iPhoneのメモに鍵(ロック)をかける方法を紹介します。カギをかけておくと、パスワードや家族などに見られたくないような写真を隠しておくことが出来ます。
Last update 2016-03-26 08:46
iOS9.3から、iPhoneにはじめからインストールされているメモ帳に「カギ」をかけることが出来るようになりました。これ、意外と便利です。
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メモ帳に鍵をかけるメリットは、以下の様なものが有ります。
iPhoneのパスワード管理アプリというと、1Password - AgileBits Inc.が有名ですが、かなり高額(1,200円 2016年3月時)なのと、アプリの公開が終了してしまうとなにもできなくなってしまう。という欠点があります。現に、私が過去使っていたPwListは、ここ数年アップデートが行われていず、いつ使えなくなるか不安なんです。
iPhoneは中身が暗号化されて保存されているため、メモ帳とはいえ、かなり強固なパスワード管理アプリに早変わりになります。
指紋認証にも対応しているので、使い勝手もいいです。
意外と需要があると思われるのが、写真を隠しておくことが出来る点。メモ帳からカメラを起動して写真を撮影。そのメモにカギをかけると、そのメモでしか見ることが出来ない写真にすることが出来ます(アルバムに保存されない)。
フォトストリームでiPadやパソコンにも転送されなくなるので、意外と家族で同じiCloudやiPad、パソコンを使っている人には需要があるかもしれません。
メモ帳に鍵をかけるには、 設定を開き、「メモ」をタップします。
「パスワード」という項目があるので、ここをタップします。
なお、「パスワード」がない!という人は、iOSが9.3にアップグレードされていません。iOSをバージョンアップしてください。
iOSのバージョンアップの方法は、iOS9 アップデートを参考にバージョンアップしておいてください。
パスワードは1文字から設定できます。文字数も特に制限がないので、意外と強固なロックがかかります。
設定したパスワードを「確認」でもう一度入力し、パスワードをわすれた時のためのヒントを入力します。
なお、パスワードを完全に忘れてしまうと、二度と開くことが出来なくなるので注意してください。そのぐらいかなり強力なロックになります。
「Touch IDを使用」をオン(黄緑色)にしておくと、パスワードを入力する代わりに指紋でもロックを解除することが出来ます。
さて、ここでピンときた人もいると思うのですが、基本的に「メモ帳」のロックは、1つ1つ個別のパスワードを設定するのではなく、あらかじめ設定したパスワードが使われるようになります。
が、メモの1つ1つに違うパスワードを掛けることが出来ます。この方法も後で紹介します。
メモ帳を開き、パスワードをかけたいメモを作成します。
右上に共有用のボタンがあるので、ここをタップします。
すると下からコントロールセンターが表示されるので、「メモをロック」をタップします。
「Touch IDを使用する」をオンにしてある人は、指紋認証をします。
「Touch IDを使用する」をオフにしている人は、「パスワードを入力」をタップして先ほど設定したパスワードを入力します。
続いてこのような警告が出る(最初の1回だけしか出ない)ので、右上にある南京錠をタップします。
このような表示になり、ロックを解除しないと表示されなくなりました。
右上の南京錠もロックされた状態になりました。
もし、内容を表示させたければ、「メモを表示」をタップします。
メモの一覧に戻ると、小さな南京錠のアイコンが表示され、カギを設定したメモ帳であることがわかります。
メモ帳の弱点として、最初の1行目がメモ帳の一覧に表示されてしまうので、この点は注意する必要があります。
ロックを解除するには、「Touch IDを使用する」をオンにしている人は、指紋認証で即座に開くことが出来ます。
また、指紋認証の代わりに設定したパスワードを入力しても表示させることが出来ます。
ロックを削除するには、再び先ほどの右上の共有用のボタンをタップし
メモ帳に写真を貼り付けておけば、簡易的な秘密の写真保存アプリになります。
まず、 設定の「メモ」を開き、「メディアを"写真"に保存」をオフにしておきます。
ここをオフにしておくと、メモ帳からカメラを起動して撮影すると、撮影した写真は「写真」に表示されません。
その下の「iPhoneアカウント」をオンにして、ネット上ではなくiPhone上に保存するようにしておきます。
「iPhoneアカウント」をオンにしておくと、「フォルダ」のところに「IPHONE」という項目が表示されるので、この下にある「メモ」をタップしてメモを作成します。
「ICLOUD」に保存してしまうと、家族で同じiCloudを使っている場合、iPadや他のiPhoneでカギを外した時に表示されてしまうためです。
※ 鍵をかけてあるメモ帳は他の端末に表示されないっぽい
メモ帳に写真を貼り付けるには、右下のプラスの部分をタップし、
すでに保存してある写真を貼り付けるには、「フォトライブラリ」を。
秘密の写真を撮影したい場合は、「写真またはビデオを撮る」をタップします。
メモ帳から起動したカメラで撮影した写真は、
「フォトライブラリ」を選択した場合は、アルバムが開くので貼り付けたい写真を選択します。
「写真またはビデオを撮る」を選択すると、カメラアプリが起動するので普通に撮影します。
パスワードをかけたい写真が決まったら、右下の「選択」をタップします。
メモ帳に写真を貼り付けることが出来ました。
写真や画像は複数貼り付けることができるので、隠しておきたい写真をいくつも貼り付けることが出来ます。
場合によっては、1台のiPhoneに家族の指紋登録をしている場合があるかと思います。
その場合は、先ほどのパスワードの設定の時に「Touch IDを使用」をオフにして、パスワードのみにしておくといいでしょう。
iPhoneのスリープ解除時のパスコードとは違うので、このパスワードを知らないとメモを表示させることはできなくなります。
ただ、このメモ帳のパスワードも家族に知られている場合は、以下の方法でメモに個別のパスワードを設定することが出来ます。
基本的にメモ帳のロックは、「設定」で最初に設定したパスワードに統一されます。
このパスワードが家族などに知られると、そのiPhoneを使える人には中身を見られてしまいます。
そこで、続いてはメモに個別にパスワードをかける方法を紹介します。
「設定」の「メモ」を開き、「パスワード」をタップ。
「パスワードをリセット」をタップします。
パスワードをリセットをタップすると、新しいパスワードを設定することが出来ます。古いパスワードを使っているメモは影響を受けないし、新たに設定したパスワードに交換することも出来ます。
Apple IDのパスワードを入力します。
この時入力するパスワードは、メモ帳のパスワードではなく、Apple IDのパスワードなので注意してください。
これで、次回以降作成するメモのロックには、このパスワードが使用されます。
今まで作成したメモ帳のパスワードはそのままなので、古いメモは以前作成したパスワードを入力しないと解除できません。
古いパスワードのメモ帳を開こうとすると、このように新しいパスワードに変更するか聞いてくるので、「いいえ」をタップすると、古いメモ帳の鍵は古いままになります。
今度は、すべてのメモ帳のパスワードを変更する方法を紹介します。ただし、上の方法で複数のパスワードを設定した場合は、該当するパスワードのみ変更されます。
「設定」→「メモ」→「パスワード」と進んでいき、「パスワードを変更」をタップします。
古いパスワードと新しいパスワードを入力します。
この時、複数のパスワードを設定している場合は、変更したいパスワードを入力します。
メモは、iCloudでWeb上やiPadなどのメモ帳と同期することが出来ます。が、ロックすると他の端末のメモは表示されなくなります。
この画像は、iPhoneのメモ帳。3つのメモにロックをかけています。
他の端末ではこのように表示されなくなります。
ロックが解除されている状態のメモでも、他の端末では表示されないようです。
最終更新日 2016-03-26 08:46
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