広告ブロック(コンテンツブロッカー)で、クッキーはきちんと動作するのでしょうか?とあるページに設置したアクセスカウンターで調べてみました。
Last update 2015-10-07 03:21
iOS9から搭載されることになった、「コンテンツブロッカー」。これは、ページ上の一部のコンテンツを表示させなかったり、無効にさせる機能です。
今回は、クッキーがコンテンツブロッカーでどのような扱いになるのか調べてみました。
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広告ブロック(コンテンツブロッカー)で使えなくなるものをまとめてみました。以下の表を見ると、「AdSense」や「Analytics」以外は普通に使えました。
とはいえ、この2つが使えなくなるとなると、かなり大手サイトを始め、個人で公開しているブロガーでも痛いでしょう。
特に「ユニバーサルアナリティクス」が全滅とくれば、大手サイトはもとより、アナリティクスをレクチャーするSEO業社も大ダメージを受けるのではないでしょうか。
ストアサイトでは、これらの情報を元に訪問者の使いやすいように、そして興味をもつようなサイト構成をしているわけですから、アナリティクスが使えないとなると八方塞がりに陥ることになります。
オン | オフ | |
---|---|---|
AdSense | 表示されない | 表示される |
Analytics | 表示されない | 表示される |
Cookie | 使える | 使える |
REFERER | 使える | 使える |
さて、今回、私はコンテンツブロッカーでクッキーが使用できなくなるのではないかと思って、私のサイトのとあるページにだけ、ちょっとした仕掛けを組み込んでみました。
私が作成した、アクセスロガーを設置してみたのです。そのページに訪問すると、訪問者の「アクセス時間」「訪問者のIPアドレス」「訪問者のホスト名」「使用しているブラウザー情報」「どのページから呼びだされたか(リファラー)」そして、クッキーを使用して何回目の訪問なのか、を記録することが出来ます。
私のサイトは、一度訪問したらそう何度も訪問するようなページではななく、殆どの訪問者は一期一会。もう二度と訪問しないユーザーばかりだったのですが、一部のユーザーは、2回、3回と訪問していることがわかりました。
そしてこの2回目、3回目と訪問したユーザーが、初回にアクセスした時に仕込ませたクッキーを覚えているかどうか、を調べることで、クッキーが有効にしているか無効にしているか、もしくは消去してしまったのか、がわかるはずです。
すると、意外なことがわかりました・・・。
私のサイトはどちらかと言えば、訪問元が検索サイトからの流入が多いってこともあり、知りたい情報が入手出来たら、もう二度と用がないページに成り下がってしまいます。場合によっては知りたい情報がなくて、帰ってしまう人もいるでしょう。
2015年10月6日の、そのちょっとした仕掛けを設置したページの訪問者の数は、446人でした。
そのうち、その日に同じページに再びアクセスした人は、なんと59人もいました。これは訪問者数の13.2%が、もう一度同じページにアクセスしてくれたことになります。
実際には、10月6日のPV数は、550だったので、3回以上訪問している人もいたことになります。(まぁ、私のアクセスが原因かもしれませんが・・・)
で、ここからが本題。意外なこと、というのは、クッキーをオフにしている人の割合が非常に多かったのです。
私は仕掛けとして、訪問者が何回そのページにアクセスしたか、を計測するため、クッキーを使ってカウントすることにしました。
ところが、同じIPアドレスにもかかわらず、2回目にアクセスした時に、クッキーで覚えさせておいた数字が取得できなかった人が、この日(10月6日)に9人もいたのです。
複数回訪問してきた人の数が、59人。この内の9人がクッキーが無効(もしくは消去されていた)ということになります。
これは、15.26%という以外と無視できない数字だと思います。
この日以外の日でも、だいたい16%ぐらいに落ち着きます。
中には、おなじIPアドレスで、パソコンとiPhoneから、というユーザーも居るはずです。なので、2回目に訪問してきたユーザーのブラウザの情報を調べて、もし、ブラウザが同じなのにクッキーを記憶していなければクッキーを無効にしている、と言ってもいいでしょう。
クッキーが無効かどうかは、2回以上アクセスしてくれないと調べることが出来ないのですが、大方、全体の15%程度がもしかしたらクッキーを無効にしている可能性があるのかもしれません。
クッキーとは、訪問者のパソコン、スマホにデータを保存することが出来る便利な機能の1つで、要は一度会員サイトにログインすると、2回め以降はIDやパスワード入力らんが自動的に埋まっていたり、2回目以降は自動的にログイン出来るアレです。
Amazonや楽天、Gmailなど、一度ログインしてしまえば、いつアクセスしてもログイン状態が維持されていますよね。
いちいちIDやパスワードを入力しなくてもいい便利な機能なのですが、他人にパソコンやスマートフォンを操作されたり、ウィルス等に感染すると、保存させておいたIDやパスワードを盗み見されてしまう可能性があるので、最近のセキュリティソフトや、ブラウザでも「プライベートモード」と言って、ブラウザを閉じると、記憶しておいたクッキーをすべて消去してしまう機能が搭載されるようになりました。
会社や家族で同じパソコンを使用している場合、クッキーでIDやパスワードを記憶してしまうと、他人に自分の会員サイトなどにログインされてしまう可能性があるわけです。
ただ、自分しか使わないようなスマートフォンの場合は、それほど危惧する必要はなく、むしろクッキーの便利さの恩恵を残しておいたほうがいいんじゃないかな。と思っているんですが、中にはクッキーを削除してしまうような人も多くいるってことですね。
さて、私を始め個人ブログなどでは、クッキーをブロックされてもまったく問題はないでしょう。
せいぜい、コメントを書き込むときに、2回目以降は名前を自動的に入力してくれる、程度にしか使っていないでしょう。
とはいえ、大企業やストアサイトなどにとっては、クッキーが使えないとなると、色々困ることが多いかもしれませんね。
今回は、まだ設置して日付が経っていないので、ある程度データが取得できてきたら、もう一度修正して公開したいと思います。
もう1つ面白い点が。クッキーが無効になっているユーザー9人のうち、パソコン(だと思われる)ユーザーは、6人。
iPhoneユーザーは、3人でした。
コンテンツブロッカーでは、クッキーはブロックされないので、プライベートモードでのアクセスでしょうか?
データを取得していくうちに、クッキー以外にも色々なおもしろいことがわかってきました。
まず、docomo、au、SoftBankユーザーの割合ですが、PV数550のうち、docomoが6.9%。
auが13.5%。
SoftBankが10.54%でした。
設置したページがiPhone関連のページだったので、docomoではまだまだアンドロイドユーザーが多いようです。
また、以前はiPhone=SoftBankという図式が成り立っていましたが、今では完全にauに逆転されているようです。
また、iPhoneユーザーで、標準のブラウザアプリ「Safari」を使っている人の割合は、約94.9%とかなり高い数字になっています。Windowsでは、標準で搭載されているInternet Explorerより、GoogleのChromeを使っている人のほうが多いと言われていますが、スマートフォンの場合は、ブラウザの違いがそれほど明確で無い為、ほとんどのユーザーが標準のブラウザに落ち着いてしまっているようです。
今後、このような関連ページを作成していく予定です。
最終更新日 2015-10-07 03:21
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投稿日:2015-10-07 | | |