iCloudとは?設定と使い方

iOS5から始まったiCloud。iCloudとは何でしょう?実際に体験してみました。設定と使い方を紹介します。

最終更新日:2020-12-30 14:54

iOS5で加わったiCloud(アイクラウド)
Cloud(クラウド)とは、インターネット上にデータを保存して、ログインすればどの端末からもデータにアクセスできるようなサービスですが、iPhoneの新しくなったOS、iOS5からiCloudというサービスが始まりました。
iCloudそして、iCloud Driveとは、いったいどんなサービスでしょう?

目次

iCloudとは?

iCloudとは、iPhoneに保存されたデータを自動でネット上に保存して、パソコンやiPadからデータにアクセスできるサービスです。
簡単に言ってしまえばデータをiPhoneの中に保存するだけでなく、インターネット上にも保存してしまおう。ということ。

iCloudを使うには

iCloudを使うには、iPhoneの設定画面でApple IDでサインインするだけです。あとは自動ですべて必要なデータをiCloud上に保存してくれます。
iCloudに保存されたデータは暗号化されているので、パスワードやパスコードがわかっていないと取り出すことができません。
パスワードを忘れてしまうと、最悪、Apple社に頼んでもデータを取り出すことができなくなるほど強固なセキュリティなので気を付けてください。

iCloudへサインイン

iPhoneを使っていれば基本的にすでにiCloudを使っている状態になっています。確認するには以下。

iCloudにサインインしていない場合

設定を開き、一番上(検索の下)がこのように「iPhoneにサインイン」と表示されている場合、iCloudはオフになっています。
ここをタップします。

Apple IDに登録したメールアドレスを入力します。

②の「次へ」をタップ。
もし、まだApple IDを作成していない場合は、Apple IDの作成を参考に作成しておいてください。

パスワードを入力します。
パスワードを忘れてしまった場合は、Apple IDのパスワードを忘れた場合の復元を参考にしてください。

iPhoneのパスコードを入力します。
このようにiCloudは、IDとパスワードだけわかっていても使用できないようになっています。

iPhoneを複数持っている場合は、他のiPhoneのパスコードを求められる場合もあります。

現在iPhoneに登録したブックマークなどを結合するか決めます。
場合によっては同じブックマークが登録されてしまう場合があるので注意。
iPhoneのブックマークを削除・整理するには

これでiPhoneでiCloudを使うことができるようになりました。

既にサインインしている場合

すでにiCloudにサインインしている場合、
設定を開くと一番上に自分の名前が表示されています。
ここをタップします。

iCloudの詳しいデータを見るには「iCloud」をタップします。

「容量」は、iCloudに使用しているデータの容量と、どれくらい使用できるかが表示されています。
無料で使用できる容量は5GBです。私の場合は、月々130円を支払って50GBにグレードアップしています。
「書類」は、iPhoneのいろいろなアプリで使用しているデータの総量です。ここにアプリのデータが保存されているおかげで、新たにiPhoneを買い替えてもアプリをインストールするだけですぐに今まで通り使えるようになります。

「バックアップ」は、iPhoneのバックアップデータです。このバックアップデータは、iPhoneを買い替えた場合などにiPhoneを復元するのに使われます。

iCloudでなにが出来る?

iCloudでなにが出来るのでしょうか?
主にデータのバックアップに使われます。
基本的に使う側は意識する必要はありません。データのバックアップはほぼ自動で行われます。

連絡先の自動バックアップ

例えば最も大事な 連絡先アプリに登録したデータ。
この連絡先のデータは、ネット上のiCloudに自動でかつリアルタイムに保存されます。

例えば連絡先のデータが消えてしまった場合も、ネット上からすぐに復元することができます。
iPhoneの連絡先が消えた場合の復元方法

LINEのトーク履歴もiCloudにバックアップされます。
iPhoneを買い替えた場合などですぐに復元することができます。

LINEのトーク履歴のバックアップと復元方法

写真をネット上に保存

最もiCloudが活躍するのが写真でしょう。iPhoneには「マイフォトストリーム」という機能があり、30日以内に撮影・保存した写真や画像をiCloud上に保存し、iPadやMacを持っていれば自動的ダウンロードしてくれる機能があります。

Macを持っていればいちいちケーブルでiPhoneとつなげて写真を転送・・・などしなくていいので、とても楽です(Windowsでも出来ますが、うまく機能しない)。

iCloudの写真を保存する機能には、「iCloud写真」と「マイフォトストリーム」の2種類があります。

iCloud写真とは

iCloud写真とはiPhone内の写真・画像をすべてiCloudに自動で保存する機能。が、先ほども書いたとおり、iCloudの使える容量は無料版で最大5GBなので、iCloud写真をオンにしているとすぐに容量がいっぱいになってしまいます。
写真を大量に撮影する人は、ここをオフにしておいてください。

マイフォトストリームとは

に対してマイフォトストリームは、30日以内に撮影もしくは保存した画像のみをiCloud上に保存します。
30日が過ぎた写真に関しては自動的にiCloud内のものは削除されます。(iPhone内の写真は削除されません)
なのでこちらをオンにしておけばOK。

iPhoneのバックアップ

それからめったに使わないかもしれませんが、買い替えや機種変に必要なバックアップと復元もiCloudが使われます。
iPhoneの設定やインストールしたアプリ、動画や写真、メッセージの履歴などもバックアップし、新しくiPhoneを購入した時に今までと同じように使うことができます。
バックアップと復元については、iPhoneのバックアップと復元を参考にしてください。

無くしたiPhoneをネットで探せる

意外と大事なのが、どこかに置いてきてしまったiPhoneをネット上で探せる「探す」が使えます。
この探すはiCloudにログインしていると自動で位置情報を反映し、今どこにあるか探すことができます。
「探す」の使い方に関しては、なくしたiPhoneを探す iCloudを参考にしてください。

パソコンからアクセスする

パソコンからiCloud.comにアクセスし、「Apple ID」と「パスワード」を入力し、ログインします。

はじめてパソコンからアクセスするときは、本人確認が実行されるので「確認」をクリックします。

本人確認用の4桁のコードをどこに送るか選択します。
「iPhone」か電話番号のどちらかをタップし、右上の「次へ」をタップします。
次回からこの確認を省略する場合は、「このブラウザを記憶する」をオンにしておきます。

iPhoneに確認コードが届きます。

この確認コードをパソコンの方にも入力します。

パソコン版のiCloudにログインできました。

パソコンで連絡先を追加・編集する

「連絡先」を開くと、このようにパソコン上からもiPhoneに保存された連絡先を見ることができます。
「編集」をクリックすると、編集することができます。

編集しているところ。

「写真を追加」をクリックすると、連絡先に相手の写真を設定することもできます。

パソコンに保存されている写真を「ここに写真をドラッグ」にドラッグすると・・・

このように写真を設定することができました。

パソコンからiCloudのメールを確認

iCloudでもらえるメールアドレスは、パソコン上からも確認したり、送信したりすることができます。

カレンダー

カレンダーを使ったスケジュール管理もパソコンからできるようになりました。

容量の確認

iCloudで無料で使用できる容量は、5GBとなっています。
そのため、写真や動画の量が多いとすぐに空き容量がなくなってしまいます。
続いては、空き容量がどのくらいか、また、何が容量を圧迫しているか確認する方法を紹介します。

先ほどの画面の「容量」と書かれた右横の数値がiCloudの空き容量になります。

その下のアプリのリストは、iCloudに保存するアプリのデータのオン・オフです。

基本的にはすべてオンにしておいてOKです。
が、「写真」がたくさんある場合、「バックアップ」ができなくなる可能性があるので確認してみます。

「バックアップ」をタップします。

このように「iCloudストレージに十分な空き容量がないため、このiPhoneのバックアップは作成できません」という表示の場合、データが多すぎてバックアップができない状態になっています。
この場合たいてい、「写真」の量が多すぎる場合が原因です。

写真のバックアップをオフにする

写真や動画はすぐに5GBをオーバーしてしまうので、解決策としては、2つありますが、「写真」のバックアップをオフにする方法があります。
やり方は・・・

「容量」をタップします。

「ストレージを管理」をタップします。

「容量」の右横に表示されている数値が、残りの空き容量になります。
ネット上に保存できるデータは、アプリごとにオン・オフすることができます。

デフォルトですべてがオンになっているので、保存しなくていいデータは、オフにしておくと容量をセーブすることができます。
基本的には、「連絡先」「カレンダー」「リマインダー」「メモ」「バックアップ」「キーチェーン」「iPhoneを探す」はオンにしておきます。

容量を確認する

さて、iCloudは自動でデータをバックアップ便利な機能なのですが、写真や動画もiCloudに保存しておくと、無料で使用できる容量をオーバーしてしまう可能性があります。
そこで、残りの容量がどれくらいあるか、また、どのデータが容量を圧迫しているか確認してみます。

「容量」をタップします。

「使用可能」が残りの空き容量です。
「ストレージを管理」をタップします。

「iPhone」をタップします。

「フォトライブラリ」が21.2GBもありました。
もし、このようにフォトライブラリの容量が大きい場合、ここをタップしてオフにします。

「オフにして削除」をタップします。

フォトライブラリがバックアップされない状態になりました。
「次回作政治のサイズ」が2.4GBに減りました。
「バックアップ」の「フォトライブラリ」をオフにすると、ネット上に保存してあるiPhoneで撮影した写真や動画がすべて削除されます。が、iPhoneの中に保存されている写真や動画はそのまま残るので、もし、この容量が大きすぎてバックアップが出来ない場合は、このようにiCloudにバックアップするのはあきらめて、パソコンに保存した方がいいかもしれません。
iPhoneの写真をパソコンに転送する方法は、iPhoneの画像をPCに転送するにはを参考にしてください。

iCloudの容量を増やす

もし、写真も動画もすべてiCloudにバックアップしたい。とか、パソコンを持っていない人は、有料でiCloudの容量を増やすことが出来ます。
料金は、

5GB 20GB 200GB 500GB 1TB
無料 月額100円 月額400円 月額1200円 月額2400円
無料 1200円/年 4800円/年 14400円/円 28800円/年

となっていて、かなり安い料金で利用することが出来ます。バックアップ・復元するときだけ契約することも出来るので、
私の場合は、20GBを超えていたので、200GBを契約してみました。

先ほどの「設定」→「iCloud」→「ストレージを管理」まで進み、「iPhone」をタップします。

「さらに容量を購入」をタップします。

お好きな容量を選択します。
私の場合は、写真の容量が20GBを超えてしまっていたので、200GB(400円/月)を選択しました。

Apple IDのパスワードを入力します。

クレジットカードの情報を入力します。
すでに入力された状態なので、セキュリティコードを入力するだけです。

確認画面になるので「購入する」をタップします。

iCloudの容量が無料時の5GBから200GBまで増えました。

解約するには

有料ストレージは、バックアップが必要なくなったら解約したり、容量を減らしたりすることも出来ます。

「iCloudストレージ」の容量選択画面で、「ダウングレードオプション」をタップします。

いつでも容量を少なくしたり、無料版に切り替えることが出来ます。
なお、ダウングレードしても期限が来るまでは、使用することが出来ます。

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