iPhoneとGALAXYとXperiaのブラウザ比較
Last update 2012/08/08 05:11
iPhoneとアンドロイドの比較を紹介しましたが、iPhone、GALAXY、Xperiaでブラウザの表示や使いやすさについて比較して動画を作成してみました。
動画でもいいましたが、iPhoneのブラウザはアンドロイドのブラウザに比べ、メチャメチャ使い心地がいいです。
決定的な違いはスクロール。あとで紹介しますが、アンドロイドは氷の上を滑るスケートのようにツツツーっとスクロールしますが、iPhoneはスクロールの速度、移動距離(?)が絶妙でちょうどいいんですよね。
私もアンドロイドでiPhone並みの使い心地のブラウザを探そうと、OperaやLunascapeなどをインストールしましたが、iPhoneのSafariは群を抜いて使いやすいです。
では、iPhoneのSafariは、どこがどのように使いやすいのか、を紹介したいと思います。
iPhoneのブラウザ Safari | アンドロイド 標準のブラウザ | アンドロイド版Opera |
PCサイトを表示させた
スマートフォン用のサイトを表示した場合は、それほど3機種で差が出ないので、日経ビジネスのサイトを表示させてみました。
全体の表示
1番目からiPhone、GALAXY S2、Xperia rayの順になります。
最後のXperia rayは液晶サイズが3.3インチと一番小さいのですが、解像度が高いのでGALAXYの4.2インチよりも広範囲が表示されています。
この画像だとわからないのですが、GALAXYの液晶は有機ELのせいか、全体的に緑がかっています。
拡大した時の表示
iPhoneの場合
このままだと字が小さすぎてとてもじゃありませんが、読めないのでダブルタップして拡大してみます。
ダブルタップすると拡大表示するのはiPhoneもアンドロイドも同じです。
ただ、同じアンドロイドでも微妙に動作が違うようです。
iPhoneの場合は、このようにタップした段落の先頭の行がちゃんと表示されるように拡大されます。
また、1行の右端から左端がちょうど画面の大きさになるように拡大されるので読みやすいです。
GALAXYの場合
GALAXYの場合もダブルタップすると、タップした段落の先頭がちゃんと画面に表示されるように拡大されます。
また、iPhoneと同じように1行の端から端が画面いっぱいになるように拡大されます。
が・・・
iPhoneに比べると、文字の大きさ自体が小さく、読めないこともありませんがページによっては小さくて見づらい場合も多くみられました。
画面が大きいのですが、解像度が他の2機種に比べちょっと低く(480×800)、あまり文字が小さいと文字が潰れてしまって読みにくいです。
ブラウザの設定で文字の大きさを変更出来れば・・・、かなりiPhoneのSafariに対抗できるブラウザになりそうですが・・・。
同じアンドロイドのXperiaや他の機種では、ブラウザに文字の大きさを変更する項目があるのですが、GALAXYのブラウザにはなぜか文字のサイズを変更できる項目がない!
左の画像は、GALAXYのブラウザの設定を開いたところです。
このうちの「標準倍率」という部分は、ダブルタップしたときに拡大する大きさが3段階で選ぶことができる。
で、「ページに自動で合わせる」は、拡大しすぎて1行が画面からはみ出してしまうときに、画面の左端に来たときに自動で間形してくれる機能。
「ページに自動で合わせる」がオフだと、iPhoneのように1行の端から端までがページに収まる拡大。
ところがページを自動に合わせるにチェックを入れると、このように設定された倍率で拡大され、はみ出した文字は画面の左端で開業される!
これは読みやすい!
iPhoneにはない機能ですね。
Xperiaの場合
Xperiaの場合は、デフォルトで「ページを自動に合わせる」がオンになっているようです。
ただ、「ページを自動に合わせる」の弱点は、読みたい部分の文章の段落の先頭の行が画面に出てしまうこと。
ダブルタップした部分が拡大され、段落の文章の先頭はご覧のように、画面からはみ出してスクロールさせないと読めません。
Xperiaは、GALAXYと違いこのように設定の一番上に「文字サイズ」という項目があり、文字の大きさを5段階で設定することができるのです!
これはかなり便利!
なんでGALAXYでは搭載していないのだろう???
文字もとても大きく拡大され、3機種の中では最も読みやすいです。
ただし、3機種の中で最も動作が重く、拡大縮小もぎこちない動きなのが欠点。
また、文章を読むにはいちいち、文章の先頭をスクロールさせて表示させないといけないのも欠点。
スクロールを比較
iPhoneの場合
iPhoneの場合、拡大させた後上下にスクロールさせると、横へのスクロールはしなくなります。
このため、長い文章でもスクロールがしやすく、読みやすいです。
また、アンドロイドは少しでも指で画面を弾くと、いつまでもスクロールしてしまいますが、iPhoneの場合は摩擦係数が多いようなスクロールで、すぐに停止してくれます。
アンドロイドだと、ちょっとスクロールさせるつもりが、ガーッと一気にスクロールしてしまっていらつくことが少なくありません。
その点、iPhoneはストレスなく操作できます。
ちょっとした違いかもしれませんが、この違い、結構大きいです。
アンドロイドしか触ったことがない人は、一度iPhoneのスクロールを実感してみてください。
GALAXYの場合
3機種の中でページを拡大した時に、最も操作しにくいのがGALAXYです。
GALAXYでは、拡大すると上下左右にスクロールできてしまい、長い文章のページを読むときにストレスが貯まります。
これがGALAXYのブラウザの最大の弱点じゃないでしょうか。
Xperiaの場合
Xperiaの場合は、iPhoneと同じ上下にスクロールさせると左右にスクロールしなくなり、長い文章を読む時でもストレスがたまりません。
まとめ
ここまで見てきて比較をまとめてみると、iPhoneは、
- 文字の大きさが適切で読みやすい
- 文章の段落に合わせて拡大されるので、読み始めから楽
- スクロールもアンドロイドに比べ、ストレスがたまらない
という利点があることがわかりました。
ただ、これで終わるだけだであれば、アンドロイドにもOperaのような人気のあるブラウザで代用できるかもしれません。
iPhoneのブラウザの使いやすさは、これに加えて以下のような機能を持ち合わせていることです。
リーダーが使いやすい!
iOS5の追加機能としてもっとも個人的にすごいと思ったのが、Safariのリーダーという機能。
このリーダーというのは、画面のURLの部分に「リーダー」というボタンが表示されるのですが、これをタップすると・・・
このように広告やよけいなサイドバーなどを取っ払って、なおかつ文字も読みやすい大きさで拡大表示してくれるのです。
しかも横スクロールは一切不要。
縦のみのスクロールで、リンクもきちんと機能します。
文字の大きさも変更できます。
リーダーがすごいのは、日経ビジネスのような大手サイトだと、1つの記事を2ページ、3ページと分割していることがありますが、そうしたページも2ページ目以降を読み込んで、あたかもつながったページのように表示してくれることです。
画像も画面の横幅に合わせて表示してくれて、メチャメチャ使いやすいです。
スマートフォン用サイトの中には、スクロールするたびに広告がついたり消えたりして、読みにくいページあります。
そういったサイトでもこのリーダーを使うと、広告が表示されなくなり、非常に読むのが楽になります。
ただ弱点として、すべてのページがこのリーダーで読めるわけではない点。
基準はわからないのですが、リーダーで表示させることができるページとできないページがあるんです。
弱点といえばそれぐらいで、一度このリーダーを使うと、アンドロイドスマートフォンにするのが躊躇してしまうぐらい、使いやすいです。
ページのトップへ移動
そしてもうひとつ便利な機能が、画面の一番上、時間が表示されている部分をタップすると、ページの一番先頭に素早くスクロールしてくれるんです。
意外とこの機能、使えます。
ブックマークが使いやすい
Xperiaのブラウザは、意外なことにお気に入りのフォルダ機能がありません。
お気に入りを登録すると、このように数が多くなるとゴチャゴチャになってしまいます。
ただ、iPhoneと違ってサムネイル表示してくれるので、探しやすいことは探しやすいですけれど。
そして、またまたなぜか?GALAXYの場合は、お気に入りをフォルダ分けすることが出来るんですよね~。
iPhoneの場合はフォルダでお気に入りをまとめることができます。
私のようにお気に入りがいっぱいになる人は非常に便利。
アンドロイドでもOperaのようなブラウザを使えば、お気に入りをフォルダで分けることはできます。
まとめ
- アンドロイドは全体的にタッチの反応が鈍く、また、違うリンクをタップしてしまうことが多々ある
- iPhoneとGALAXYは、文字の大きさを変更することができない。ただし、iPhoneの文字のサイズが大きいので、パソコンサイトでも見やすい
- アンドロイドには、ダブルタップした時の拡大方法が2種類あり、1つはiPhoneと同じ行の端から端までを画面いっぱいまで拡大してくれるモード。もう1つは、設定された倍率で拡大され、はみ出した文字は画面の端で改行してくれる
- Xperiaは、文字の大きさを5段階で選べる
- ダブルタップして拡大した時、iPhoneとXperiaは、縦スクロール中は横スクロールはせず固定されるのだけれど、GALAXYは横にも斜めにもスクロールできるので、まっすぐ文章を読むのが難しい
- iPhoneのスクロールは、手を離したらすぐ止まる
- アンドロイドは、手を話しても、また手を話した時の速度によって、いつまでもスクロールしている
- iPhoneは、リーダーという広告などを除去した非常に読みやすい表示することが可能
- iPhoneは、画面一番上、時間が表示されているところをタップすると、一気に頁のトップへ戻ってくれる
以上がiPhoneと、GALAXY、Xperiaのブラウザの違いです。
3機種を使ってきて感じたのは、カメラに関してはXperia。
また、アプリやOS自体の使いやすさも、アンドロイドのほうがいっぽ秀でている面が多く、私のようなスマートフォンマニア(?)には、アンドロイドは非常に魅力的な端末です。
が、ブラウザでサイトを表示させる点に関しては、iPhoneのSafariは、アンドロイドより一回りどころか二回りぐらい上回っています。
最近はスマートフォン用のサイトが多くなってきたので、あまりこうした「差」は目立たなくなりましたが、それでもiPhoneの場合は、サクサク感が最新のAndroidより秀でている気がします。
ゲームやアプリを使うのがメインの場合は、アンドロイドでもいいのですが、サイトの閲覧がメインの使い方をする場合は、断然iPhoneのほうがおすすめかもしれません。
このブラウザのサクサク感と、使い心地に慣れてしまうと、アンドロイドには移行しにくいんですよねぇ~・・・・
アンドロイドのほうが優れている点はないのか?と言うことを思う人もいるかもしれませんが、あります。
アンドロイドのブラウザだと、FLASHがパソコンで見るように普通に再生されるんですよね~。
ページにYouTubeなどが埋め込んである場合も、いちいち全画面で表示されずに、そのまま再生されます。
iPhoneユーザーがアンドロイドに触れた時に、一番に感動する(?)のがこれじゃないかなぁ。
2012/08/08 05:11 | | |