iPhoneもいよいよVoLTEに対応しました。VoLTEの設定の仕方やiOSのアップデート、発着信の時間を比較してみました。
Last update 2015-04-17 07:43
いよいよiPhoneもVoLTEに対応しました。ただ、残念ながらiPhone5s以前のiPhoneでは未対応のようです。
ここでは、iPhone6やiPhone6PlusをVoLTEに対応させる方法を紹介します。
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VoLTEとは、LTE回線を使用した音声通話システムです。
Voice over Long Term Evolutionの略で、頭文字をとってVoLTEと書き、「ボルテ」と読みます。
従来の音声通話(3G回線)と比べ、発着信が数倍はやく(ボタンを押してからすぐに相手に着信する)、遅延も少なく、音質も非常に良くなりました。
↓従来の音声通話
↓VoLTEによる音声通話
今までは3Gと呼ばれる回線を使用して音声通話やデータ通信を行っていましたが、3Gの10倍ほど高速な4G(LTE)が登場し、データ通信のみLTEで使用出来ました。
iPhoneも5からLTEに対応。
そしてドコモが2014年より他社に先駆けてVoLTEのサービスを開始。今までは対応しているアンドロイドのみしか使用できませんでしたが、2015年4月9日より、iPhone6やiPhone6Plusでも使用できるようになりました。
3Gや4Gという名称からわかる通り、3Gの前は2Gでした。
ドコモでは、3Gというより「FOMA」という名称でサービス開始。サービス開始当時は、まだアンテナの数が少なく、「FOMAは使いものにならない!」と、かなり騒がれていました。(笑)もう、10年ぐらい前の話ですね。
その後、LTE(Long Term Evolution)が登場。ドコモではXi(クロッシィ)と呼んでいますね。
ややこしいんですが、LTE = 4G = Xi と思ってもらえれば。
LTEは、実際には4Gと言うよりは3.9G(4Gへのつなぎの意)に位置しているようですが、LTEという名称のほうが浸透してしまって、数字が曖昧になっている気がします。
2015年4月9日以降に購入したiPhoneであれば、あらかじめ使用できるようになっているかもしれませんが、ここでは、それより以前に購入した人がiPhoneでVoLTEを使用する方法を紹介したいと思います。
2015年4月17日追記
VoLTEをオンにして、私の友だちのiPhoneもVoLTEをオンにして通話をしていたのですが、20分ぐらいの間に3回も突然通話が切れる現象が起こりました。
今までめったに切れることはなかったのですが、わずか20分の間に3回も切れる現象は通常ではほぼありえないので、もしかしたらVoLTEが原因かもしれません。
どうやらVoLTEを使用して通話をする場合は、電波が不安定だと切れやすいらしい。なので、VoLTEにしてから切れることが多くなった。という人は、オフにしておいたほうがいいかもしれません。おそらく、そのうち対策が取られるかと思いますが。
iPhoneでVoLTEに対応しているバージョンは、iPhone6以降。残念ながらiPhone5sは未対応みたいです。
「iOS8.3」より大きい数字か、「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されていれば、iOSのバージョンはOKです。
左上の「一般」をタップして戻ります。
もし、iOSのバージョンが8.3以前だった場合、アップデートする必要があります。
アップデートするには、Wi-Fiが必要です。
「Wi-Fiなんてないよ!」という人は、コンビニや携帯ショップにある無料のWi-Fiを使用してください。
コンビニなどのWi-Fiを使用する方法は、公衆無線LANを利用するを参考にしてください。
コントロールセンターを立ち上げ、Wi-Fi(■で囲った部分)をオン(白色)にします。
「設定」の「一般」にある「ソフトウェアアップデート」を開き・・・
設定してあるパスコードを入力(iPhoneをスリープから解除するときに入力するパスワード。指紋認証がうまくいかない時に入力する4桁の暗号)します。
ダウンロードとインストールが開始されます。
回線速度によりますが、だいたい20分ぐらいかかるのでこのまま待ちます。
アップデートが完了し、再起動が完了すればOKです。
VoLTEに対応させるには、iOS以外にもキャリア設定がバージョン19.1以上である必要があります。
キャリア設定を確認するには
「キャリア」の部分が「19.1」より大きい数字か確認します。
もし、最新のキャリア設定でない場合、このように「キャリア設定アップデート」が表示されるので、「アップデート」をタップしてください。
これで準備は完了です。
iOSとキャリア設定アップデートが完了したら、VoLTEを使えるようにします。
このように「LTE回線を使用」という表示だと、VoLTEに対応していません。iOSのバージョンが済んでいないか、iPhone5s以前の端末だとこのような表示になります。
また、iPhone6でiOS8.3にしたのにこのような表示の場合は、iPhoneを再起動してみてください。
「音声通話およびデータ」をタップすればVoLTEを使えるようになります。
もし、うまく設定できなかったり、VoLTEが有効にならない場合、iPhoneを再起動してみてください。
SoftbankのiPhoneの場合、このように「4G回線による通話機能をオンにできません」「このアカウントで4G回線による通話機能をオンにするには、ソフトバンクモバイルに問い合わさえてください」というエラーが出てしまう場合、VoLTEオプションに未契約なのが原因。
なので、契約(無料)すれば使えるようになります。
Safariを立ち上げ、画面下のブックマークをタップします。
残念ながらVoLTEは、指定した電話番号からの着信を拒否する「ナンバーブロック」と同時には使えません。
なので、ナンバーブロックを契約している人はオフにしてください。
契約していない人は、VoLTEの契約へ進んでください。
ちなみにナンバーブロックと同じ機能がiPhoneにはあらかじめ搭載してあるので、オフにしても問題はありません。
参照:
ナンバーブロックの解除が表示されるので、「次へ」をタップします。
「上記お申し込み内容の同意」にチェックを入れ、「申込」をタップします。
ナンバーブロックの解約はすぐに反映されます。右上の「メニュー」をタップします。
VoLTE サービス加入のお申し込みが表示されるので、「次へ」をタップ。
申込内容を確認し、同意するにチェック。
「申込」をタップします。
VoLTEの契約が完了しました。
すぐに反映されますが、数分かかる場合もあるようです。
ここまで完了したら、VoLTEを使えるようにするに進んで設定を進めてください。
3G回線の時は、電話をかけてから相手に着信するまで、9~10秒ほどかかっていました。
それが、VoLTEに変更したところ、5~6秒まで早くなりました。(動画参照)
もし、相手もVoLTEに対応したiPhoneやアンドロイドの場合、2~3秒で相手に着信するようです。
以下の動画がわかりやすい。(左側がVoLTE同士)
従来の電話回線の場合、使用できる音声周波数は300~3400Hzであったのに対し、VoLTEでは50~7000Hzとより幅が広くなっています。
これにより、より低音、そして高音まで厚みが広がり、非常にクリアな音声通話になりました。
Wi-FiでSkypeやFacetimeを使用すると、非常に相手の声がクリアで、息遣いまで生々しく聞こえますが、VoLTEでも同じレベルに近い音声通話が可能です。
ただ、残念ながら相手もVoLTEに対応していて、なおかつ、同じキャリア(ドコモならドコモ同士)でないと本領は発揮できないようです。
今後は、他のキャリアへの通話も高音質になると予測されますが、まだまだ先のようです。
もともと従来の音声通話でも遅延(実際に喋ってから相手に届くまでの時間差)は、ほとんどありませんでしたが、VoLTEではさらに少なくなったようです。
それに対して、VoLTEだと遅延が0秒04~0秒07でした。
ちなみにLINEの無料音声通話は、0秒15の遅延が発生しました。
050Plusは0秒21もの遅延が!
結局050Plusは、ほとんど使わなかったなぁ。今も基本料払い続けているけど。(笑)
たったコンマ数秒の差ですが、人の耳には0秒10以上遅延が発生すると、ニューヨークからの中継のように、送れて聞こえてくる感じがはっきり感じ取れ、ストレスに感じるようです。
auは、その仕組み上、従来の回線では音声通話をしながらデータ通信ができませんでした。出来ないというか、データ通信中に電話がかかってくると、データ通信が一旦終了される仕組みでした。(050PlusやLINEやSkypeの音声通話をしていると切れてしまう)
また、ドコモとSoftBankも、データ通信は接続されたままですが、通話中はデータ通信が遅くなることがありました。
VoLTEでは、音声通話中も高速にデータ通信ができるようです。
最終更新日 2015-04-17 07:43
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投稿日:2015-04-09 | | |