iOS9から搭載されたコンテンツブロック(通称広告ブロック機能)は、アナリティクスも無効になってしまうのでしょうか?実際に調べてみました。
Last update 2015-10-24 23:43
iOS9から搭載された「コンテンツブロック」、通称広告ブロック機能。実際には条件にマッチした部分を表示させない機能なのですが、うわさによるとデフォルトでGoogle(ユニバーサル)Analyticsもブロックしてしまい、ログが記録できなくなるんだとか。というわけで実際に調べてみました。
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私のサイトのような個人の、それも弱小なサイトであれば、正直Analyticsで分析する程でもないし、参考程度、というよりモチベーションを上げるための機能って感じなんですが、店舗サイトや大規模サイトではAnalyticsが機能しなくなると死活問題でしょう。(その割にあまり騒がれていませんが。騒いでいるのは一部のブロガーと、SEO関係者だけのような気がする)
というわけで、実際に広告ブロック機能を有効にさせた状態でアクセスしてみてAnalyticsがきちんとログを記録してくれるか検証してみました。
実験は、WindowsやiPhoneからアクセスして、広告ブロックをオンにしていないChromeからと、iPhoneの広告ブロックをオンにしたSafariからの3つから3回アクセスして、Analyticsに記録されるか、というもの。
結果は以下。
OS | ブラウザ | アクセス | Analytics |
---|---|---|---|
Windows8 | Chrome 広告ブロックOFF |
3 | 3 |
iOS | Chrome 広告ブロックOFF |
3 | 3 |
Safari 広告ブロックON |
3 | 0 |
見事に拒否られていました。Analyticsのログは、反映に半日ぐらいかかったりするので、リアルタイムアクセスでも確認してみました。が、やっぱり広告ブロックをオンにしたSafariではうんともすんとも言わない状態でした。
ちなみに私は、検証用にiPhone1台に広告ブロックを入れたものの、普段はオフにしています。パソコンでも、カスペルスキーというセキュリティソフトを入れていて、広告を表示させない機能があるのですが、OFFにしています。それほど広告で困ったことないし。ただ、アメーバブログをiPhoneで見ると、グラフィカルな広告がディスプレイ下に固定されてしまうので、その時だけ手動でリーダーモードで表示させています。
アナリティクスと実際のアクセス数を比較したり、広告ブロックユーザー数の割合などを調べてみたかったので、ちょろっと簡単にアクセスカウンターをプログラムってみました。
広告ブロックのクッキーの扱いやリファラーなども調べたかったし。
こんなシンプルなプログラムでも、必要最低限のデータは取得できると思います。
一応、1日ウン千PVもあるようなページでも、データが飛ばずに動いてくれると思いますが、設置するならPHPが理解できる人のみ(笑)にしてください。
で、これを・・・「gifCounter.php」というような名前で保存して・・・
<img src="gifCounter.php" alt="" width="1" height="1" border="0">
こんな感じで各ページに設置。あとは必要に応じて、解析プログラムなんかでログを表示してもらえば、と思います。
さて、どんな感じのログが記録されたか、なんですけれど、これがよくわからない!(笑)
というのも、何故かこの自作カウンタープログラムで記録したログより、Analyticsで記録した訪問者数の方が多かったという。(笑)
Analyticsブロックされてないのか??と、思いましたが、私が広告ブロックをオンにしてアクセスすると、Analyticsは反応しないし・・・。というわけで、設置して様子を見ているところです。
今回のアクセスカウンターを作成したのは、広告ブロック機能は、特定のクラス(class="ads-area"など)があると表示させないので、カウンターを2つ用意して、1つには表示されないクラスを指定させれば広告ブロックユーザーの割合を検証できるのではないか。と思ったからなんですが、なんと・・・
広告ブロックは表示させないものの、画像は読み込んでいる。ということがわかりました。つまり
<img src="gifCounter.php" alt="広告ブロックオフもカウント用" width="1" height="1" border="0" class="ads-area">
と書くと、広告ブロックをオンにしていると表示されないものの、きちんとアクセスカウンターは動作してるんです。
アクセスログを記録してわかったのですが、コンテンツブロッカーでクッキーは有効か?でも書いたように、クッキーを拒否している人がかなり多いということ。
だいたい、12~20%の人がクッキーを無効にしているっぽい。
あと、Wi-Fiを使っている人が70%前後いるということもわかりました。
iPhoneの使い方を説明する上で、Wi-Fiってなに?という説明が一番苦労するので、これだけWi-Fiが普及しているということがわかったのは、その必要性も薄らいでくるのかな。と思います。
それと、iPhoneではChromeはほとんど使われていなくて、Yahoo!ブラウザがSafariに続いて使われていることも判明。とはいえ、92%程度のユーザーはSafariを使っているっぽい。
ふと思ったのですが、そっか、Apacheのログを確認すればいいじゃん。と。私の借りているレンタルサーバーは、一応はApacheのログも参照できるようなので、ダウンロードしてみました・・・すると・・・
私は5~6年ぐらい、自宅サーバーも立ち上げていたのでApacheのログを見るのも慣れてはいるのですが、このレンタルサーバー、私が所有しているすべてのドメインを1つのログファイルにまとめられているのですが、なんと1日のアクセスログが、1GBにもなっていました。(汗)
自鯖を立ち上げていた頃は、画像やJS、CSSファイルへのアクセスログは記録しないようにしていたのですが、今のレンタルサーバーは全て記録されているので、ログがものすごい膨大に膨れ上がっていました。
この膨大なログファイルの中から、特定のページのアクセスログを拾うのは無理でした。(笑)
それに設置したページも、1日600件ぐらいのアクセスがあるので、PVはわかるものの、訪問者数をカウントするのはほぼ無理でした・・・(300万行ほどある)
というわけで、今は広告ブロックしている訪問者を識別するプログラムも併用して様子を見ているところです。
広告ブロック機能を使用している人は、まだまだ少数派のようです、が、日に日に増加しているのは確かなようです。
この最近の3日間だけでも、ガンガン増えているのがわかります。
今現在、全体のアクセスに対する広告ブロックユーザーの割合は、%です。(リアルタイムに出力する画像を使用しています)
その中でもiPhoneの広告ブロック機能を使っている人が増えているのが気になります。
最終更新日 2015-10-24 23:43
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投稿日:2015-10-08 | | |