iPhone同士で無料で高音質な通話や、ビデオ通話が出来るFaceTime。iPadでも通話できるようにするには?音質は?映像品質は?など、色々な疑問を調べてみました。
Last update 2016-04-17 12:42
FaceTimeとは、iPhone(iPadやiPod touchも含む)同士で無料で通話・テレビ電話が出来るアプリです。
超高音質で、相手がiPhoneであれば誰にでもかけることが出来ます。
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無料で通話出来る。と言っても、最近は話し放題で24時間無料電話がかけられるし、SkypeやLINE電話でも無料で電話できるよ。という声が聞こえてきそうですが、FaceTimeの最大の特徴は、相手がiPhone(iPadでも可)であれば、特別にアプリをインストールしなくても使うことが出来る点です。
相手のメールアドレスしか知らない。という場合でも、相手がiPhoneを使っていればFaceTimeで電話をかけることが出来ます。
現在、スマートフォンの普及率は約50%。20代に限定すると、95%以上の所有率だそうです。
私のとあるサイト(iPhoneとは無関係のサイト)の訪問者の約60%は、iPhoneかiPadで、2位のSONY Xperiaの12%の5倍にもなります。
連絡先の中に「FaceTime」という項目があることに気づいている人も多いかと思います。
連絡先にこの「FaceTime」という項目がある場合、相手はiPhoneを使っています。
自分や連絡先に登録している人がiPhoneであれば、この「FaceTime」が自動的に表示されます。
このようにFaceTimeという項目がない相手は、「アンドロイド」か「ガラケー」、あるいは固定電話などです。
もう一つの特徴は、非常に高音質な点です。
LINE Viber Skype 050Plus音質がいいアプリを比較やSkypeは遅延が少ないでも書きましたが、FaceTimeは非常に高音質で、遅延が少ないです。
最近、騒がれている格安SIMでは、電話代がかかってしまうのが難点でしたが、相手がiPhoneであれば、高音質な無料通話をかけることが出来ます。
FaceTimeを始め、無料電話アプリや050で発信する電話は、「IP電話(インターネット電話)」と呼ばれ、パケットを使用します。
なので、あまり長電話をすると、パケット使用量が増え、パケット制限を受けてしまう可能性があります。以下は、各IP電話で1分間通話した時の、使用したパケット量です。
050Plusで1分間通話した時の、使用したパケット量では、約1.1MBでした。
1時間で60.6MBになる計算です。
1GBで通話できる時間は、約909分(15時間)です。
続いてLINE同士で1分間通話した場合の、使用したパケット量で、約1.3MBでした。
050Plusに比べ、若干音質がいいぶん、少ししい容量が多いようです。
1GBで通話できる時間は、約769分(13時間)です。
続いては、050Plusのように050の電話番号が使えるSMARTalkです。
1.9MBと、今回調査したIP電話の中では最大ですが、これは遅延を少なく、最も高音質にする設定にしたからかもしれません。
さて、FaceTime(音声のみのオーディオの場合)はどのくらいだったか、というと・・・
なんとたった、491KB(0.49MB)でした。1時間でも約29.5MBしか使いません。
1GBで通話できる時間は、約2,036分(34時間)。
つまり、高音質でなおかつ、日本で最も普及しているiPhoneなので、殆どの相手に無料で通話ができる、ということになります。
さて、実はもっともパケット使用量が少ないIP電話は、実はFaceTimeではありませんでした。
なんとSkypeが最も使用パケット量が少なかったんです。
Skypeの通話料やクレジットのまとめでも書きましたが、Skypeは、電話番号にかけたり、Skype同士で通話したり、遅延が最も少ない、超優れたIP電話アプリなんです。
Windows10を使っていれば、ほぼSkype用のIDが習得済。
いちいちSkypeをインストールしなければならない手間がありますが、そうでなければ最強の無料通話アプリかもしれません。
まぁ、Skypeにも超困ったデメリットも有るのですが、それはSkypeの通話料やクレジットのまとめを参照してください。
コメントでも頂いたのですが、中には「ポケットWi-Fi」のようなWiMaxやYモバイルのモバイルWi-Fiを契約している人もいるかと思います。
モバイルWi-Fi経由の場合、Wi-Fiとして接続してしまうので、FaceTimeは、高画質、高音質で接続しようとします。
そこで、Wi-Fiの場合はどれくらいのパケットを使用するのでしょうか?検証してみました。
iPhoneを2台。iPadを1台用意し、1台のiPhoneをテザリング用として使用し、iPhoneとiPadでFaceTimeを1分間映像通話してみました。
ご覧のように、テザリングでモバイル通信しているものの、Wi-Fiで接続しているので、高画質で相手と会話できました。
1分間のパケット使用量は、22.4MB(実際には1分10秒ぐらい)でした。だいたい1分間で20MBほどのパケットを使用するようです。
FaceTimeオーディオ(音声のみ)の場合は、4.4MBでした。
つまりFaceTimeは、映像も音声のみも、Wi-Fiでは、贅沢に(?)パケットを使用し、より高画質、高音質にして使えるようになるようです。
残念ながら高画質・低画質の設定は手動で切り替えることが出来ないので、モバイルWi-Fiを使う場合は注意が必要です。
FaceTimeは、基本的には始めから使用できるようになっています。
FaceTimeで通話するには、FaceTimeアプリを起動してもいいのですが、連絡先からもかけることが出来ます。
FaceTimeには、カメラのマークと受話器のマークの2つがありますが、
・カメラのマーク:映像付き通話
・受話器:音声のみの通話
になります。
このどちらかのアイコンをタップすると、相手にFaceTimeをかけることが出来ます。
連絡先のiPhoneを使っている相手に、FaceTimeの項目がない場合、FaceTimeがオフになっている可能性があります。
オンにするには、 設定を開き、「FaceTime」をタップします。
FaceTimeの右側のスイッチがオフ(白黒)になっている場合は、タップしてオン(緑色)にします。
このような画面にになった場合は、iCloudやApp Storeで使用している「Apple ID」を入力してください。
設定の「FaceTime」の項目を開くと、下の方に「FACETIME着信用の連絡先情報」の部分に、幾つかの電話番号と、メールアドレスが表示されていて、デフォルトですべての電話番号・メールアドレスにチェックが付いていると思います。
が、この場合、灰色になっている電話番号以外のメールアドレスなどのチェックは外しておいてください。
FaceTimeには、決まった電話番号、メールアドレスというものがありません。そのため、ここで登録した電話番号やメールアドレスを元に、相手を識別します。
灰色になっている電話番号は、そのiPhoneの電話番号になり、最低1つは登録しないといけません。
で、もし、家族で同じメールアドレスを登録して、チェックを入れておくと、その人にもFaceTimeがかかってきてしまいます。
例えば、旦那さんと奥さんが、同じApple IDを使用していて、同じメールアドレスにチェックを入れていると、旦那さんにかかってきたFaceTimeが奥さんの方にも同時にかかってしまいます。
こうしたことを防ぐために、FaceTimeに使用するアドレスは、そのiPhoneの電話番号にしてください。
こちらが音声のみのFaceTimeをかけた時の画面です。
「FaceTime」のボタンが薄くなってタップできないようになっています。
映像通話の場合は、このような画面。
カメラのアイコン(左下)をタップすると、インカメラと裏のカメラを切り替えることが出来ます。
iPadには電話機能がありません。(電話アプリ自体がない)
ただ、このFaceTimeを使えば、相手がiPhoneであれば電話をかけることが出来ます。
②FaceTimeをオンにします。
③「iPhoneから通話」は、オフにしておきます。
④iPhoneでチェックをしていないメールアドレスを登録し、チェックを入れます。
「別のメールを追加」をタップすると、新たにメールアドレスを追加することが出来ます。
次に、iPhoneやiPadに電話してほしい相手に、iPad用の連絡先を登録します。
わかり易い名前で登録しておきます。
で、この時に先ほど「FaceTime」のところでチェックを入れたメールアドレスを登録します。
これで、iPhoneからもiPadからもFaceTimeを利用して、電話をかけることが出来ました。
なお、連絡先にiPadの用の連絡先を登録しなくてもFaceTimeで通話できますが、登録していない人からFaceTimeが掛かって来ると、このように相手がメールアドレスや電話番号で表示されます。
FaceTimeの映像は、非常に高品質です。が、あまり高品質だと、その分パケット使用量も増えてしまいます。
そのため、FaceTimeではWi-Fiか携帯電話回線か、で映像品質は変えているようです。
以下は、「携帯電話回線」と「Wi-Fi」を使用してFaceTimeを使った時の映像の比較です。
拡大すると、明らかに画質が違いますね。
このようにWi-Fiを使用すれば、非常に高品質な映像で会話することが出来ます。
Wi-Fiを持っている人であれば、パケット使用量を気にせずに映像通話時をすることが出来ますが、Wi-Fiがない場合、映像通話をした時の使用パケット量はどのくらいになるのでしょうか?
携帯電話回線を使って1分間、FaceTimeの映像通話をした時のパケット使用量は、なんと2.5MB/分でした。
1時間で150MB/時。1GBで400分(約6時間半)通話することが出来ます。
日本では、あまりテレビ電話のようなものは普及していないようです。その理由としては、顔がドアップでうつってしまい、しかも下から見上げるように顔を写すと、ブサイクに見えてしまう。と、心配してしまうからだと思います。(だから女性はカメラを上に構えるんですね)
で、FaceTimeは、映像通話時は、自動的にハンズフリーモードになるので、iPhoneを離した場所に置いても、十分マイクで声を拾ってくれます。
なので、好きな場所にiPhoneを設置して、好きなアングルで自分を映すことができるので、ご安心を。
最終更新日 2016-04-17 12:42
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【 ぽーぱん 】 2016/04/17 08:40:07
娘が大学入学で下宿するにあたり、ポケットWi-Fiを契約しました。上限7GBのLTE経由です。
娘のiPad--(Wi-Fi)--ポケットWi-Fi--(LTE)--(Internet)--(光回線)--ルータ--(Wi-Fi)--自宅のiPad
彼女とFaceTimeすると、一分で20MB程度必要でした。これだと、1GBで50分しか通話できません。いろいろなページを見ると一分で数MB程度とあり異なるので疑問でした。このページに行き当たり、やっと、疑問が解けました。ありがとうございます。
WI-Fi使用の場合のデータ通信量は、私の所では、一分で20MB程度でしたが、そちらではどのくらいですか。また、WI-Fiでも、画質を落として通信データ量を減らす方法があったら、ご教授ください。
【 管理人 】 2016/04/17 12:06:02
>ぽーぱんさん
私の場合も、Wi-Fiを使った場合のパケット使用量は、20MBでした。(3台を使用し、1台をテザリング機として使用)
Facetimeは、Wi-Fiだと高画質しか選択できないのだと思います。
ただ、Facetime オーディオなら、2MBぐらいでしたよ。毎回毎回ビデオ映像の必要はないでしょうし、どうしても。というのであれば、インターネット回線を引いたほうがずっと安上がりだと思います。
そもそも私が学生・・・どころか、30代になるまでこうした便利な機能などなかったわけで・・・。
安い料金で全てを望むのは、ちと贅沢だとは思いますが・・・。
【 ぽーぱん 】 2016/04/17 13:33:30
早速のご返事、ありがとうございます。わざわざ実験して下さって助かりました。
昨年娘が浪人でお世話になった家は上限が無かったので、よくFaceTimeを使っていました。写真と違って動画では表情や気持ちの持ちようが分かるので、家族共々安心出来、とても便利でした。
1分20MBを目安に、時々ちょこっとFaceTimeするようやってみます。
確かに「安い料金ですべてを望む」のは難しいですが、実態をいろいろ知って制限の中で工夫しながらやっていくのも、学生なのでいいかなと思っています。
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投稿日:2016-02-12 | | |