GB以下であれば、全て無料で無料でバックアップできるので、はじめに確認してみてください。

まずは 設定を開き、「一般」を開きます。

続いて、「ストレージとiCloudの使用状況」をタップします。

「ストレージ」にある「ストレージを管理」をタップします。

「写真とカメラ」の横に表示されている ○.○GB の数字を確認してください。
画像では4.7GBとなっていますが、この数字が15.0GB以下であれば、無料ですべての写真・動画がネット上にバックアップできます。
もし、15GBを超える数字になっている場合や、今後も写真や動画が増えそうであれば、有料プランを選択するへ進んでください。
有料と言っても、月々200円前後なので、専用の機器やパソコンを購入するより安上がりに維持できると思います。

② Wi-Fiへ接続する

インターネット上にアップロードするために、Wi-Fiによる接続か、8GB以上のパケット定額プランの契約が必要です。最初にWi-Fi接続によるアップロードから紹介します。
写真の容量が少なく、パケット定額プランが大容量のプランに契約している人は、Google Photosのアプリのインストールと設定へ進んでください。

自宅などにWi-Fiがない場合

もし、自宅にインターネットを引いていなかったり、引いていなくてもWi-Fiがない場合は、セブンイレブンやファミマなど大手コンビニへ行ってください。
コンビニでは、docomoやau、SoftBankが提供している、無料でWi-Fiを使用できる「 docomo Wi-Fi 」「 au Wi-Fi SPOT 」「 ソフトバンクWi-Fiスポット 」が使用できます。
自宅や会社、学校などでWi-Fiに接続出来るのであれば、Google Photosにログイン・設定 へ進んでください。

コンビニへ行く

近くのコンビニなどに行きます。店内に入らなくてもWi-Fiの電波が届けばOK。
docomoのiPhoneの場合は、「セブンイレブン」や「ファミリーマート」に行けば使用することができます。
「docomo Wi-Fi」が使えるお店は、
docomo Wi-Fi エリア検索 で検索できます。

auやソフトバンクは、「ローソン」「サークルK」や「サンクス」などで利用できます。
マクドナルドやケンタッキーなどはソフトバンクのiPhoneで使用することができます。
au Wi-Fiスポットが使えるお店は、
au Wi-Fi SPOT エリア検索 で検索できます。
ソフトバンクWi-Fiスポットは、
ソフトバンクWi-Fiスポット エリア検索 で検索できます。
なお、docomoと契約している人はドコモショップ。auはauショップ。ソフトバンクはSoftBank Shopへ行けば確実にWi-Fiを使えます。
※ auとSoftbankは、契約が必要( 解約していなければ、普通は契約済みのはずです )

docomoやau、ソフトバンクのWi-Fiが使えるコンビニや店舗に行くと、自動的にWi-Fiに接続します。
docomoの場合は、「0001docomo」に接続します。

ソフトバンクの場合は、「0002softbank 」ですね。

③ Google Photosのログインと設定

WiFiに接続できたら、Google Photosというアプリをインストールし、Googleアカウントでログインします。

Google アカウントを持っていない場合

Googleアカウントを取得していない人は、「その他の設定」をタップします。
もし、Googleアカウントを持っている人は、メールアドレスの入力へ進んでください。

「アカウントの作成」をタップします。

苗字と名前を入力し、次へをタップ。

生年月日と性別を選択します。
次へをタップ。

Googleアカウントを取得すると、Gmailというメールが使えるようになります。また、このメールアドレスでいろいろなGoogleのサービスへログインします。
Gmailのメールアドレスの「@」より前の部分を決めます。好きな英数字を入力します。

メールアドレスは世界でたった1つのものでなくてはなりません。なので、すでに誰かに使われている場合は、別のものにするか、下に表示された候補の中から選択してください。

続いてログイン用のパスワードを決めます。
1234567
のような簡単なパスワードは設定できません。また、パスワードは絶対に何かにメモしておいてください。

パスワードをわすれた場合に必要になる電話番号を入力します。電話番号の登録はスキップすることも出来ますが、パスワードを忘れたり、乗っとり被害に合わないためにも、入力しておいたほうがいいと思います。

入力した電話番号にショートメールが届きます。このショートメールに、確認コードが記載されているので、この確認コードを・・・

次の画面で入力し、次へをタップ。

プライバシーポリシーと利用規約が表示されます。
「同意する」をタップ。

ようやく使えるようになりました。
「次へ」をタップします。
次は、こちらに進んでください。

Googleアカウントを持っている場合

Googleアカウントを既に持っている人は、Gmailのメールアドレスを入力して、「次へ」をタップします。

パスワードを入力します。「次へ」をタップ。

④ Google Photosの使い方

「バックアップと同期」がオン(青色)になっていることを確認し、「続行」をタップします。
なお、「モバイルデータ通信を使用してバックアップ」をオンにすると、大量のパケットを使用するので、オフにしておいたほうがいいでしょう。

写真と動画のアップロードサイズを選択します。
もし、画質を落としたくない場合は、「元のサイズ」をチェックしてください。15GB以下という制限がありますが、高画質のままバックアップできます。
もし、15GBを超えてしまいそうで、画質が多少劣化したも良い場合は、「高品質」を選択すれば、制限がなくなります。
「続行」をタップ。

最後に「お知らせを受け取る」を「オンにする」(オフでも構いません)をタップします。

簡単な使い方が表示されるので、画面を右から左へスワイプし、4つ目の画面で一番右下にあるチェックをタップします。

ようやく使えるようになりました。もし、Wi-Fiで接続している場合、自動でバックアップが開始されます。
バックアップの様子を確認するには、左上の丸で囲った部分をタップします。

「アシスタント」と書かれた部分をタップします。

アップロードの進行状況が表示されます。
「残り334個」は、あと334個の写真や動画がアップロード待ち。という意味です。
ちなみに、コンビニなどのWi-Fiだとアップロード速度がすご~~く遅いので、1枚の写真をアップロードするのに10~20秒ぐらいかかります。つまり、100枚の写真に16~33分ほどかかる計算になります。(笑)なので、docomo ショップなどの契約している携帯電話会社のショップに行き、椅子に座りながらアップロードしたほうがいいかも。

アップロードがまだ終わっていない画像は、このように円形の矢印がついています。
注意点として、iPhoneの場合は、Google Photosのようなアプリを使って写真をアップロードする場合、画面が点灯していないとそこでストップしてしまう可能性があるので、画面をつけっぱなしにしておいてください。
バックアップする前は必ず、満充電しておくことをおすすめします。

インターネット上に保存したあと、iPhone内の写真を削除するには、iPhone内の写真を削除するには に進んでください。

専用の機器を使う

iPhoneはMicroSDカードが使用できません。
なので写真などのバックアップは、基本的にはパソコンやインターネット上のクラウドサービスなどを利用するのが一般的なのですが、iPhoneに接続できるUSBメモリを利用することで、パソコンやWi-Fiが無い状態でもアドレス帳や写真、動画などをバックアップ出来るi-FlashDrive [PCATEC] [iOS8.1対応] 新型iPad air2/air/iPadmini1/2/3/iPhone6/6plus/5/5C/5S ios8 Lightning全対応 Lightning to i-FlashDrive Mirco SD/SDカードリーダー[iOS8.1対応]を紹介します。
注意!
最近、今回紹介するアプリが強制終了するバグが多いようです。
なので、iPhoneの写真をMicroSDカードへバックアップする方法で紹介した方法のほうが確実かもしれません。

なお、iPhone内の写真をパソコンに転送するには、iPhoneの画像をPCに転送するにはフォトストリームとは?設定と使い方を参考にしてください。

i-FlashDriveとは

iPhoneにつなげてMicrSDカードなどを使えるようにする商品は割と多いのですが、意外と価格が高く、なかなか手が出せないのですが、この商品は8GBの容量しかありませんが2200円程度と安いので、手軽にバックアップできると思います。

片側はiPhoneやiPadと接続するLightningコネクタで、反対側はパソコンと接続するUSBコネクタになっています。
パソコンが有る人は、このUSBメモリを経由してiPhoneなどに写真や動画、音楽ファイルなどをコピーしたりも出来ます。

容量は8GBしかありませんが、16GB以上のi-FlashDriveもあります。

こんな感じにiPhoneの充電用コネクタに接続して使用します。

i-FlashDrive

i-FlashDrive HD - PhotoFast Co. Ltdこのi-FlashDriveを利用するには、専用のアプリを使用します。
まずはインストール。

起動時に使い方が表示されるので、「スキップ」をタップします。

「スタート」をタップします。

写真のバックアップ

これがアプリの基本画面になります。
では、さっそくiPhoneで撮影した写真をこのi-FlashDriveにバックアップしてみましょう。
「写真」をタップします。

ちょっとわかりにくいのですが、「本体(アプリ内)」の下にある ▼ をタップします。

すると、「本体(アプリ内)」「外付けドライブ」「カメラロール」と3つの保存場所が表示されるので、「カメラロール」をタップします。

iPhoneの「写真」内にあるアルバムの一覧が表示されるので、「カメラロール」をタップします。

カメラロール内のすべての写真をバックアップする場合は、左上のボタンをタップします。

バックアップには非常に時間がかかるので、大事な写真だけ選択してバックアップすることも出来ます。
もし、選択した写真のみバックアップしたい場合は、右上の「選択」をタップします。

選択された写真や画像は、このようにチェックマークが付きます。

USBメモリに保存する場合は、右下にある「Sync to External」をクリックしてください。
このボタンは、iPhoneにi-FlashDriveを繋げていないとタップできないようになっています。
その隣の「Sync to In-App」は、iPhone内のアプリが参照できる場所に保存します。
USBメモリ内からiPhoneにコピーするときに使います。

コピーが開始されます。
コピーは、画像1枚あたり2秒ぐらいかかるので、1000枚で2000秒(33分)ほどかかります。
その間、iPhoneがスリープ状態にならないようにディスプレイを点灯させたままにしておいてください。
スリープにならないようにするには、「 設定」の「一般」にある「自動ロック」を開き、「しない」にしておきます。

また、バッテリーが0にならないように100%まで充電しておくといいと思います。
コピー中、スリープ状態になったり、他のアプリに切り替えるとコピーがそこで中断されてしまうようなので注意してください。

コピーできたか確認する

コピーが完了したら、左上の矢印ボタンをタップします。

左上の基本画面に戻るボタンをタップします。

右側の「外付けドライブ」をタップします。

カメラロールのバックアップは、「CameraSync」の中に保存されています。

「Photos」をタップします。

USBメモリに保存された写真が表示されます。
右上の「選択」をタップすると・・・

チェックボックスが出るので、LINEなどで送ったり、パスワードを入力しないと見られないように設定することも可能です。
LINEなどで送りたい場合は、「共有」をタップします。

「LINEで開く」をタップして、送信したい相手を選択してください。
「プリント」をタップすると、印刷することも出来ます。

パスワードを設定するには

パスワードを設定するには、右下の「さらに」をタップします。

「ロック」をタップします。

パスワードを決めます。

パスワードを設定した写真は、このようにカギのマークのアイコンになります。

見ようとしてもパスワードを設定しないと見ることができなくなりました。

動画のバックアップ

iPhoneで撮影した動画をバックアップするには、基本画面に戻り、「ビデオ」をタップします。

「本体(アプリ内)」は、iPhone内のアプリで参照できるスペースに保存した動画です。
「My iTunes Video」は、iTunesを使ってパソコンから動画をiPhoneへコピーした動画です。
iPhoneで撮影した動画は、「カメラロール」にあります。

あとは写真と同じようにバックアップします。

USB内に保存した動画を再生させることも出来ます。

パソコンからiPhoneに画像や動画をコピーする

パソコンにある画像や動画をiPhoneにコピーするには、PCの画像をiPhoneに転送するにはで紹介したようにUSBケーブルを使う方法が一般的なのですが、このi-FlashDriveでもiPhoneに動画や写真、音楽ファイルなどを転送することが出来ます。
さらに音楽なども、iTunesを介さずにiPhoneに転送することも出来ます。
アンドロイドで聞いていた音楽を聞きたいときなども、利用できます。

i-FlashDriveをパソコンに挿すと、右上に通知が表示されるので、ここをクリックします。

「フォルダーを開いてファイルを表示」をクリックします。

i-FlashDrive内に適当なフォルダを作成し、コピーしたい画像や動画、音楽ファイルをドラッグします。

今度はiPhoneにつなげ、アプリを立ち上げます。
「外付けドライブ」をタップします。

USBメモリ内に保存された音楽ファイルが表示されました。

アプリには音楽再生や動画再生などに対応しているので、再生することが出来ます。
ただし、プレイリストなどは作成できないようです。

iPhoneにコピーするには

iPhone内に保存するには、画像と同じように保存したいファイルにチェックを入れ、「コピー」をタップ。

コピー先を「本体(アプリ内)」をタップします。

エラーが出る場合

「認証エラー
PhotoFastの素晴らしい商品をぜひご購入ください」というようなエラーが表示された場合は、アプリを終了し、もう一度i-FlashDriveを繋ぎ直してみてください。
もし、何度もこの警告が出る場合、製品のファームウェアをアップデートする必要があります。
ちょっとめんどくさいのですが、iFlashDriveが使えない!?エラー対策を参考にして、ファームウェアを更新してみてください。

iPhoneにつないだ時にこのような画面が出るようになるので、「許可」をタップすると自動でアプリが立ち上がります。

バックアップした写真をiPhoneから削除する

iPhoneの容量がパンパンの場合、バックアップが済んだら、バックアップ済みの写真は削除して空き容量を増やしましょう。iPhone内の写真を削除する方法を紹介します。
なお、削除する前にiPhone全体をバックアップしておくことをおすすめします。iPhoneのバックアップは、iPhoneのバックアップと復元を参考にしてください。

iPhoneの「写真」を開きます。

「アルバム」の中の「カメラロール」を開き、右上の「選択」をタップします。

削除したい写真を選択します。まとめて選択するには、左から右へ指をディスプレイから離さずにスライドさせると一気に選択できます。

右下のゴミ箱のアイコンをタップします。

確認画面が出るので、○項目を削除をタップします。

削除した写真や動画はいったん「アルバム」の中にある「削除した項目」に移動されます。

削除ボタンをタップしてから30日間はここに保存されます。もし、完全にiPhoneから削除したり、もしくは逆に復元したいときは、右上の「選択」をタップし

「削除」もしくは「復元」したい写真を選択し、完全にiPhoneから削除したい場合は、左下の「削除」を。逆に復元したい場合は、右下の「復元」をタップしてください。

Google Photosの削除の注意

Google Photosのアプリから削除を選択すると、インターネット上の写真もiPhoneの中に保存されている写真も削除されてしまいます。
なので、上記の方法(「写真」から削除する)で削除すると、iPhone内の写真は削除されますが、インターネット上の写真は削除されずに残ったままになります。

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