豊平文庫 無料版 電子書籍
Last update 2010/12/28 14:29
先日、Galapagos(5.5インチ版)に触れてきたんですけれど、今までiPhoneをはじめスマートフォンって、インターネット上の文章を読むためのアイテム。ってイメージが強かったんですけれど、電子書籍に触れてみて、これからは本もスマートフォンで読む時代になるのかな。なんて思いが強くなってきました。
というか、長らく続いてきたデスクトップパソコンとノートパソコンの時代が終わりをつげ、スマートフォンとタブレットPCの時代に突入するかもしれませんね。
ニュースサイトが乱立して、新聞や雑誌なんてなくなるんじゃないの?なんて思ってた時期もありましたが、やっぱ新聞や雑誌の方が内容が濃いんですよね。
ニュースサイトで10行ほどしか取り上げないようなニュースを、数ページにわたって紹介したり、ニュースサイトを毎日隅々までチェックしている私でも、新聞は毎日必ず目を通してますし、新聞を摂るのをやめようとは思わないですからね。
でも、そうした紙の媒体に乗せていた情報が、完全にパソコンやスマートフォン、タブレットPCで見れるようになったら?
ゴミは出ないし、古い記事もためておけるし、膨大な記事の中から一瞬で目的の単語を探せたり…。
なんでこんな前置きが長いって、今回紹介する豊平文庫が、なんとなーく今後の電子出版書籍の未来を垣間見せてくれた気がするからです。
あとは、どれだけコンテンツ(まぁ、書籍ですね)を用意できるか。で、一気に紙から液晶に変わるかもしれませんね。
さて、iPhoneでは、電子書籍アプリとして「i文庫」っていう有料のアプリが有名なんですけれど、この豊平(ほうへい)文庫は、アプリそのものが無料(有料版もあり)。
で、宮沢賢治や夏目漱石、芥川竜之介といった日本人ならだれしもが一度は聞いたことがあるような作家さんの作品が無料で読めてしまう!
私は普段文庫本なんて読まないんですけれど、宮沢賢治の作品は結構好きなんで、これを機に、ちょっとずつ読んでいこうかな。なんて思っています。
有料版と無料版の違い
あぁ、そうそう。まだ触ったばかりでよくわからないんですけれど、この無料版アプリ、30作品まではダウンロードが無料だそうです。
それ以外にも、「デジタル大辞泉」「iDict 」検索が使えたり、9,300作品(2010年現在)に対応していたり、ピーターラビットの絵本4冊に対応してたりなどなど。
それ以外は、ほぼ無料版も有料版もそれほど違いがないみたいです。(初めにFreeであることを知らせる表示が数秒間出ますが)
インストール
「App Store」アプリ上で、「文庫」というキーワードで検索すると、ヒットします。
「無料」って部分をタップすると「インストール」に変わるので、もう一度タップ。
Apple Store用の登録の時に登録したパスワードを入力すれば、ダウンロードとインストールが開始されます。
使い方
インストールが完了したら、さっそく起動してみましょう。
起動するとすでに「アグニの神 芥川竜之介」「三四郎 夏目漱石」「あのときの王子くん 大久保ゆう」の3冊が登録されています。
さっそく「アグニの神」を開いてみましょう。
まだ読んでいない本には「未読」と表示されています。
無料版は、最初にこんな感じに無料版を意味する表示が数秒間表示されてしまいます。
右の画像が、1ページ目を開いたところ。
こうしてみると、紙の書籍と変わりませんね。
画面をポンポンと2回続けてダブルタップすると、左のような画面になり、フォントサイズや背景色を選べる設定画面と、ページを素早く探すモードになります。
背景色と、フォントを変える設定画面です。
電子書籍と紙の書籍との最大の違いは、電子書籍は自ら発光する事です。
布団の中で本を読むのは、昔は苦労したものですが、このiPhone+電子書籍は、布団の中でも本が読めちゃうんです。
ただ、実際に真っ暗やみの中でiPhoneの画面を見るとすごく目がつかれる。
そこで、このように背景色を黒にし、文字を白文字にするとぐーんと、目の疲労が減ります。
フォントを大きくしたところ。
こんなことができるのも電子書籍ならでは!
ちなみに、文字を大きくすると画面から表示されなくなった文字については、次のページにめくることで表示されます。
つまり、たとえば27ページ目を見ていたとして、フォントを拡大して27ページの文字全てが表示されなくなると、27ページは大きなフォントにした時に換算した時のページになります。(112ページとか)
Galapagosは、27ページの1、27ページの2・・・のようにページ自体は変わらず、ページがさらに分割されるので、ちょっとこの辺は同じ電子書籍でも違うみたいですね。
ページをめくる時は、画面の左から右へなぞるようにすると、ページ自体が指にくっつくようにして、めくることができますが、画面の左下をタップすると、次のページが。
右下をタップすると、前のページが一瞬で表示されます。
片手で操作する時はこちらの方が疲労が少ないかもしれません。
画面下の「新着等/作家別」をタップすると、人気書籍のランキングが表示されます。
また、その下には、あいうえお順に作家が表示されます。
私の好きな宮沢賢治の作品の一つ、「銀河鉄道の夜」もありました。
読みたい時は、本のタイトルをタップすると左のような画面になるので、「ダウンロードして読む」をタップします。
銀河鉄道の夜の1ページ目です。
ほんと文庫本そのままって感じがしますね。
文字を1秒以上タップし続けると、このように拡大して表示されます。
そのまま文字をスライドさせると、選択する事もできます。
選択した文字列は、クリップボードにコピーする事もできます。
※ ちょっとこの文字の選択がやりにくい・・・
ページをすばやく見つけるには、画面をダブルタップし、「ページ指定」を選択します。
まとめ
今のところ(?)読むことができるのは、基本的には著作権が切れた夏目漱石や宮沢賢治の作品ばかりのようですが、村上春樹のような今現在販売されているような本も配信されたら、一気に火が付きそうですね~。
でも、電子書籍アプリはこの豊平文庫だけじゃなくて、i文庫(有料)やビューンなんかもありますが、現代のベストセラーがすぐに読めるかどうか。という問題をクリアした電子書籍が、電子書籍の標準になりそうですね。
私自身は、ほんとうは文庫本はほとんど読まないし、マンガも読まないので、実際にはこのアプリを使う機会はそうないかもしれませんが、今後の進展を期待して5つ星にしました。
そうそう、ビューンや産経新聞アプリは、豊平文庫と違って、文字が表示された画像を表示する。という感じなので、フォントを大きくするとページ自体が大きくなって、読むたびに画面を指で上下左右に移動させなきゃならないので、疲れる・・・・。
にたいして、豊平文庫はフォントの大きさをもとにページを再構成するので、こっちの方が見やすいですね~。
Yahoo!ブックマークに登録 2010/08/21 20:03 | | |