iPhone 14 Pro買い替えるメリットは有るか?
最終更新日 2022-09-10 18:17
2022年9月8日、Appleから新型iPhone、iPhone 14および、iPhone 14 Max、そしてiPhone 14 Proシリーズが発表されました。
多くの人が「がっかりした」と思っている人が多いようです。そこで、iPhone 14 ならではの機能などがあるか調べてみました。
iPhone 13 Proなどと比較してみます。
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目次
iPhone 14だけの機能
iPhone 13との比較
正直言って、iPhone 14ノーマル版に関しては、目新しい機能はほぼありません。
CPUもカメラもiPhone 13と同じ。CPUは、iPhone 13が「A15 Bionicチップ4コアGPU」だったのが、「A15 Bionicチップ5コアGPU」に変わった程度。
画面のサイズも同じ、大きさも同じ。というわけで、目新しい機能がないんですよねぇ。
バッテリー容量
唯一の違いが、バッテリーの持ち。
iPhone 13は、ビデオ動画再生時間が19時間といままでのiPhoneの中でも大幅に伸びたのですが、iPhone 14は26時間と約1.4倍に増えました。
今回、iPhone XS(14時間)やiPhone 11(17時間)、そしてiPhone 12(17時間)から買い替えを検討している人もいるかも知れませんが、バッテリー持続時間に不満がある人は買いでしょう。
価格
iPhone 13と14では、ほとんど性能に差がないと書きました。が、価格は、iPhone 13のほうが2万円以上安くなっています。
Appleストアでは、2万7000円もiPhone 13のほうが安い結果に。
2万7000円が、バッテリー持続時間が1.4倍に値するかは人それぞれですが、もともとiPhone自体の価格が高いので、微妙なところです。
iPhone 14 Proだけの機能
iPhone 14は、ほぼ前世代と変わりがないので、特別な理由がなければ魅力がないのですが、iPhone 14 Proは意外と魅力的な機能が揃っています。
以下ではPro版だけに搭載された機能のうち、魅力的と思えるものから順に紹介します。
バッテリー容量
ノーマル版のiPhone 14でもバッテリー持続時間は伸びたのですが、iPhone 14 Pro Maxでは、最大29時間のビデオ再生に増えました。これは、iPhone SE3の約2倍です。
iPhone 14 Proでも最大23時間のビデオ再生。
私は現在、iPhone 12 Pro(最大17時間のビデオ再生)なので、バッテリーのために買い替える価値はあるかもしれません。
常時表示ディスプレイ
今回の新しい機能として、最も私が個人的に注目しているのが、「常時表示ディスプレイ」。
もともとアンドロイドでは以前からあった機能ですが、とうとうiPhoneでも搭載されることに。
iPhoneには、SEのように「液晶画面」の製品と、Proシリーズのような「有機EL画面」の2種類があります。
有機ELディスプレイは、画素そのものが発光するため、時計だけ表示させる場合は文字の画素だけが発光するだけ。なので、液晶のように後ろからLEDなどで照射しなくていいので、常時点灯でもそこまでバッテリーを消費しません。
ところが、Galaxyなどで常時点灯をオンにすると、バッテリーの減りが明らかに2倍ぐらいになります。
Apple Watchでも、常時表示が可能になりましたが、やっぱりバッテリー消費が早いです。なので、最初は珍しくてオンにするかもしれませんが、しばらくしたら使わなくなるんだろうなぁ。
48MPカメラ
iPhone 14 Proで最も進化が著しかったのが、カメラの画素数。iPhone 13 Proまでは12MP(1,200万画素)でしたが、iPhone 14 Proでは一気に4倍の48MP(4,800万画素)にアップしました。
精細さがアップしたわけですが、以下のようなデメリットもあります。
ファイルサイズが増える
画素数が増えると写真1枚のファイルサイズが増えます。なので、いままで以上に容量不足になる可能性が。
小さな画面では違いがわからない
スマートフォンのような小さな画面では、4倍の画素数と言われてもほぼ違いがわかりません。拡大に拡大してようやく分かる程度。
進化した手ぶれ補正
動画を頻繁に撮影するひとにとっては、嬉しい進化。手ぶれ補正が進化しました。もともとiPhoneの動画撮影では、手ぶれ補正が効いていましたが、歩いて撮影するとどうしても画面が上下にゆらぎます。が、今回の進化でスタビライザーが必要なくなるのでは?と言われた効果があるようです。
Dynamic Island
アンドロイドではもうだいぶ前から、インカメラのレンズの切り欠きがほぼレンズのサイズまで小さくなっていましたが、iPhoneでは色々なセンサーが組み込まれていることもあり、
14 Proでは少し小さくなりました。さらにこの切り欠きを利用して、この場所でいろいろな状態をアイコン表示させる「Dynamic Island」という機能が追加されました。
こんな感じで、状態を知らせるタスクバーのようなデザインになりました。
iPhone 12 Proとの比較
2年前に発売されたiPhone 12 Proとの比較です。
マクロ撮影
iPhone 12 Proではまだ「マクロ写真撮影」に非対応でした。私は意外と商品の写真を撮影したりするので、マクロ撮影は魅力です。
6倍の光学ズームレンズ
iPhone 12 Proでは、「4倍の光学ズーム」でした。意外とズームを頻繁に使うので、結構魅力です。
ProMothionテクノロジー
「ProMothionテクノロジー」とは、ディスプレイの書き換え速度。iPhone 12 Proでは、1秒間に60回(60Hz)のリフレッシュレートでしたが、iPhone 13 Proから倍の120Hzに対応しました。
これももうだいぶ前からアンドロイドでは対応していたんですけれどね。
昔、人間の目は24コマ/秒までしか見分けがつかないと言われていましたが、実際、60Hzと120Hzでは明らかに滑らかさが違います。
必須という機能ではありませんが・・・
iPhone 14はがっかりだったか?
iPhone 14が発表された翌日、Yahooニュースのコメントでは、「がっかり」とか「高すぎ」、「見送り」などネガティブな意見が多かったのですが、実際にはこうした意見は、もう10年以上前から必ず発表後に言う人が跡を絶たなかったので、気にする必要はないでしょう。そもそもiPhone 13も実際には目新しい機能は殆どありませんでした。
iPhone 13のほうががっかりだった
私はiPhone 13シリーズは全く興味を持ちませんでした。既にiPhone12Proを持っていたのもありますが、「望遠が6倍」「マクロ撮影」「バッテリー持続時間」の3つぐらいしか目新しい機能がなかったからです。
iPhone 14 Proはこれら以外に上で紹介した様々な機能が追加されたので、私的には十分、購入を検討する範囲でした。
返却サービスに加入している場合
私は現在、iPhone 12 Proを使用していて、十分満足しているのですが、2年前に購入し、ドコモの「スマホおかえしプログラム」を利用しています。
このドコモの返却プログラムは、36回払いの分割で購入した場合、25ヶ月目以降に返却すると、それ以降の端末代金がなしになる、いわゆる端末代割引サービス。
ところが、25ヶ月を経過して支払い続けると、割引がそれだけ減ってしまいます。
現在23ヶ月目。
月々のローンの金額は、3,586円です。
合計金額は、129,096円(3,586円x23ヶ月)です。
APPLEストアでの、iPhone 14 Proの価格は、149,000円(128GB)なので、円安円安とはいえ、2万円しか違わないんですね。
分割支払金残額は、46,618円です。あと1回支払えば、43,032円です。
つまり、この時点でiPhoneをドコモに返却すれば、43,032円を支払わなくてもいい(割引額)わけです。
メルカリで売ったほうが得だ!
ところが、です。
現在、メルカリでiPhone 12 Pro(128GB)の最安値を調べてみると、72,800円で売れる!
ということは、ドコモにローンを払い続けても、メルカリで売ったほうが3万円ぐらい得になります。
いろいろ調べてみると、iPhone 12 Pro(128GB)だと、8万円ぐらいが相場っぽい。つまり3万7000円ぐらいプラスになるということに。
メルカリで中古を買ったら?
逆にiPhone 14 Proをメルカリで購入したらどうなるんだろう?と思って調べてみました。
1年前に発売された、iPhone 13 Proの最安値は、大体11万5000円程度。
1年が経過してもここまでしか価格が落ちないのであれば、新品を購入したほうがいい気がします。
4年間の支払金額
ここでは、iPhone 12 Pro(129,000円)を4年間使い続けた場合と、24ヶ月目でメルカリで8万円で売って、iPhone 14 Pro(149,000円)を購入した場合の、4年間の支払総額を比較してみます。
iPhone 12 Proを使い続けた場合
支払総額は、129,000円(実際は、129,096円なのですがわかりやすく四捨五入)。
メルカリで売ってiPhone 14 Proを購入した場合
129,000円 - 80,000円 + 149,000円
= 198,000円
差額は、69,000円です。つまり、69,000円でiPhone 14 Proが使える計算になります。更に言うと、2年後にiPhone 14 Proをメルカリで売ればもっと得になることに。
まとめ
私の場合、前機種を購入してから24ヶ月が目前に迫っているので、迷っている暇はありません。
36回払まで支払い続け、その後もiPhone12Proを使い続けるのであれば、端末代金を抑えることができますが、果たして4年も使い続けることは出来るのか・・・。
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