iCloudの容量が足りなくてバックアップが失敗する
Last update 2018-02-09 11:14:57
iPhoneのロック画面などに表示される、「iPhoneバックアップに失敗」というエラーの原因と解決方法を紹介します。
iCloudの容量が足りなくなっているのが原因なのですが、なぜ足りなくなったのか、増やすにはどうしたらいいのか、を詳しく解説します。
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iCloudの容量とストレージの違い
「iCloudの容量がありません」に似た警告で、「iPhoneのストレージがいっぱいです」というものがあります。こちらは、iPhoneの中身(ストレージと言います)がいっぱいの時に出る警告です。
今回紹介する方法は、iCloudの容量がいっぱいのときの解決策です。
目次
- iPhoneのバックアップに失敗する原因とは?
- 解決策
- 対策
iCloudの容量が足りなくて、iPhoneのバックアップなどができない場合の解決策を紹介します。
iPhoneのバックアップに失敗する原因とは?
iPhoneはWi-Fiに接続している状態で充電をすると、自動的にインターネット上のiCloudという場所(参照:iCloudとは?)にバックアップを取ります。
この機能のおかげで、iPhoneが万が一壊れた場合でも、新しく購入したiPhoneで以前のデータを簡単に復元することができるのですが、写真や動画が大量にあると、iCloudの容量がすぐに足りなくなります。
※ バックアップはパソコンにもとることが出来ます(参照:iPhoneのバックアップと復元方法)
すると 設定を開くとこのように「iPhoneのバックアップに失敗」という表示されるようになります。
このエラーを解決するには以下のようにします。
iCloudの容量を確認するには
まずはiCloudの容量を確認します。確認方法は、
設定を開き、一番上の自分の名前(もしくはプロフィール)の部分をタップします。
もし、このように「iPhoneのバックアップを行ってください」と表示されたら、左上の「キャンセル」をタップしてください。
「Apple ID」という画面が表示されるので、「iCloud」の部分をタップします。
有料プランを勧めてくる画面が表示されることがありますが、「後で行う」をタップしてキャンセルします。
※ 有料プランを契約する方法や有料プランを解約する方法も後で紹介します。
有料プランを勧める画面はこのような場合もあります。この場合は、左上の「キャンセル」をタップします。
有料プランに加入する場合は「○○GBを月額○○○円で購入数る」をタップします。
このようにiCloudの容量がグラフで表示されます。
私の場合は月々130円の有料プランで50GBまで使用できるのですが、使用済みが49.6GBでバックアップが取れなくなっていたようです。
必要のないデータを削除する
iCloud上の写真を削除する
iPhoneは、インターネット上にあるiCloudという場所に写真のデータをバックアップ出来ます。なので、iPhoneを買い替えた時にバックアップから復元すると、過去の写真も復元することができます。が、写真はパソコンやSDカードへもバックアップできるし、買い換える時になったら1ヶ月だけ有料プランでiCloudの容量を増やせばいいだけのことなので、このiCloudの「写真」は削除してしまって構いません。
iPhoneの写真をiCloud以外でバックアップする方法
iPhone内の写真や動画は、以下の方法で別の場所にバックアップできます。
写真データの削除
iCloud上にある写真のバックアップデータを削除します。やり方は以下。
すると、iCloudで容量を圧迫しているデータがリスト表示されます。
私の場合は、「バックアップ」のデータと「写真」が大量にあったようです。
写真は私の場合は、パソコンにバックアップしたりSDカードにバックアップしているので、iCloudにバックアップしておく必要はありません。そこでこの写真を削除します。
☆iPhone内に保存された写真は削除されないので、削除しても大丈夫です
「写真」をタップします。
「無効化して削除」をタップします。
なお、今回iCloud上から写真を削除しても、30日間以内であれば復元可能です。
本当に削除していいか聞いてくるので、「写真撮ビデオを削除」をタップします。
もし、iCloud上に写真を復元したい場合は、「無効化して削除を取り消す」をタップすれば30日以内であれば復元することが出来ます。
バックアップの量を減らす設定
さて、写真を削除しただけではまだそれほど容量が増えるわけではないので、今度はバックアップデータの不要な部分を削除します。
複数のiPhoneを持っている場合、このようにいくつものiPhoneが表示されますが、バックアップの容量が大きいほど上に表示されます。
一番上のiPhoneをタップします。なお、「このiPhone」と表示されているものが、実際に操作しているiPhoneのバックアップのデータになります。
「フォトライブラリ」をオフにします。
フォトライブラリとは、iPhoneに保存されている写真や画像をiCloudに保存する機能です。これをオフにしてもiPhone内の写真は消えないのでオフにして構いません。
オフにするとネット上に保存されている写真が削除されるという注意書きが出てくるので、「オフにして削除」をタップします。
「写真」と「フォトライブラリ」を削除したことにより、「次回作成時のサイズ」がだいぶ減りました。
※ 削除前は8.06GBだった
「iCloudストレージ」の容量を確認してみると、このようにだいぶスッキリしました。
iCloudの容量を有料プランで増やす
パソコンを持っていない人や、有料でもいいからネット上に写真をバックアップしておきたい!という人は、有料プランを選択することも可能です。
設定を開いたら、自分の名前(一番上にあります)をタップします。
「現在のプラン」が今のiCloudの使用できる容量と月額料金です。
無料版は5GBまで使用できます。
その下の「アップグレードの選択」に有料プランのリストがあるので、好きなものを選択してください。
私の場合は50GB(月額130円 税込み)を選択しました。たぶん、ほとんどの人が50GBのプランで間に合うと思います。
Apple IDのパスワードを入力し、「サインイン」をタップします。
支払方法の選択
クレジットカードなど支払情報を登録したことがない人の場合、支払方法の選択が表示されるので、クレジットカードか携帯代と一緒に払うか選択してください。
クレジットカードのデータを入力(もしくは確認)し、右上の「終了」をタップします。
プランが変更されました。
なお、途中で解約しても有効期限(1ヶ月)は使用できます。
設定のiCloudの「iCloudストレージ」を確認してみると、ちゃんと50GBになっていました。
有料プランの容量と料金
iCloudストレージの容量と料金は以下のようになっています。
容量 | 料金 |
---|---|
5GB | 無料 |
50GB | 130円/月 |
200GB | 400円/月 |
2000GB | 1,300円/月 |
有料プランをキャンセルしたい場合
もし、有料プランが必要なくなった場合はいつでもやめることが出来ます。
「 設定」の「iCloud」の「容量」を開き、「ストレージプランを変更」をタップすると、現在のプランが表示されるので下にスクロールしていき、「ダウングレードオプション」をタップします。
iCloud容量をダウングレードしていいか確認画面が出ます。
もし、無料に戻したい場合、バックアップデータを5GB以下にする必要があります。先ほど紹介した方法で、不要なバックアップデータを削除しておきます。
また、すぐにダウングレードされるのではなく、購入した日付が締め日になるようです。
例えば、3月17日に有料プランを申し込んだ場合、17日になるまで使用できるようです。
逆に言うと、17日を超えた場合は、翌月の17日までの料金が発生してしまうようです。
写真や動画をパソコンやiCloud以外にバックアップする方法
画像はMicroSDカードにバックアップ
専用のカードリーダー「PhotoFast」とMicroSDカード、そしてアプリが必要ですが、iPhoneで撮影した画像や動画はMicroSDカードにバックアップすることも出来ます。
私の場合は最近はこのやり方でSDカードにバックアップして、不要な動画はiPhone上から削除するようにしています。
詳しい使い方は、iPhoneの写真をMicroSDカードへバックアップする方法を参考にしてください。
google+にバックアップ
google+というFacebookに似たSNSアプリを使えば、容量無制限で写真をバックアップできます。
「自動バックアップ」をオン(緑色)にします。
「フルサイズのバックアップ」をオンにしたままだと、高画質のままアップロードしますが、ここをオフにすると、大きい写真は最大2048ピクセルのサイズに縮小してアップロードされます。
容量無制限にするには、ここをオフにします。
アップロードにはパケットをかなり消費するので、Wi-Fiがある人は「Wi-Fi経由のみ」にします。
もし、自宅や会社、学校にWi-Fiがない人は、ドコモショップやセブン-イレブンなどで公開している無料のWi-Fiを使うといいと思います。
「すべての写真と動画をバックアップ」をタップすると、すぐにアップロードが開始されますが、アップロードする写真がたくさんあると時間が掛かるるので、ここはタップしないほうがいいと思います。
アップロードした写真は「フォト」の部分をタップすれば表示することが出来ます。
OneDriveにバックアップ
マイクロソフトが無料で公開しているOneDriveというアプリを使用すれば、無料で15GBまで使用できます。
iPhoneで撮影した写真や動画をOneDriveにバックアップする方法は、パソコンとiPhoneでファイルを同期するOneDriveを参考にしてください。
新しいApple IDを作る
iCloudの容量が足りない場合の対策を2つ、紹介してきました。
最後に裏ワザではありませんが、iPadなど複数の端末を所有していて容量が足りない場合の解決策を紹介します。
と言っても単純で、iPhoneとiPadでiCloudにログインするApple IDを分けるというだけ。
そうすればiPhoneだけで丸々5GB使用できるし、iPadもまるまる5GB使用できるようになります。
新しいApple IDを作成する方法はiCloudを開始しよう!Apple IDの作成を参考にしてください。
なお、iCloudで使用するApple IDと、アプリ購入用のApple IDは同じiPhoneで別々にすることができるので、iCloudを別のApple IDでログインしても今までどおりアプリの購入などは出来ます。
関連ページ
最終更新日 2018-02-09 11:14:57
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【 iCloud 】 2017/05/23 10:28:31
こちらを参考にさせていただきました。本当にありがとう。
【 kaz 】 2018/01/21 23:37:12
私の場合はGoodReaderというファイラーに10GB弱のNAS同期データを入れていて普段はバックアップ対象から外しているのですが、「情報」の「バックアップの一覧」に数十MB程度しか計上されておらず、バックアップをオフにしても「次回作成時のサイズ」が減らないのでおかしいと思い、当該アプリのデータを削除したところ、5GB以内に収まるようになりました。
【 管理人 】 2018/01/21 23:46:37
>kazさん
情報ありがとうございます。GoodReader、懐かしですね。私も以前は使っていました。
投稿日:2015-03-23 | | |