SIMフリーのiPhoneは安い?
Last update 2012/04/06 08:04
ヤフーオークション等で、SIMロックフリーのiPhoneを探してみたら、iPhone4で6万円台。
iPhone4Sだと、8万円台で販売されていました。
こんな高い金額で誰が買うんだろう?と思いましたが、よくよく計算してみると、ものすごい高い。ってわけでもなく、場合によっては安いことが判明しました。
iPhoneの2年間のトータルコストを計算
こちらは、私の2012年3月のSoftBank iPhoneの明細です。
5,909円になっていますが、税抜なので実際には6,204円になります。
ただ、通話料(280円)とナンバーブロック(100円)が含まれているので、「電話はほとんどしない!」なんていう人は、それらを差し引いた5,710円(税込)でiPhoneを持てることになります。
SoftBankのiPhoneの場合、iPhone4S 16は本体価格も実質0円なので、電話代などを除けば、この5,710円/月でiPhoneを持てる計算になります。
で、2年間の総額となると、
5,710円/月 x 24ヶ月 = 13万7040円
これが本体価格を含めたiPhoneにかかる2年間の最安(通話料とかを抜いた)トータルコストです。
ドコモでSIMフリーのiPhoneを使う場合
日本でSoftBankやauから販売されているiPhoneは、SoftBankはSoftBankのSIMカードのみ。
auは、auのSIMカードのみでしか動作しません。
もし、ドコモやb-mobile(日本通信)などのSIMカードを使いたい場合は、海外のSIMフリー版のiPhoneを購入することになりますが、ドコモでこの海外版SIMフリーiPhoneを使う場合の月々の料金は、
タイプシンプルバリュー | 780円 |
パケ・ホーダイ シンプル | 8,190円 |
mopera U スタンダードプラン | 525円 |
ユニバーサルサービス料 | 5円 |
合計 | 9,495円 |
の、9,495円/月がかかります(検証していないので、ほんとにこれで収まるか不明ですが・・・)。
2年間のトータル料金は、
9,495円/月 x 24ヶ月 = 22万7880円
と、SoftBankのiPhoneの2年間の総額より9万840円も上回ってしまうことになります。
しかも!
これにiPhone自体の本体価格が加算されます。
海外版SIMフリーiPhoneを7万9800円で購入したとすると、本体価格を含めた2年間の総額は、
30万7680円
となり、SoftBankのiPhoneとの差額は、
17万640円
にもなることになります。
この価格差であれば、SoftBankのiPhoneとauのiPhoneの2台持ちでいいんじゃないの?ってぐらいの価格差になってしまいました。
本体価格も含めた1ヶ月あたりの料金は、1万2615円。
どこでも確実につながるドコモでiPhoneを持ちたい!なんていう人がいるかもしれませんが、それだけのためにこの価格差でiPhoneを持つことに意味があるのか・・・、は不明です。
少なくともSoftBankの電波で困ったことがない私は、特にわかりません。というか、auでいいと思いますし、アンドロイドとiPhoneの2台持ちをしている私からすると、初心者ならともかくドコモでiPhoneを持つようなパワー・ユーザーなら、iPhoneよりアンドロイドのほうが2倍(当社比)使いやすい!と気がついた私にとっては、そこまでiPhoneにこだわる理由はよくわかりません。
とはいえ、私も今後もiPhoneはメインの携帯として持ち続けますけれど。
mopera U スタンダードプラン525円なのは、日本で発売された携帯電話の場合、spモード315円が使えるそうなんですけれど、外国製のスマートフォンの場合、spモードが使えないのでmopera Uになるそうです。
フォーマの場合は、mopera U ライトという315円のプランが選択できるので、もしかしたら上記の計算より210円ほど安くなるかもしれません。
基本料+パケホの2年間の総額 | 22万2960円 |
SIMフリーiPhone4S 16GBを 加えた額 |
30万2760円 |
SoftBank iPhone4S 16GB 2年間の総額 |
13万7040円 |
Softbank iPhone4 16GBの 2年間の総額との差 |
16万5720円 |
ドコモ Xiの場合
ドコモ回線を使ったiPhoneの使用は、Xi(クロッシィ)の方が現実的かもしれません。
電話をかけることがないというのであれば、タイプXiにねんという音声通話の基本料が780円にし、mopera Uスタンダード(525円)とXiのパケホ「Xiパケ・ホーダイ フラット」が、5,985円。
これにユニバーサルサービス料が加わり・・・
タイプXiにねん | 780円 |
Xiパケ・ホーダイ フラット | 5,985円 |
mopera U スタンダードプラン | 525円 |
ユニバーサルサービス料 | 7円 |
合計 | 7,287円 |
2年間の合計 | 17万5128円 |
SIMフリーiPhone4S 16GBを 含めた2年間の合計 |
25万4928円 |
SoftBank iPhone4S 16GBの 2年間の合計との差額 |
11万7888円 |
このプランの魅力は、ドコモのフォーマ回線を使ったテザリングが出来る点です。
それと、ドコモへの通話が24時間かけ放題になる、Xiカケ・ホーダイ700円がオプションとして付けれる点も、魅力です。
Xiは、残念ながらiPhone自体が対応していないので、高速通信は使えません。
Xiの場合は、mopera U スタンダードプラン525円しか選べないそうです。
SIMフリーiPhone端末代を含めた額を24ヶ月で割ると、1ヶ月あたり10,622円。
テザリングもできてiPhoneも持てて、1万円ちょっとっで持てるとなると、モバイルルーターを持つよりもお得かもしれません。
日本通信のSIMでiPhoneを持つ
もし、音声通話も携帯メールもいらない。でも、何が何でもドコモ回線を使用したい。しかも安く!
というのであれば、日本通信が提供しているMicro SIMを使う方法があります。
いくつかプランがあって迷ってしまいますが、1ヶ月250MBほどしか使わないのであれば、月々の料金を2,087円に抑えることができます。
通信速度はドコモ回線と同等。
テザリングもでき、iPhone4Sでも使用できるMicro SIMパッケージも提供されています。
実際には月額2,087円というわけではなく、120日間か1GBまでの使用で9,800円で持つことができるプラン。
120日間1GB未満の使用であれば、4で割れば2,450円。
2,087円というのは、1度購入するとチャージする場合、9,800円が8,350円になるため。
つまり、初回の購入のみ9,800円ですが、継続して使用する場合は8,350円になりますよ。ということらしいです。
この場合の2年間の総額は、
9,800円 + 8,350円 x 5回 = 51,550円
となります。(初回のみ9,800円)
120日ごとのプランなので、実際には2年間で5日間の空白期間ができてしまいますが。
海外版SIMフリーiPhoneが、約8万円ほどで販売されているので、これを加えると、
51,550円 + 79,800円(iPhone4S 16GB) = 13万1350円
と、SoftBankの2年間の総額より、若干安く抑えることが出来ました。
しかも日本通信のこのプランは、テザリングも可能なので特徴としては、
- メリット
- ドコモ回線が使用できる・ドコモ回線と同じ速度
- テザリングができる
- 2年間の本体価格も含めた総額は、SoftBank版より安い
- デメリット
- パケット使用量に制限がある
- 電話・携帯メールが使えない
- 本体が壊れた時の保証がない可能性がある
- ドコモ回線が使えるからと言って、速度がドコモと同じとは限らない
何が何でもドコモでないと!というのであれば、検討してみる価値はあるかもしれません。
ヤフオク等でもっと安い中古SIMフリーiPhoneを入手できれば、総額をもう少し下げることができるのも魅力です。
IIJmioで安くiPhoneを持つ
さて、SIMフリーのiPhoneの本命がIIJmioです。
イオンb-mobileの影に隠れてあまり目立っていませんが、IIJ mioもドコモ回線を利用した格安データ通信を公開しています。
しかもイオンb-mobileの下り最大速度100kbpsを上回る、125kbps。
価格はイオンb-mobileの980円より安い945円。
しかも!!
iPhone対応のMicro SIMカードもあります!
このIIJ mioを利用すれば、月々945円で屋外でパケット通信ができます。
IIJ mioのメリット
- iPhone用のMicro SIMカードがある
- 月々945円
- イオンb-mobileよりちょっと速度が速い
- iPhoneだとテザリングができる
イオンb-mobileと同じで、音声通話と携帯メールはできませんが、テザリング+iPhoneを使用できます。
仮に海外版SIMフリーiPhone4 16GBを7万9800円とすると、24ヶ月で割ると一ヶ月あたり3,325円。
945円を加算すると、4,270円/月。
あとは、電話とメール(SMS)用にガラケーを980円(ホワイトプラン)で所有すれば、2台持ちになりますが、5,000円ちょっとで電話も一応できて、屋外でもWi-Fiでもインターネットが出来るiPhoneを所有することができます。
050Plusのような電話番号がもらえるIP電話を契約すれば、音声通話の携帯は不要なのでは?と思われるかもしれませんが、050Plusはアプリを起動していないと着信ができないのと、125kbps程度の回線速度では、音声通話自体がそもそも無理なので、あまりおすすめは出来ません。
イオンb-mobileで050Plusは使えるか
IIJ mioのデメリット
- 回線速度が遅い(10分の1以下)
- 音声通話がない・携帯メールもない
- 端末を用意する必要がある
- ドコモのアンドロイドだと、テザリングができない
ってとこでしょうか。
BIGLOBE 3GでiPhone
2012年4月現在、BIGLOBE 3GはiPhone用のMicroSIMカードの提供は行われていませんが、今後予定はあるらしい。
と考えると、今後、iPhoneで月々2,985円でデータ通信が行えるようになれば、電話も携帯メールもいらない!というのであれば、最も安くiPhoneを持てるようになるかもしれません。
BIGLOBE 3Gの場合は、日本通信の1GBプランのような使用量の制限はない(規制はあるかもしれませんが)ので、若干月々の料金は上がりますが、ドコモ回線でiPhoneを持つことができます。
海外版SIMフリーiPhoneを約8万円で購入した場合、24で割ると、約3,333円。
BIGLOBE 3Gの2,985円を加えた額は、約6,318円。
これならあまりSoftBank版と差額がなく持つことができますね!
(電話も携帯メールもできませんが・・・。なおさらiPod touchで良いじゃんという意見も・・・)
まとめ
2年間の総額 | 1ヶ月あたりの額 | |
IIJ mio iPhone | 10万2480円 | 4,270円 |
auひかり+au iPhone4S 16GB | 12万660円 | 5,275円 |
b-mobile iPhone | 13万1350円 | 5,473円 |
SoftBank iPhone4S 16GB | 13万7040円 | 5,710円 |
au iPhone4S 16GB | 16万2120円 | 6,755円 |
Xi iPhone | 25万4928円 | 10,622円 |
FOMA iPhone | 30万7680円 | 12,820円 |
電話も携帯メールもiPhoneでできて、保証もあり、制約など考えずに単純に安くiPhoneを持ちたい。というのであれば、SoftBankのiPhoneが、電話も携帯メールもできて6,000円弱と、最安です。
また、家のインターネットにKDDIの光「auひかり」に加入しているのであれば、2年間のスマートフォンのパケット代が3,980円のauのiPhoneは、5,275円/月とさらに安く持つことができます。
参照:au スマートバリューとスマホBB割、安いのは?
ある程度の制限があってもいい。というのであれば、IIJ mioのMicro SIMカードとSIMフリーのiPhoneの組み合わせが最安値になります。
ただし、電話も携帯メールも制限もないSoftBankのiPhoneが5,705円で持てるとなると、それだけの魅力があるかどうかは、不明ですが。
テザリングもしたいとなると、XiとSIMフリーiPhoneも視野に入ってくると思います。
SoftBank iPhoneとモバイルルーターとの組み合わせだと、1万円近くになるため、それほどランニングコストは変わらないことになります。
ただし、せっかくXiなのだから、Xi対応のアンドロイドのほうが魅力的に思えるのは私だけでしょうか・・・?
2012/04/06 08:04 | | |